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たった1試合で“約1.9億円”を獲得!古江彩佳のスイングを解説

  • 2024.7.16

LPGAツアーのメジャー第4戦「エビアン選手権」の最終ラウンドが7月14日に行われ、古江彩佳が通算19アンダーで優勝し、メジャー初制覇をはたしました。賞金120万ドル(約1億9000万円)を獲得した。

そんな古江彩佳選手から、スイング軌道を安定させたり、飛距離を伸ばす世界で渡り合えるテクニックを解説していく。

バランスをキープする "ツマ先立ち" で軌道が安定

体の伸び上がりを防いで重心を低くする

昨シーズンの年間ポイントランキングで10位になった古江彩佳選手は、今季も2試合連続で4位に入るなど絶好調です。ドライバーの精度はトップクラス。ただし、決して教科書どおりのスイングではありません。

ハーフウェイバック(❷)では、ヘッドが理想的な位置より少し後ろ(背中側)を通っています。クラブを上げる初動で右ヒザを伸ばさないことで下半身はツマ先側に体重を残し、ヘッドをすぐに背中側に下げて後方へクラブの重さがかかるようにして前後のバランスを取っています。このとき通常はシャフトクロスになるのですが、古江選手は右手首の力を抜き、レイドオフのトップを作っています。トップのポジションはお手本どおりのレイドオフといってもいいくらい参考になる形です。

切り返し以降は、右ワキ腹を縮める右側屈という動きを入れ、クラブ軌道とフェース面の管理をしてます(❺)。この右前腕とシャフトが重なるポジションはトッププレイヤーに多く見られる動きで、スイングを見る際はぜひ参考にしてください。

もうひとつ、古江選手のスイングでマネしてほしいところは、重心を低くして体幹を安定させているところ。バックスイングでも体全体が伸び上がらないので、再現性の高いスイングになっています。

いかがでしたか? ぜひ古江選手のスイングを参考に安定した軌道のスイングを身につけてみてください。

古江彩佳

●ふるえ・あやか / 2000年生まれ、兵庫県出身。153cm。2022年からアメリカに移り、トラストゴルフスコットランド女子オープンで初優勝。富士通所属。

解説 = 河野勝成

●こうの・かつなり / 1996年生まれ、山口県出身。国内有名ツアープロコーチから指導方法を学び、現在は東京都港区のファイブエレメンツを拠点に、多くのアマチュアをレッスン中。

写真=ゲーリー小林

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