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妻「具合悪くて夕飯作れない。仕事終わったらすぐ帰ってきて」夫「分かった!」→ 2時間後、妻「ハァ!?」

  • 2024.7.19

夫婦間で家事育児を協力する中で、お互い「ここは察してほしい」と思っても、すれ違ってしまうことってありますよね。今回は、筆者の知人Aさんが夫の予期せぬすれ違い行動に衝撃を受けたエピソードをご紹介します。

画像: 妻「具合悪くて夕飯作れない。仕事終わったらすぐ帰ってきて」夫「分かった!」→ 2時間後、妻「ハァ!?」

自分しか見えない、Aさんの夫

Aさんの夫は、明確に細かい部分まで頼まないと動いてくれない人でした。それは自分に与えられたタスクは正確にこなすという良い点もあれば、柔軟な対応や周囲の状況を汲み取ることができないという困った点も兼ね備えています。

母子で発熱! 夫に助けを求めるも......

そんな中、Aさんの3歳の息子が熱を出してしまいました。日中は様子を見ていたのですが、小学校から帰宅した娘も発熱、そして2人の看病をしているうちに、Aさんも発熱してしまったのです。すぐに夫に電話をしました。「子どもたちも私も熱が出ちゃって、夕飯も作れそうにないくらい辛いから、仕事が終わったらすぐ帰ってきてほしい」と伝えると、「わかった! いますぐ帰るよ!」と言ってくれました。
発熱しつつも「お腹減った〜」と子どもたちが言うので、「パパが帰ってきたら何か作ってくれるから。何か買ってきてくれるかもね」と伝えて、夫が帰宅するのを子どもと3人で待っていました。

帰宅した夫の言動に、唖然

夫の職場から自宅まで1時間もかからないのに、電話をしてから2時間後にようやく夫が帰ってきました。(買い物でもしてくれたのかなぁ……)とAさんは熱で朦朧としながら出迎えたら、夫は手に何も持っておらず、心なしかニンニクの匂いをさせて帰ってきたのです。「え、もしかして夕飯食べてきたの?」と聞くと、「いや、夕飯を作れないって言うから、それなら食べて帰らなきゃだよなって思って。駅のとこで焼肉丼かきこんだよ!」と言うのです。「私たちの夕飯は?」と言うと、「え?あ……」と、私たちの夕飯のことは考えていなかったのが明らか。

そして夫は、そのままキッチンの方へ行きました。(何か用意してくれるのかな?)とAさんが見ていると、あろうことか缶チューハイを取り出して、開けて飲み始めたのです!

「え、病院まで連れてってほしいんだけど……」とAさんが言うと「えー! そう言ってくれないと分からないじゃん! もう飲んじゃったよ〜」と、悪びれる様子もないのでした。「もしものことがあったら、家族をすぐに病院に連れて行けるようにしないと」といった、先のことまで想像して欲しかったのですが……。

結局、Aさんはタクシーを呼び、子どもたちを乗せて病院まで連れて行きました。

数日後、仕事中に夫が発熱し、仕事を切り上げて帰ると連絡がありました。その日はパートだったAさんは、下校時間と降園時間に子どもたちを迎えに行き、3人で近くのファミレスでご飯を食べてから帰宅。冷蔵庫に入っていた缶チューハイを飲んでいると、夫が寝室から出てきて、「俺、熱で辛くて寝てるのにご飯も作ってくれないの? なんで3人だけで外食してるんだよ? ていうか病院連れて行ってほしいのになんでお酒なんか飲むんだよ! もうちょっと察してくれてもいいじゃないか!」と怒鳴ったのです……。
「これ、この間私たちが熱出した時に、あなたがやったことよ? 察してほしい? あなたがそれを言うの?」と無表情で言い返したAさんなのでした。

Aさんは冷凍しておいた手料理を解凍して出した後「もし病院行くならタクシー呼ぶから言って」と夫に伝えました。夫は気持ちが落ち着いたようで、黙々とご飯を食べた後、薬を飲んで寝室へ行きました。
病人に対して少しやり過ぎた仕返しだったかなとも思いましたが、夫は今回のことでようやく「病気の時にしてほしいこと」を理解してくれた様子でした。

今回のことは、Aさんも言葉足らずだったかもしれません。一方で、普段のようにお互いに細かく話せればいいのですが、体調不良の時はなかなか思うようにコミュニケーションが取れないこともあることでしょう。
今目の前で考えなければならない「自分がすべきこと」だけでなく、相手のことを思ってもう一歩先に起こり得ることを考えられるようになれば、夫婦間の予期せぬすれ違いを防げるようになるのではないでしょうか。

話しても理解されないような「わからない」の壁があった時、強硬手段を取ってしまうこともあるでしょう。けれど最終的には、お互いに歩み寄ることが大切ですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:南さおり

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