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伝説の名チーム「青森山田高校 2019年度」

  • 2024.7.18
伝説の名チーム「青森山田高校 2019年度」
伝説の名チーム「青森山田高校 2019年度」

Text by Koiso Naofumi

J1で首位の町田ゼルビアを率いる黒田剛監督といえば「青森山田高校」で長く指揮を執ったことで知られている。1994年から28年間、青森山田高校を指揮し、日本を代表する強豪校へと育て上げた。

その中でも伝説となっている過去の名チームはたくさんある。ここでは、筆者一押しの2019年度を紹介する。

青森山田高校2019年度

伝説の名チーム「青森山田高校 2019年度」
伝説の名チーム「青森山田高校 2019年度」

第98回高校サッカー選手権決勝 2020.01.13 青森山田2-3静岡学園

令和元年の記念すべき大会は、コロナ禍による規制が始まる直前の時期で史上最多56,025人の観客が見守った。

青森山田高校は、12月中旬に行われた高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2019 ファイナルで名古屋グランパスをU-18を下し優勝。3年ぶり2回目の優勝を果たしたチームは、その約2週間後に高校選手権大会へ出場した。

決勝まで進んだ青森山田高校は、静岡学園高校と二冠をかけて激突した。

青森山田高校のペースで試合は始まる。前半戦に藤原、武田(PK)と2点をあげ2-0とリードした。だが、前半終了間際に中谷颯辰(静岡学園)にゴールを決められると、後半は静岡学園ペースに。最後はセットプレーから再び中谷。ヘディングで豪快に決められ2-3と大逆転負けでの準優勝となった。

二冠達成が残り45分でするりと抜けてしまったことをイレブンは、準優勝のメダルを授与されたときも悔し涙を流していた。

高校選手権決勝ハイライト

【静学逆転V】史上最多56,025人が見守った決勝戦!静岡学園が連覇目指す青森山田に逆転勝利! 第98回決勝 青森山田×静岡学園(令和元年度/平成31年度)|全国高校サッカー選手権公式 (youtube.com)

プロを多数輩出する青森山田高校だけにその後の進路はどうなっただろうか?実は、大学へ進学したメンバーも今年は大学4年生、中には2024年、2025年からのJリーグ入りを決めた選手たちもいる。

詳しく見てみよう。

2019年度青森山田高校イレブンその後どうなった?

伝説の名チーム「青森山田高校 2019年度」
伝説の名チーム「青森山田高校 2019年度」

10番でキャプテンを務めた武田英寿。今季は浦和で2得点をあげている。

スタメン
GK佐藤 史騎(ロアッソ熊本)
DF藤原 優大(大分トリニータ)
DF神田 悠成(ソニー仙台)
DF内田 陽介(明治大学)
DF箱﨑 拓(3月まで大阪体育大)
MF古宿 理久(元YOKOHAMA FIFTY CLUB)
MF松木 玖生(FC東京)
MF浦川 流輝亜(3月まで専修大)
MF武田 英寿(浦和レッズ)
MF後藤 健太(3月まで東京学芸大)
FW田中 翔太(ガイナーレ鳥取)

主な控え
DF得能 草生(水戸ホーリーホック)
MFタビナス・ポール・ビスマルク(ヴコヴァル1991)
FW金 賢祐(大分トリニータ)
MF安斎 颯馬(FC東京)

当時の青森山田高校スタメンからは高校3年生2名(武田、古宿)がJリーグ入り。翌シーズンは2年生でスタメンだった松木らが中心となったが、再び選手権は準優勝に終わった。

対する静岡学園は10番が松村優太(鹿島アントラーズ)、2得点の中谷は早稲田大学、主将の阿部 健人へMLSを目指しメリーランド大学へ進学した。ドリブルで切れ味を見せた浅倉廉は拓殖大学へ進学し2023年に藤枝MYFCへ特別指定され、今季より加入となった。2年生だったDF田邉秀斗は翌年川崎フロンターレへと加入している。

当時のスタメンはそれ以外も大学生になったものも多いが、4年たったこの4月よりJリーグ、または地域リーグへ加入している者も少なくない。

当時控えFWだった金、DFの得能も大学経由でJリーガーになっており、金と藤原は今季再びチームメイトになった。2年生で出場していた松木(FC東京)タビナス(いわてグルージャ盛岡⇛ヴコヴァル1991)は、翌年、高校から直でJリーガーになった。同じく2年生の安斎(早稲田大⇛FC東京)は早稲田大で特別指定を受けてFC東京で出場していたが、2025年の内定を1年繰り上げて今年2月にプロ契約を結んだ。松木は海外移籍を見据えてパリ五輪のメンバーから漏れたことで大きな話題を生んだ。

このように青森山田高校の決勝メンバーからは、スタメンクラスだけでなく合計で10名のJリーガーを生んでいる。控え選手であってもJリーグに入る力があるほどの実力なのだ。

まさに伝説のチームと言ってよいだろう。

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