バジルのフレッシュさが大切なので、加えたらひと混ぜしてすぐに器に盛り付けましょう。バジルが香る夏の炒め煮。ご飯が進むこと、間違いなし!夏野菜の味と色を楽しむメニューを中華料理を得意とする料理家の今井亮さんに教えてもらいました。
■“三杯鶏(サンべイジー)”のつくり方
鶏肉を、多めのにんにくと生姜、赤唐辛子とともに、醤油味で炒め煮にした料理。
胡麻油、醤油、酒を同量使って濃いめの味に仕上げるのが特徴です。
そして仕上げにバジルをたっぷりと入れてひと混ぜして完成。バジルと醤油?と思うかもしれませんが、これが実によく合うんです。
◇材料 (2人分)
鶏もも肉:2枚(約500g)
長ねぎ:1本
にんにく:4片
生姜:2片
赤唐辛子:2本
★ 合わせ調味料:
・ 醤油:大さじ3
・ 米焼酎:大さじ3(または酒)
・ 砂糖: 大さじ1
・ 中国たまり醤油:小さじ1
胡麻油:大さじ3
バジル:30g(葉のみ)
(1)鶏肉をカットする
鶏肉は余分な脂を切り落とし、10等分に切る。
(2)ねぎをカットする
ねぎは斜めに幅1cmで切り、にんにくは縦半分に切る。生姜は薄切りにし、唐辛子は種を除く。
(3)合わせ調味料をつくる
合わせ調味料の材料はよく混ぜておく。
(4)にんにく、生姜を炒める
中華鍋に胡麻油を中火で熱し、にんにく、生姜を入れてじっくりと炒め、おいしそうな色がついたら唐辛子を加え、香りが立つまで炒める。
(5)鶏肉を加える
鶏肉を加えて2分ほど炒めて中まで火を通し、③の合わせ調味料を加える。
(6)ねぎを加える
味をからめながら煮詰め、汁気が少なくなったらねぎを加えて1分ほど炒める。
(7)仕上げ
煮汁がほぼなくなったらバジルを加えてひと混ぜし、火を止めて器に盛る。
――教える人
「今井亮 料理家」
中国料理を得意とする料理家。京都市内の老舗中華料理店で修業を積み、東京へ。フードコーディネーター学校を卒業後、料理家のアシスタントなどを経て独立。プロの技を効かせながら家庭でつくれる中華のレシピが好評。少人数制の料理教室「亮飯店」も人気。
Instagram @ryo.imai1931
この記事は四季dancyu 2023 夏に掲載したものです。
文:松原京子 写真:木村拓