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【おとなのソロ部】おうちご飯が楽しくなる!「京都おはし工房」で世界にひとつだけのオーダーメイド箸を作ろう

  • 2024.7.19

ひとりで過ごすおうち時間を充実させて、日々の生活をより豊かにしたい。そんな方におすすめなのが、オーダーメイドの箸。毎日使うものだからこそ、自分の好みや使いやすさにこだわった箸にすれば、おうちご飯がより楽しめるようになりますよ。そこで、今回は世界にひとつだけのオーダーメイド箸が作れる「京都おはし工房(きょうとおはしこうぼう)」をご紹介します。

嵐電妙心寺駅より徒歩約2分のお箸専門店

るるぶ&more.編集部

オーダーメイドの箸が作れると聞いて訪れたのは、嵐電(京福電鉄)妙心寺駅から徒歩約2分の「京都おはし工房」。徒歩15分圏内には仁和寺や龍安寺などの観光スポットもあり、京都観光にも便利な立地にあります。

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店主の北村隆充さんが老舗の箸専門店での販売経験を経て、お店をオープンしたのは2003年です。販売担当と製作者との間に人が入ることによって、お客さんが望むような箸を作れないケースもあり、そこに疑問を抱いて、独立を決心。現在は、木材の仕入れから箸の製作、販売まですべて自らの手で行っています。

店内にはいまでは採れない貴重な木材も
店内には今では採れない貴重な木材も

箸の仕上げに使う合成樹脂塗料には有害物質が含まれていた時代もあったそうで、「自分で良いと思った安全な材料を使ってお箸づくりをしたい」と思ったのも、自分のお店を開いた理由の一つなのだとか。

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販売から製造までをひとりで行うスイスの時計職人を「独立時計師」とよぶことから、自身も「独立御箸師」を名乗り、お客さんひとりひとりに合ったオーダーメイドの箸を作っています。

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ちなみに、日本で箸が食事で使われるようになったのは、奈良時代や飛鳥時代だといわれています。7世紀に入り中国で遣隋使が食事の席で箸を使ったもてなしを受けたことから、隋の使者を日本でもてなすときに、その作法にならって箸を使った食事が始まりという説も。現代では、家庭でも自分用の箸が用意されているのは日本ならではの慣習なのだとか。

ソロおすすめPoint

こぢんまりとした店内には、ずらりと箸が並んでいて圧巻。ひとりで訪れたら、じっくりと眺めて好みのものを探してみて。オーダーメイドの箸を製作しているお店は非常に珍しいようで、全国からお客さんが来店するそう。当日でも空いていれば予約なしでオーダーメイドは可能ですが、来店日を決めているのなら、事前に電話で連絡しておくと安心です。

オーダーメイド箸をおすすめする理由

るるぶ&more.編集部

お店を訪れる前は、「オーダーメイドの箸って何が違うの?」と思っていた筆者。マンツーマンで、北村さんの丁寧な説明を伺い、実際にいろいろな箸を持ち比べてみると、その違いがはっきりと分かり、「自分の箸を作りたい!」という気持ちになりました。

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オーダーメイドの箸のおすすめポイントその1は、持ちやすいという点。箸は使用する木材や長さによって重さが変わりますが、手に持ったときのフィット感が箸によって違います。軽いものが好みなのか、ずしりと重みを感じる方が良いのかは、人それぞれ。自分好みの箸を使うことで、箸を持ったときに心地よさを感じるところが魅力です。

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おすすめポイントその2は、ごはんがおいしく食べられるところ。先端が細くてなめらかな箸は、口に当たる面積が少ないため口当たりが良く、ごはんの味がダイレクトに伝わり、よりおいしく感じられます。

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また、掴みやすさも格段に違って、小さな米粒やゴマ一粒をつまみ取るのも可能!

