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ラッカースプレーの落とし方 プラスチックやコンクリートについた場合の取り方を解説

  • 2024.7.19

ラッカー塗料の中でも使いやすいスプレー塗料

ラッカースプレーとは、樹脂系の原料をアルコールやシンナーなどの有機溶剤に溶かしたスプレー塗料です。
水性と油性があり、特徴や落とし方も異なります。
まず、それぞれの特徴や用途について押さえましょう。

水性ラッカースプレーの特徴

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水性ラッカースプレーは油性と比べると強い臭いがせず、人体への影響も少ないことから屋内の塗装やホビー用に使われます。
素材は水と水溶性のアクリル樹脂、顔料などです。

また、水溶性のため耐久性では油性に劣りますが、改良を重ねて耐久性が高められています。
塗装後に完全に乾燥させれば、水に濡れてもにじむ心配はありません。

油性ラッカースプレーの特徴

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油性ラッカースプレーは、速乾性や耐久性に優れ、屋外の木製品や鉄製品の塗装に向いています。
有機溶剤のシンナーが使われているため強い刺激臭があり、屋内で使用するものの塗装には不向きです。
ニトルセルロースと合成樹脂を使用した従来のラッカー塗料のほか、アクリルを使用したアクリルラッカー塗料があります。

コンクリートに付いたラッカースプレーの落とし方

ラッカースプレーがコンクリートに付いた場合の落とし方を、水性と油性に分けて紹介しま す。
なお、作業する時はコンクリートや手を傷つけないよう、力の入れすぎに注意してください。

水性の場合

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水性のラッカー塗料は、完全に乾く前であれば水で落とすことができます。
まず、コンクリートのスプレーが付いた部分に水を流し、ブラシでこすりましょう。
この時、ティッシュや布で溶けた塗料を吸わせると、汚れが広がらずに済みます。
コンクリートの小さな凹みに塗料が入り込むため、ブラシで念入りに掻き出しましょう。

油性の場合

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コンクリートに付いた油性のラッカー塗料は、高圧洗浄機を使うと落としやすいです。
また、高圧洗浄機がない場合はサンドペーパーなどでこすり落とす方法もあります。
ただし、高圧洗浄機やサンドペーパーを使うと、他の部分との色の差や削り跡が目立つことも。

跡を残したくない場合は、コンクリート用の剥離剤やラッカーうすめ液がおすすめです。
ラッカーうすめ液は汚れ部分に垂らし、浮いた塗料をティッシュで吸い取ってから、水で十分に掃除しましょう。

プラスチックに付いたラッカースプレーの落とし方

ラッカースプレーがプラスチックに付いた場合の落とし方を水性と油性に分けて紹介します。
なお、ラッカーうすめ液を使用する場合は、目立たないところで色落ち等がないか試してから行いましょう。

水性の場合

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プラスチック製品は表面がつるつるしているため、ラッカースプレーの汚れも落としやすいです。
水性ラッカースプレーの場合、汚れが乾く前であれば水で洗ったり、ブラシでこすり洗いしたりして落とせます。
汚れが残る場合はラッカーうすめ液を含ませた布でふき取るか、やすりでプラスチックの表面を削るとよいでしょう。

油性の場合

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油性ラッカースプレーの場合は水では落とせないため、ラッカーうすめ液を使うのがいいでしょう。
柔らかい布にうすめ液を含ませ、汚れをふき取ります。
汚れが落とせない場合は、やすりでプラスチックの表面を削って落とす方法も有効です。
やすりは粗めの番手で削り、仕上げ用の細かめの番手でならすときれいに仕上がります。

手に付いたラッカースプレーの落とし方

ラッカースプレーが手に付いてしまった場合の落とし方を水性と油性に分けて紹介します。
手の皮膚はデリケートなため作業中は手袋で保護し、付いてしまった場合も無理な落とし方は避けてください。

水性の場合

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手に付いた水性ラッカースプレーがまだ乾いていない場合は、水で洗い流して落とせます。
汚れが乾いた場合は、石鹸を使って洗いましょう。
落ちにくい場合はブラシを使ってこすると良いですが、力を入れすぎると皮膚を傷めてしまうため注意してください。

