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老舗の扇子や上品な香りの虫よけ香…【京都】おみやげにしたい“夏の逸品”6つ

  • 2024.7.15

暑い夏を嬉しいひとときにたちまち変える、目にするだけで涼やかになる夏アイテムを手に入れたい。京都みやげにも最適な“役立つ逸品”をご紹介。

【京の銘品】今すぐ使いたい! 役立つ逸品

喫茶ソワレのタンブラー

ゼリーポンチで知られるレトロ喫茶の洋画家・東郷青児が描くタンブラー。
昭和23(1948)年の創業以来、青い照明の変わらない空間を大切に受け継ぐ喫茶店。カラフルなゼリーがグラスに浮かぶゼリーポンチやゼリーミルクとともに知られるのは、空間を彩る女性たちの絵画。創業者が東郷青児のコレクターでもあったことから、その貴重な絵画が店内に飾られ、イラストがコースターやタンブラーに描かれている。タンブラーは表裏に違う絵が描かれた2種類。喫茶利用の場合のみ購入可能。タンブラーA・Bセット¥1,200。下京区西木屋町通四条上ル真町95 TEL:075・221・0351 13:00~19:00(18:00LO) 月曜休

蜂屋うちわ職店の京うちわ

日用品でありながら美術品でもある京うちわを新しい感性で作り出す。
建築を専攻していた学生時代、ふと目にした京うちわの意匠に魅了され、東北から京都へとやってきたという蜂屋佑季さん。7年間の修業を経て構えた工房では、竹ひご作りからデザインまで分業制が一般的だという京うちわをすべて一人で作りあげる。市松や琳派の古典柄から、ご近所の子どもが描いた絵まで、伝統にとらわれない感性で切り取った図柄も魅力。オーダーメイドの相談も可能。右から、燕子花/青¥3,850 LF/red、雪花/白 各¥3,650。左京区鹿ヶ谷法然院西町40 TEL:非公開 10:00~17:00 月~木曜休 Instagram:hachiya_uchiwa

白竹堂の扇子セット

夏を一緒に乗り切るために、柄も質感もお気に入りの扇子探しを。
竹を切ることから始まり、親骨を貼って仕上げるまで、87もある工程のすべてを京都を中心にして作られる京扇子。伝統的なものから、アーティストとのコラボなどまで、幅広い扇子作りを手がける『白竹堂』は、享保3(1718)年の創業以来、扇子一筋の老舗。ドット柄から猫がチラリと顔を覗かせ、中骨には足跡、親骨にも猫の姿と猫づくしのハイドキャットなど、ユニークなデザインのものも豊富。ハイドキャット 扇子セット(扇子袋付き)¥3,850。中京区麩屋町通六角上ル白壁町448 TEL:075・221・1341 10:00~18:00 水曜休(5~8月は無休)

香老舗 薫玉堂の虫よけ香

天然香料由来の奥深い香りは、心をもすっきり整えてくれるもの。
安土桃山時代の文禄3(1594)年、西本願寺の門前に薬種商として創業した、日本でもっとも古い御香調進所。430年の長きにわたり、希少な香木をはじめ、数多くの調香のレシピが今も大切に受け継がれている。白檀をベースにして、丁子や龍脳など防虫効果の高い数多くの香料を使い作られた虫除け香は、上品でほのかな移り香が楽しめるのも魅力。好きな布で包んでタンスの中に入れるほか、布バッグなどの布製品や、人形や掛軸の保管にも。6個 箱入り¥1,100。本店/下京区堀川通西本願寺前 TEL:075・371・0162 9:00~17:30 第1・3日曜休

熊谷聡商店の涼の音 置き型風鈴

さりげなく鳴る音色が耳に心地よい、インテリアに溶け込む京焼・清水焼。
1935年に京都・東山で創業し、現在は清水焼団地で京焼・清水焼を扱い続ける『熊谷聡商店』。3代目の熊谷隆慶さんが立ち上げた『=K+』は、伝統の陶磁器に様々なデザイナーやアーティストをプラスすることで、現代に似合う新たなセラミックを作るブランド。プロダクトデザイナーのみやけかずしげさんが手掛けた涼の音は、花結晶という名の焼き物を風鈴本体に使った置き型の風鈴。控えめながら華やかに、軽やかな音を奏でる。¥13,200。ギャラリー洛中洛外/山科区川田岡ノ西町1‐4(清水焼団地内) TEL:075・595・5450 10:00~17:00 無休

祇園小石の御塩飴、すいか飴

伝統の職人技で作られる京飴で、熱中症対策の塩分チャージも完璧!
八坂神社のすぐ近くに店を構える京飴の専門店。昔ながらの銅鍋を使った直火釜炊き、高温で煮詰めることで完成する京飴は、透明感と滑らかさ、味わいの深さ、繊細な意匠などが特徴。天日塩を使った御塩飴は甘じょっぱさがあとを引く。おいしく塩分補給できて、一石二鳥の役立ちぶり。月替わりで季節を伝える祇園飴歳時記の8月は、見た目もひときわ可愛らしいすいか飴。飴で折々の季節を感じたい。すいか飴¥540は7月20日~8月末まで。御塩飴¥432。東山区祇園町北側286‐2 TEL:075・531・0331 10:30~17:00(茶房~16:30LO) 不定休

※『anan』2024年7月17日号より。写真・福森クニヒロ 文・大和まこ

(by anan編集部)

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