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米大統領選2024、ドナルド・トランプの副大統領候補 J・D・バンスについて知っておくべき5つのこと

  • 2024.7.18
Photo_ JEFF KOWALSKY/AFP via Getty Images
US-POLITICS-CONVENTION-ELECTIONPhoto: JEFF KOWALSKY/AFP via Getty Images

土曜日にペンシルバニア州バトラーで行われた選挙集会で命を狙われ、一命を取り留めた前大統領で、2024年の共和党候補ドナルド・トランプ。事件直後、トランプは自身が設立したソーシャルメディアTruth Socialで「右耳の上部を銃弾で撃たれた」ことを認め、2日後の月曜日にはミルウォーキーで開催された共和党全国大会の初日に登場し、オハイオ州選出の上院議員のJ・D・バンスを副大統領候補に指名した。

以下では、今週の共和党全国大会での承認に先立ち、バンス氏について知っておくべきことを5つにまとめて紹介する。

2016年のベストセラー『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』の著者である

ヒルビリーは、米国の北東部から南側に続くアパラチア山脈近郊に暮らす貧しい白人労働者を意味する。2016年の大統領選挙では、この地域の有権者から多くの人気を集めたことでトランプ大統領が誕生した。

バンスはケンタッキー州とオハイオ州で育ち、この本では自身と家族のアパラチア的な価値観を描いている。2016年8月と2017年1月にニューヨークタイムズ紙のベストセラー1位となり、映画化もされた。出版時は、保守派とリベラル派のメディアの両方から賞賛されたものの、一方で彼と似た境遇を持つアパラチア出身の人々の経験を一般化し、貧困から抜け出す責任を、彼らが暮らす社会ではなく個人に負わせるブートストラップ理論を支持していることでも批判された。

イェール大学に進学した

Photo_ Joe Raedle/Getty Images
2024 Republican National Convention: Day 3Photo: Joe Raedle/Getty Images

バンスは自らを、米国における貧困労働者階級の保守派の代弁者として描こうとしながらも、2013年にはイェール大学ロースクールで博士号を取得。この大学は、保守派の最高裁判事クラレンス・トーマス、サミュエル・アリートやブレット・カバノー(リベラル派のソニア・ソトマイヨール判事も含む)を輩出した名門校である。バンスはそこで、現在弁護士の妻ウシャ・バンスと出会い、結婚。夫妻には3人の子どもがいる。

中絶の権利に極めて反対

バンスは2021年、レイプや近親相姦の被害などの意図しない妊娠に影響を及ぼす「中絶法の例外」の必要性に反対。「出産を強制されるべきかどうかではなく、たとえその子の出産状況に何らかの不都合や社会問題があったとしても、その子が生きることを許されるべきかどうかだ」と述べた。

「国境への門戸を開いた」として、ジョー・バイデン大統領を強く非難

バンスは、「中西部のど真ん中で『米国を再び偉大に(Make America Great Again=MAGA)』を支持する有権者たちを大量に殺したいと思うのなら、彼らとその子どもたちを致死率の高いフェンタニルで標的にするのが一番いい方法だ」「ジョー・バイデンは自分に投票しなかった人々を罰したいようで、国境への門戸を開くのはその方法の1つだ」と発言

合成オピオイドの一種、フェンタニルの過剰摂取は米国で長く社会問題となっており、その多くがメキシコ経由で持ち込まれることがこの発言の背景にある。

しかしワシントン・ポスト紙は、フェンタニルなどのオピオイドによる死亡者数がトランプ政権下で60%増加したことを指摘し、「バンス氏は、トランプ政権下で著しく悪化した問題の責任をバイデンに押し付けている」(さらに、移民をスケープゴートにしている)と結論付けた。

ジェニファー・ローレンスはバンスを批判

ローレンスは、2022年10月の『VOGUE』の表紙インタビューで、中絶の権利について触れながら、バンスを「金持ちのバカ」と呼んだ。さらに「私自身も“金持ちのバカ”かもしれないけれど、そうではないふりをして選挙に出馬したりはしない」と付け加えた。

Text: Emma Specter Adaptation: Nanami Kobayashi

From: VOGUE.COM

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