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【驚きの記録】ゴミを食べて暮らす夫婦! 6カ月間「食品廃棄物」だけで生活できた

  • 2024.7.22

ひどい話に聞こえるかもしれないけれど、2人は元気に生き延びた。

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TARA MOORE

半年間、ゴミ箱の中身を朝食、昼食、夕食にするなんて気持ち悪いどころか危険な行い。でも、この夫婦はまさにそれをやってのけ、その経験を全世界に伝えるべく生き延びた。

ジェン・ラステメイヤーと夫のグラント・ボールドウィンは壊血病や大腸菌の危険を顧みず、カナダで大絶賛されて米国でも上映された食品ロスがテーマのドキュメンタリー『Just Eat It』の制作に乗り出した。この2人が知りたかったのは、人々が「何を」「どのくらい」捨てているか。「当時の私は食べ物の40%がゴミになるという統計を疑っていました」とジェンは当時を振り返る。だから「2人で犯人を見つけようと思ったんです」

そして2人は、その疑問に対する答えを見つけた一方で(詳細は本編で!)、ゴミ箱から救出した食品に頼って生きることの難しさも学んだという。ごく普通の夫婦が食品廃棄物オンリーの生活から得た5つの貴重な教訓とは? アメリカ版ウィメンズヘルスから見ていこう。

完璧な食品はしょっちゅう見つかる

Kseniya Ovchinnikova

この6カ月間、ジェンとグラントはスーパーのゴミ置き場で拾った物以外ほぼ何も食べなかった(家族の夕食の残り物を持ち帰ることは時折あった)。

ギャンブルみたいな生活に思えるかもしれないけれど、大半のスーパーは毎日大量の食品を捨てている。でも「オーガニック、ヴィーガン、グルテンフリーの物しか食べない人にゴミ漁り生活は無理でしょう」とジェン。

ちょっとしたアザや型崩れが原因で、新鮮なフルーツと野菜が捨てられることも多かった。ゴミ置き場には、賞味期限が切れていないフムスや、パックの片隅が潰れているから売り物にならないと判断された卵もあった。およそ2か月分の鶏肉が凍ったまま捨てられていたこともある。ジェンいわく「板チョコが何百枚もあったので」、デザートにも困らなかった。

それでも食糧不足に対する不安からは解放されない

Images By Tang Ming Tung

これだけ食べ物が溢れていても、スーパーに買い出しに行けないという事実はジェンとグラントを不安にさせた。「いつもよりストレスは多かったです」とジェン。「最初のうちは次の食事を調達する場所も分からず、食糧不足の心配がありました」

でも、この問題は時と共に解決する。このプロジェクトが進むにつれて2人の食糧備蓄は、遊びに来た友人が持ち帰ってくれて喜ぶくらいに増えていた。それでも不安が完全に消えることはなかった。「いつもあちこち歩き回っていましたからね。ミルクがなくなり、途方に暮れたこともあります」

ジャンクフードを食べることが多くなる

Anna Efetova

パッケージ入りのスナック菓子には手が伸びやすい。ゴミ漁り生活では、それが何百万倍も増幅される。実際2人は、ひっきりなしに見つかる箱入りのクラッカーや袋入りのチップスを持ち帰らざるを得なかった。「食品を無駄にしないという名目でスナック菓子を完全に正当化していましたね」とジェン。「心の中でOKにしたんです」

それで体重が増えるかも

Jan Hakan Dahlstrom

このプロジェクトを始める前のジェンとグラントは、ほぼ自然食品オンリーの食生活を送っていた。でも、突然スナック菓子に囲まれる日々が始まり、砂糖と精製糖質の摂取量が大幅に増加したので、案の定、体重が増えてしまった。これにはジェンも「最初から買わないでいるほうが楽ですよ。家にあると食べちゃいますから」と苦笑い。6カ月のプロジェクト期間中にグラントは4.5kgも体重が増えたそう。その一方でジェンの体重が変わらなかったのは、もともと代謝がいいからだとか。

でも、貴重な教訓が得られるのは間違いない

Rudzhan Nagiev

食品廃棄物だけでも立派な手料理は十分作れる。ゴミ漁り生活をしていると、レシピに書かれている食品が見つからないこともあるので、代替品を見つけるのが自然と上手く/早くなる。一例としてジェンは、焼き菓子作りでココナッツオイルがバター代わりになることを発見。緑黄色野菜も大抵、手元にあるもので代用できた。

そして何より大切なのは、安全な食品廃棄物の見分け方を学んだこと。プロジェクト期間中一度も体調を崩さなかった2人ではあるけれど、食品(牛乳などの腐りやすい食品を含む)のパッケージに書かれている販売期限や消費期限が超保守的であることには気付いていた。だからジェンとグラントは「自分たちの感覚で、変な臭いや味がしなければ大丈夫ということにしていた」そう。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Marygrace Taylor for Eatclean Translation: Ai Igamoto


MARYGRACE TAYLOR FOR EAT CLEAN
Marygrace Taylor is a health and wellness writer for Prevention, Parade, Women’s Health, Redbook, and others. She’s also the co-author of Prevention’s Eat Clean, Stay Lean: The Diet and Prevention’s Mediterranean Kitchen. Visit her at marygracetaylor.com.

伊賀本 藍
翻訳者
ウィメンズヘルス立ち上げ直後から翻訳者として活動。スキューバダイビングインストラクターの資格を持ち、「旅は人生」をモットーに今日も世界を飛び回る。最近は折りたたみ式ヨガマットが手放せない。現在アラビア語を勉強中。 

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