このお話は、著者・まろ(@maromrt)さんが産後に、原因不明の歯の痛みに襲われた体験談が描かれています。ある日突然、歯に痛みを感じます。何度も歯医者を受診しますが、「知覚過敏」や「歯ぎしり」と診断され、納得できません。食事や睡眠、そして授乳中も痛みがでるほどです。さらに、歯医者で処方された痛み止めも効かないほど悪化してしまい…。『産後、救急外来に駆け込んだ話』第32話をごらんください。
今までは、睡眠や食事、そして授乳中のときだけ歯の痛みが出てしまっていました。ところが今度は、何もしていなくても痛みが継続するようになってしまったのです。しかも、痛み止めは効きません。
まろさんの様子を見かねた実母が「歯医者に電話しな」と言ってきました。母の真意とは?
親が育児の責任に飲み込まれないために
まろさんが初めての育児に奮闘していた産後5か月のころ、突然、激しい歯の痛みに襲われます。ところが、歯医者に行っても虫歯等ではなく、ストレスで痛みが引き起こされているのではと判断されました。
このことをきっかけに、自分自身を見つめ直したまろさん。たしかに生後間もない娘の育児に悩んでいましたが、育児そのものが大きな負担だとは思えませんでした。大きな要因は、まろさん自身の考え方にあったのです。どうやら、育児に対して過度な責任を感じていたようです。
まろさんは当時の自分を振り返り、もしも未来の自分から声をかけられるなら「大丈夫」よりも「ありがとう」と言われた方がうれしいといいます。まろさんのように周囲のサポートを受けられる状況にあっても、自分を追い込みがちな方はいるかもしれません。そんな心を軽くするには、周囲の人がその頑張りを認めるとともに、頑張っている親本人も「今日もわたしはがんばった」と自分をほめることができるといいかもしれませんね。
産後の親の心境について、共感と学びを得られる作品です。
著者:ももこ