アンジェリーナ・ジョリー、ブラッド・ピットに訴訟の取り下げと争いの終結を求める

かつて共同で所有し、結婚式も挙げた南フランスのワイナリー、シャトー・ミラヴァルを巡って長く法廷闘争を続けているアンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピット。「ピープル」によると、アンジェリーナの弁護士がブラッドに対し、係争を終わらせるためにワイナリーに関する訴訟を取り下げるよう求めたという。

ブラッドは、アンジェリーナが口頭での約束に反して、2021年10月に彼女が所有するシャトー・ミラヴァルの持ち分を6700万ドル（約104億円）で第三者に売却したとして、訴訟を起こした。対するアンジェリーナは、当初はブラッドに売却する予定だったものの、彼が秘密保持契約にサインを求めたために事業の売却を拒否したと反論している。

長く争いを続けているが、今年5月には裁判所がアンジェリーナに対し、2人の間で交わされた8年分の秘密保持契約を開示するよう命令。彼女側は、これら「一般的な」秘密保持契約書は、ブラッド側が自分の不正行為を隠蔽しようとシャトー・ミラヴァル売却に際し求めたものとは比べ物にならないため、喜んで提出するとコメント。ブラッド側は遺憾の意を表していた。

また7月に入り、アンジェリーナ側はブラッド側に対し、離婚のきっかけとなった2016年の飛行機内でのDV騒動の後、彼が第三者と交わしたやりとりを公開するよう正式に要求した。これには、ブラッドが最も信頼するアドバイザーらとのやりとりが含まれ、機内での騒動後自発的に受けたセラピーの内容なども含まれているようだ。ブラッド側は、アンジェリーナ側がこの訴訟を離婚闘争にすり替えようとしていると主張。この要求が侵害的で煽情的だとして、却下するよう裁判所に求めていた。

アンジェリーナの弁護士であるポール・マーフィーは、7月17日（現地時間）の声明で、ブラッドが以前アンジェリーナの持ち分購入をオファーした際、「自身の不正行為や虐待を隠蔽するために新たに範囲を広げた秘密保持契約を要求し、アンジェリーナを罰し支配しようとした」と主張。「これらの行動は、まさに今回の訴訟の中核である」とし、「ピット氏がこれらの事実を示す文書の提出を恐れることに我々はまったく驚かない」と述べた。「アンジェリーナは改めて、ピット氏に対し、係争を終わらせ、家族を癒しへ導くよう求めているが、ピット氏が訴訟を取り下げない限り、アンジェリーナは彼の主張が間違っていることを証明する証拠を入手するほかない」と続けている。

Text: Tae Terai