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エゾリスの首元に注目……”マフラー”かと思いきやこれは

  • 2024.7.19

今週も インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト に寄せられたみなさまからのお写真をご紹介します。(2024年7月8日〜7月12日ピックアップ分)

かわいい〝への字ぐち〟のヒミツとは?

Sitakke
撮影:@kariyushi.route58 さん

顔の横からと、アタマの上か飛び出た〝パヤパヤ〟の羽毛がなんともかわいらしい、シマエナガのヒナですね。
正面から見ると、口が〝への字〟に見えます。

これはシマエナガだけではなく、多くの鳥のヒナに共通するもので、自分でまだエサがとれない赤ちゃんのうちは、〝がま口のサイフ〟のように、口がガバッと開くのです。ガバッと開いた口の中は、鮮やかなオレンジ色をしていて、これを見ると親鳥は、なかば本能的にエサを入れたくなるのだとか。

だんだん自分でえさをとれるようになってくると、口は〝への字〟ではなくなり、鳥本来の小さな〝クチバシ〟に変わってきます。夏の間は、家族そろって山の奥で過ごしているのか、シマエナガたちの姿を見る機会は減っていますが、秋の終わりに、また元気な姿を見せてほしいと思います。

夕暮れのマチを見下ろす丘で

Sitakke
撮影:@tak_tatata さん

夕暮れにともされた灯りの下では、それぞれの家の台所から晩ご飯のいい香りがして、食卓では「お母さん、あのね、きょう学校でね〜」なんて、ごく普通の、幸せな会話や、家族の笑い声が響いていることでしょう。

そんなマチ並みを見下ろす丘の上では、キタキツネの兄弟たちが、日が暮れるとともに巣穴からゾロゾロと出てきて、「兄ちゃん、今夜は何をして遊ぼうか?」なんて会話が交わされているのかも知れません。

まるで、影絵のお芝居の、はじまりのワンシーンを見るかのようなステキなお写真ですね。
キツネの子どもの写真を撮りたくて、ずいぶん長い時間、巣穴が見える場所でカメラを構えて待っていたのだけれど、日が暮れそうになっても姿をみることが出来ず、「引っ越しちゃったのかなあ」なんて思いながら、どんどん暗くなる中、車に機材をしまっていたら、背中に視線を感じて振り返ってみると、子ギツネたちが並んでこちらを見ているという経験が何度もあります。

次の日、朝早く巣穴の前まで行ってみると、どこから持ってきたのか、つぶれたペットボトルやら、片方だけの軍手やら、たくさんのモノが散らばっていて、「子ギツネたち、これはひと晩じゅう騒いでいたんだなあ」と、思わず苦笑させられます。

〝トホホ顔〟になっちゃったワケは?

Sitakke
撮影:@ebichan_746 さん

エゾフクロウのヒナです。巣穴か、巣穴近くの枝から、地面へと落ちてしまったのでしょうか?
「トホホ…」といった表情が、なんともかわいらしいですねー。
このままだとキツネなどに襲われてしまうのでは、と思ってしまいますが、たぶん、ご心配は不要です。
フクロウのヒナは、足に鋭いツメがついているため、両足で木を登って、きょうだいの元に自分で戻ることができるのです。

まだ、飛ぶことが出来ない翼をバタつかせてバランスをとりながら、まさにヨイショヨイショと木を登っていく姿は、必死のヒナには申し訳ないのだけれど、ゼンマイ仕掛けのオモチャのようです。

もうすぐ〝ひとり立ち〟の季節かな?

Sitakke
撮影:@kemukemuhamutaro さん

春に生まれたエゾモモンガの赤ちゃんですねー。おそらく4月の中〜下旬に産まれたと思われるので、生後2か月とちょっと。きょうだいでしょうか?あどけない顔をしていますね。
エゾモモンガは、年に2回繁殖することがあります。
去年、森で偶然にも、その2回目の繁殖のシーンに出会ったことがあります。記録を確認したら、6月28日の出来事でした。モモンガのお母さんが、次の出産の準備に入るとなると、いまいる子どもたちは、もうひとり立ちしなくてはならないのでしょうね、きっと。

〝ステキなマフラー〟ですって? いえいえ これは…

Sitakke
撮影:@merusoo47 さん

首に巻いているのは、マフラーではありません、子リスです。このお写真は、エゾリスの〝お引っ越し〟の最中のもの。子リスがもっと小さいときには、単に口にくわえて運ぶのですが、ある程度、子リスが大きくなると、このように、首に巻くようにして、お母さんリスは口と手で押さえながら、運ぶのですね。

こんなにはっきりと、しかも正面からのお写真は、ほとんど見たことがありませんでした。
@merusoo47 さんのギャラリーを拝見させていただくと、この時には4匹の子リスを、順番に新しい巣へと運んだようです。
子リスたちがもう少し大きくなると、お母さんリスの後ろを、子リスが1列にならんで新しい巣へと向かう〝お引っ越し〟もあります。
エゾリスが何度か〝お引っ越し〟をする理由は、同じ巣をずっと使っていると、子リスたちに寄生虫がついたり、敵に狙われる可能性が高くなることから、子リスたちが巣立つまでの間、数回の引っ越しをするのだといいます。

文:インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト事務局 / ami_papa

インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクトでは、フォローしていただいた方に、北海道の動物たちのかわいい写真を、月〜金曜日の毎日、インスタグラムで配信しています。

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