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カイル・マクラクラン、「セックス・アンド・ザ・シティ」でトレイをユーモアを織り交ぜて演じた理由

  • 2024.7.17
Kyle MacLachlan from the HBO series "Sex and the City"

セックス・アンド・ザ・シティ」で、シャーロット・ヨークの最初の夫トレイ・マクドゥーガルを演じたカイル・マクラクラン。良家出身のトレイは上品で紳士的、住まいはアッパーウェストサイドで、職業は心臓外科医。コンサバティブで幸せな結婚を夢見るシャーロットにとっては、まさに理想の男性だった。しかし結婚してみると、トレイの勃起不全(そして過干渉な母親)という大きな壁が立ちはだかるのだ。そんな複雑なキャラクターを演じるにあたり、カイルはユーモアを織り交ぜることで現実味を持たせたと『ピープル』のインタビューで明かした。

「踏み込むのが非常に難しい問題です。僕らはユーモアを同じだけ織り交ぜるよう努めました。ジョークにする必要があったからです。だが、同時にこうした問題が結婚生活に及ぼす影響、2人の人間がそれぞれ問題に対処するのか、しないのか、シリアスな描写を織り込むことも忘れませんでした。リアルな現実味が反映されました」

シャーロットとトレイの間に横たわる問題は、セックスができないことだけにとどまらない。不妊に対する世間の視線、子どもを持つことへの意識の違い、さらには問題への対処方法と結婚後に2人の違いが明確になっていく。今年初めからドラマがアメリカのNetflixで配信がスタートしたことを受け、改めて注目が高まっているそうだ。「人気が再燃しているのは確かで、トレイと彼の問題について話題になっています」とカイルは語る。「僕にとっては新しい、若いファン層ができました。幼いころに年上の友人や両親、兄姉が観ていた本作をなんとなく知っていた若い子たちが、ドラマの内容を理解できる年齢になったんです」

Kyle MacLachlan and Kristin Davis, 2001 - Sex and the City, season 4

シーズン4を最後に卒業した後、カイルは「ツイン・ピークス」や「デスパレートな妻たち」などに出演したが、「セックス・アンド・ザ・シティ」は特別な作品だという。「『デスパレートな妻たち』とは違って、今も愛されています。このドラマを本当に楽しんでいます。もちろん、続編が始まったことも追い風になっています」

続編「AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章」には、ジョン・コーベット演じるキャリーの元婚約者エイダンや、ブリジット・モイナハン演じるMr.ビッグの元妻ナターシャも登場した。「ドラマやクリスティン・デイヴィスとの共演は、とても良い思い出です。彼女もスタッフもみな楽しい人たちで、楽しい日々でした」と振り返るが、ではトレイの再演の可能性はあるのだろうか。

「チャンスはいつもあります」とカイルは語る。「番組のクリエイター次第です。彼らはすばらしいから。今後を見守りましょう」

Text: Tae Terai

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