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「なんか臭い!」なぜか1人だけ家の中が臭いと騒ぐ夫。後に意外な病名が判明して…【体験談】

  • 2024.7.17

夫が40代後半のころ、突然「家の中が臭い」と言い始めました。夫は普段から洗濯物の生乾き臭や梅雨時の室内のにおいなど、いろいろなにおいに敏感でした。あまり気にしない性格の私は「またか」と心の中でつぶやきながら深く気にしていませんでしたが、結局夫はその後3年ほども家が臭いと言い続けることに。その原因は、思いも寄らないことでした。

においに敏感な夫

夫が40代後半のころ「家の中が臭い」と言い始めました。夫は若いころから洗濯物の生乾き臭やエアコンのほこり、梅雨時の室内のにおいなど、いろいろなにおいに敏感なところがあったため、この発言にも驚きはありませんでした。私自身はよほどのことでない限り気にしない性格です。一方、夫は普段からにおいに敏感で私は「またにおいの話か」と思うことがほとんどでした。だからこのときもあまり気に留めなかったのです。

しかし、それから数日たっても毎日のように「臭い」と言う夫。いくらにおいに敏感な夫でも、突然言い始めて毎日のように言い続けるというようなことはそれまでなかったので、私もやや不思議に感じました。そこで、「どんなにおいがするの?」と聞いてみると夫は「煙臭い感じ」とのこと。ただ、どこからのにおいなのかは判断できないとのことでした。

元々家の中のあらゆる物ににおいはあるものだと思っており、気にしてかいでみても結局気になるようなにおいを感じられなかった私は、「人それぞれ感じるにおいは違うから気にしなくて良いのではない?」と答えました。しかし、夫は納得いかないようで、「どうしてわからないのか」と喧嘩になることもありました。

においが夫婦喧嘩の原因に

夫が「家の中が臭い」と言うのはほとんど毎日でしたが、日によってはにおいがしない、日によっては1日中においがあるなど多少の変化はありました。何度も「煙臭い」と言われていると、さすがの私も少し怖くなってきていました。家のどこかで何かが燃えているのかもしれないと考えたからです。毎日のように「煙臭い」と聞かされていると「もしかしてこのにおいかな」と煙臭いような気になってしまう日もありました。

しかし何度か確認して「そんなにおいはしない」と思い、夫に「毎日わざわざにおいをかがなくても良いのでは? 気にし過ぎではないの?」と言い、またもや喧嘩に。すると夫は、原因究明に部屋中を調べ始めました。キッチンから寝室、浴室、トイレ、それぞれの配管回りなど、においがする日は部屋中を調べましたが特定できませんでした。

子どもたちが帰省したとき、夫が子どもたちに聞くと「あまり気にならないけれど、ずっと住んでいないからわからないよ」と答えていました。実際子どもたちは私のように気にならない性格で、夫が普段からにおいに敏感であると知っていたため、におわなかったけれど夫を怒らせないように話したということでした。

ついに病院へ。意外な原因が判明

それから約3年後、家を建て直すことになり、これでにおいは解決するだろうと夫婦で喜びました。最初の家は住み始めてから20年ほどたっていたため、古さからのにおいだろうと話し、喧嘩もなくなりました。

新しく完成した家に住み始めてからしばらくは夫は煙臭いと言いませんでしたが、数カ月後に「また煙臭い」と言うように……。私はとても驚きました。住む場所は変わっておらず、新しい家の全館空調などに問題があるのではないかとも考え、業者に確認してもらいましたが、問題はありませんでした。

遊びに来た母や姉は「気にならないよ」と不思議がります。私は夫以外のほとんどの人が「気にならない」と言うことが気になり、夫の鼻に問題があるのではないかと心配になりました。そこで私は夫に「病院に行ってみない? 鼻に問題がないか調べてもらってほしい」と話しました。最初は抵抗していた夫でしたが、原因がわからず悩んでいたため、耳鼻咽喉科を受診しました。

その結果、「異臭症(いしゅうしょう:鼻の粘膜上皮の炎症により、においの感じ方に異常が生じる嗅覚障害)」と診断されたのです。異臭症の原因は明確になっていないそうですが、夫の場合は加齢による細胞の劣化とストレスが原因だろうとのこと。特効薬はなく、病院で処方されるビタミンが治療法と言われました。薬を飲み始めて1カ月後には煙臭いにおいは減り、今ではにおわないようです。

まとめ

夫が40代後半ころに始まった煙臭いにおいがするという症状。最初は部屋のにおいだと思いましたが、家を建て直しても煙臭いにおいがすると言う夫に、思い切って病院行きをすすめて本当によかったです。今はにおいの問題も解決され、夫婦喧嘩の原因が1つ減ったことにホッとしています。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

イラスト/おんたま

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著者:mikeko


監修者:医師 高島雅之先生

日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本睡眠学会専門医。金沢医科大学医学部卒業。金沢医科大学耳鼻咽喉科で講師を務めたのち、2006年に開院。「病気の状態や経過について可能な範囲でわかりやすく説明する」ことをモットーに地域医療に従事。『宇都宮睡眠呼吸センター』を併設し睡眠医療にも携わる。

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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