油性の場合

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油性ラッカースプレーは水性よりも落としにくく、無理にこすると皮膚を傷めることも。
クレンジングオイルをつけて馴染ませ、汚れを浮かせてからお湯で洗い流しましょう。
なお、除光液を使う方法もありますが、汚れと一緒に皮膚の脂も取り除いてしまうため、落とした後は保湿が必要です。
皮膚が弱い人は除光液は使わないでください。

壁や床に付いたラッカースプレーの落とし方

ラッカースプレーが屋内の壁や床、外壁などに付いた場合の落とし方を水性と油性に分けて紹介します。
なお、洗剤や除光液、灯油などは、目立たないところで試してから使用しましょう。

水性の場合

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吸水性素材の場合、塗料が乾いてしまうと汚れが染みて落としにくくなるため注意。
壁や床など、水で洗い流せない所が水性ラッカースプレーで汚れた場合は、住宅用洗剤を吹きかけて浸透させ、布で拭き取ります。
何度か繰り返すときれいになります。

凹凸がある素材はスプレー塗料が隙間に入り込みやすいため、ブラシで掻き出しましょう。
吸水性の素材は塗料が乾くと落としにくくなるため、早めに対処してください。

油性の場合

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外壁に付いた油性ラッカー塗料は、油を溶かす作用があるアセトン入りの除光液か灯油を使って落とします。
布に除光液や灯油を染み込ませて汚れに馴染ませ、溶けたらきれいな布で素早く拭き取るのがおすすめ。
小さな凹凸や傷にスプレー塗料が入り込んだ場合は、ブラシに除光液や灯油を含ませて掻き出すとよいでしょう。

服に付いたラッカースプレーの落とし方

ラッカースプレーが服に付いた場合の落とし方を水性と油性に分けて紹介します。
衣類の素材や種類にも注意しながら、以下の方法を試してみてください。

水性の場合

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ラッカー塗料が乾く前であれば、水を含ませた布で拭き取ります。
汚れの裏側からぼろ布やタオルを当て、表側から叩くようにするとよいでしょう。
汚れが乾いている場合は、まずお湯に浸して塗料を柔らかくしてから、揉んだりブラシでこすったりします。
どちらの場合も、最後に衣類用の洗剤を使って手洗いしてください。

油性の場合

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ラッカー塗料が乾く前なら、汚れの裏側からぼろ布やタオルを当て、ラッカーうすめ液を染み込ませた布で表側から叩くようにして落とします。

汚れが乾いている場合は、ラッカーうすめ液に浸して塗料を柔らかくしてから、揉んだりブラシでこすったりするといいでしょう。
うすめ液を使用した後はよくすすぎ、衣類用の洗剤で手洗いしてください。

ラッカースプレーを落とす時の注意点

ラッカースプレーを落とす時に押さえておくべき注意点を解説します。
人体への影響や事故などのリスクを避けて安全に作業するために、必ず守ってください。

風通しの良いところで行う

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ラッカーうすめ液を使用する場合は、必ず風通しの良いところで、塗装用マスクやゴーグル、手袋で口や目、手を保護して行いましょう。
周りに臭いが漏れるのが気になる場合も、閉め切った部屋での作業は危険です。

揮発したうすめ液を吸い込むリスクがあります。
屋外がベストですが、室内で使用する場合は必ず窓やドアを開けてください。

火気に注意

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揮発性のラッカーうすめ液や除光液、灯油などは火気に近づけると引火の恐れがあるため注意が必要です。
作業中は周りに発火するものの他、引火しやすいものが置かれていないか、よく確認してください。
屋外では、風の強さや風向きにも注意が必要です。
使用中はもちろん、使用前後の喫煙や火を扱う行為は避けましょう。

使う素材に注意

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強力な薬剤や有機溶剤を使うと色落ちしたり、元の素材を傷めたりする恐れがあります。
まず、目立たない場所で使って、色落ちしないか確認するとよいでしょう。
アクリルやポリエステル、アセテートなどにアセトン入りの除光液を使うと布が溶けます。
また、革素材も除光液やシンナーを使うと溶けたりシミになったりするため、注意が必要です。

まとめ

ラッカー塗料の落とし方は、水性か油性かによって異なります。
特に飛散しやすいスプレー塗料タイプは細かな凹凸に入り込むため、落とし方にコツが必要です。
安全に作業を行うための注意点なども参考にして、ラッカースプレーを安全かつきれいに落としてください。

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