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「首に水筒、危ないぞ!」は“声かけ事案”?「不審者と親切の違いって…」「何も言えない」SNS困惑の声相次ぐ

  • 2024.7.18

本当に不審者?ある防犯メールが物議

不審な声かけのイメージ
不審な声かけのイメージ

2024年7月16日(火)、福岡県の警察署が注意を呼びかけた声かけ事案に対し、SNSで困惑の声が相次いでいます。困惑の発端となったのは、防犯情報メールの内容が掲載されたとある記事……。

“小学生女児らが見知らぬ男から『首から水筒をかけたら危ないぞ』などと声をかけられる事案が発生。警察署が防犯メールで注意を呼びかけた。男は70歳くらいで身長170程度のやせ形。茶色のTシャツ、白色の長ズボンを着用していた”(一部抜粋)

あなたは、この内容をどう受け止めますか?

SNSでは、《首から水筒をかけて転ぶと内臓破裂する事案があり危ないとあったから声をかけたのでは?》《文章だけ見ると普通にいい人だと思う》など、本当にその事案の男性が不審者なのかどうか、親切心で声をかけただけではないのだろうかと疑問に思う声が多数上がっていました。

また、《声かけってどこからが声かけ事案になるのだろう》《もう注意喚起も出来ない》《これで通報されてたら何も言えない世の中になってしまう》など、本当に危ない場面で注意喚起したとしても、それすら不審に思われるのなら、何も言えなくなるのでは、と嘆く声も……。

東京都在住の保護者に、不審者情報メールについてどう考えるかお話を伺いました。

本当に危険な声かけと、判断が難しい時もある

子どもたちの「怖い」「不安」で報告も…
子どもたちの「怖い」「不安」で報告も…

「子どもが小学校に通うようになり、区の防犯メールに登録しています。不審者情報は頻繁に送られてきますよ。例えば、『遊ぼうよ』『家は近いの?と聞かれた』『バカ、アホなど怒鳴りつけられた』など、本当に危険なものもあり、防犯メールが来ると子どもたちにも十分に気をつけるよう話します。一方で、ただ『道をたずねられた』、『○月○日○時ごろ、○○丁目で、区内在住の女子児童が男性に声をかけられました』『ランドセルを持ち上げられた』など、詳しい状況がわからず危険かどうか判断に迷う内容が送られてくることもあります。本当に不審者なのかな?と思うことも……」(Aさん)

「子どもたちは、『怖い』『少しでも不安』に思ったら防犯ブザーを鳴らしたり、大声を出して逃げること。すぐに学校の先生や、警察に相談するように指導されています。子ども目線での報告になるので、もしかしたら不審者ではなく、親切心で注意してくれた人に対し『怖い』と思って報告した場合も含まれている可能性はあります。ただ、子どもだけの話では判断がつかなくても防犯メールを流さなければいけない状況なのでしょう。分からないのですから……」(Bさん)

※ ※ ※

「この防犯メールの内容は本当に不審者なのか」と防犯情報メールがSNS上で物議を醸すのはこれが初めてではありません。そのたびに繰り返されているのが、「本当に子どもが危険に巻き込まれる可能性がある場合は、声かけをためらう必要はない。自信を持って行動して欲しい」ということ。

親切に見せかけた犯罪に巻き込まれるケースも実際に存在しており、防犯メールはあらゆる可能性を想定して出されます。「もし、子どもが危険にさらされるような場面があれば、躊躇せず注意していただきたいですし、私自身も声かけしていきたいです」(Aさん)

(LASISA編集部)

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