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そして、おすすめポイントその3は、長く使える点です。「京都おはし工房」では1膳につき2200円で「塗り直し」や「削り直し」といった箸のメンテナンスも行っており、気に入った箸を長く使えるのも嬉しいポイント。メンテナンスには1カ月ほどかかるそうですが、使えば使うほど箸は手になじむそうで、なかには、気に入った箸を10年以上使っているお客さんもいるのだとか。SDGsの観点からも環境にやさしいアイテムなのです。

るるぶ&more.編集部

店頭では、北村さんが製作した箸(4000円~)も販売しています。ひとつひとつ材質や仕上げなども表記されているので、まずはこちらからチャレンジしてみるのもよさそう。桐箱やラッピングサービスも実施しており、プレゼントにするのも◎

ソロおすすめPoint

毎日使う箸は、生活に欠かせない道具のひとつ。自分にぴったりのものを使えば、おうちご飯をより楽しむことができます。

オーダーメイド箸の注文の流れ

るるぶ&more.編集部

オーダーメイドの箸を作る際は、まず箸の持ち比べからスタート。長さや形の異なる箸を手に取って、実際に持ったときに自分にフィットするものを選びます。

小判形
小判形

箸の形は四角形、流線形、八角形、小判型などで、形によって値段は変わります。

写真左は四角形、写真右は八角形
写真左は四角形、写真右は八角形

約9割以上の方が選ぶのは八角形だそうですが、大切なのは自分の感覚。「これだ!」と思う、持ちやすい箸を選びましょう。

流線型は箸の上部三分の一のところから頭にかけて細く仕上げた形状。箸の上の方を持つ方におすすめ
流線型は箸の上部三分の一のところから頭にかけて細く仕上げた形状。箸の上の方を持つ方におすすめ

箸の長さや形を選んだあとは、使用する木材を選んでいきます。店内には数十種類の木材や竹が並んでいているので、北村さんのアドバイスに耳を傾けながら、好みのものをセレクトしましょう。

左から「ブラックウッド」「紅紫檀」「カーディナルウッド」「ピンクアイボリー」「パープルハート」の木材を使用した箸
左から「ブラックウッド」「紅紫檀」「カーディナルウッド」「ピンクアイボリー」「パープルハート」の木材を使用した箸

アフリカ原産のピンク色をした「ピンクアイボリー」2万円~や南米アマゾン原産の鮮やかな赤色「カーディナルウッド」1万2000円~、ビリヤードのキューにも使われる紫色の「パープルハート」9000円~など発色がきれいな木材は女性に人気。別名「バイオレットウッド」ともよばれている「パープルハート」は堅牢(けんろう)な材質で、とっても丈夫。時間の経過とともに色鮮やかな紫色に変化します。これらの箸は着色は一切しておらず、自然の木の色味だというのが驚きです!

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京都らしい箸が欲しい人は、京都の竹を使った箸をオーダーするのもおすすめ。軽くて使い心地も良く、独特の模様が渋くて素敵です。京銘竹の中でも最も生産量の多い「白竹」4000円~や、寅模様に見える「寅竹」8000円~など、種類もさまざま。自分好みのものを探してみましょう。

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オーダーメイド箸の値段は、形と木材の組み合わせで決まります。例えば、写真の「ホワイトオーク」の場合、四角形が5000円、八角形が5800円となります。

木材を選んだ後は、北村さんがヒアリングを実施。箸の長さの好みと身長は、比例関係にあるようで、オーダーの際には「お客様の身長を尋ねる」というのも印象的でした。お店で決めることは、こちらで終了です。現在はオーダーから商品が出来上がるまで、3カ月ほどかかるそう。完成した箸の受け取り方法は店頭もしくは郵送から選べます。

名入れサービス1100円〜や、1年待ちだが箸入れ2100円〜を作ってもらうこともできる
名入れサービス1100円〜や、1年待ちだが箸入れ2100円〜を作ってもらうこともできる

自分自身と向き合い、時間をかけて選んだ箸。手元に届くまでに時間がかかる分、愛着も増します。大切な人へのプレゼントにもいいですね。

るるぶ&more.編集部

自分好みの箸は、自然と長く大事に使おうという気持ちになりそう。毎日使うものだからこそ、きちんと自分に合ったものを使うことは、自分自身を大切にすることにも繋がると実感しました。「京都おはし工房」では、ホームページからの注文も受け付けているので遠方の方も要チェック。日々の食事をもっと楽しむことで、ひとりで過ごすおうち時間も充実しそう。ぜひオーダーメイドの箸を作ってみてはいかがでしょう。

■京都おはし工房(きょうとおはしこうぼう)
住所:京都府京都市右京区花園天授ケ岡町16-5
TEL:075-464-3303
営業時間:10~17時
定休日:月・木曜

ソロおすすめPoint

■取材時のソロ率:

100%(平日の午後)

■おすすめの利用シーン:

ごはんをおいしく食べたいとき、おうち時間を充実させたいとき、大切な人へのプレゼントを探しているとき

 


Text&Photo:中田優里奈(ウエストプラン)

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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