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【佐賀県鳥栖市】創業71年 安くて美味しいを追求する「とらやらーめん」

  • 2024.7.15

こんにちは。趣味は乗り物、特技は食べ歩きのリビングふくおか・北九州Web地域特派員 ”ほっぺた親爺” です。 普段、通る幹線通りから一本裏の道筋だったり、信号を左折したその先に、地元の人だけが知る「路地裏の名店」って、結構あるんですよね。 今回は、そんな「路地裏の名店」とも言える、鳥栖市で地元の方々に愛されている「とらやらーめん」を紹介します。 具体的な場所は、鳥栖インターを降りて国道34号線を佐賀方面に進み、西鉄バス佐賀の鳥栖車庫近く、「元町北」交差点を左折した先にあります。

地元に愛される創業71年の町中華

出典:リビングふくおか・北九州Web

「元町北」交差点を左折した先に、白い建物、赤い文字の「とらやらーめん」が見えてきます。 以前※ は、店の前の道路が、国鉄鳥栖駅に向かう幹線道路で、相当な賑わいがあったそうです。 現在は、ひっそりとした生活道路の風情で、「とらやらーめん」は知る人ぞ知る地元民に愛されたお店の雰囲気です。 聞けば、創業71年の老舗中の老舗。路地裏で長年愛されるお店の秘密に迫りました。 (※ほっぺた親爺注:国鉄がJRに移行したのが昭和62年(1987年)なので、相当以前の話しですが‥)

出典:リビングふくおか・北九州Web

店内は、セルフサービスの冷水器が置かれ、座席は4人掛けのテーブル席、カウンター8席です。 まさに、町中華の標準仕様という感じの店内風景です。

出典:リビングふくおか・北九州Web

カウンター上の暖簾。 ”とことん素材にこだわったラーメン” にお店の主張を感じます。 それ以上に驚くのは、「お持ち帰り出来ます 容器無料」の張り紙。 コンビニ袋、持ち帰り容器など有料が当たり前のなか、「容器無料」は久しぶりに見ました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

なお、店内には座敷席も用意されており、小さなお子さん連れの家族での利用も問題ありません。

豊富なラーメンメニュー、価格設定に嬉しい誤算!

出典:リビングふくおか・北九州Web

メニューは、基本はとんこつ醤油のラーメンに、野菜、山かけ、チャーシューなどをトッピングしたもの。 その他、独自ブレンド ”みそ” を合わせた とんこつみそラーメンは大将の一押し。 ちゃんぽん、焼きそばは、それぞれに固定客がついた人気商品のようです。

ボーっと眺めていると気づきませんが、価格設定にはちょっと驚きです。 ラーメン並と大盛の差額が50円、ラーメンとチャーシューラーメンの差額も50円。 らーめん関係の ”差額一律50円” は、もしかして計算が苦手な大将の苦肉の策なのか? あるいは、お客さんの財布を考えた大将の優しさなのか? 何れにせよ、お客さんにとってはこの価格設定、嬉しい誤算です!

出典:リビングふくおか・北九州Web

ここ、「とらやらーめん」の魅力が ”セットメニュー” です。 ラーメン、ちゃんぽん、やきそばの何れかに、ミニギョーザ6個、おにぎり2個がついた定食メニュー。 普通、ランチタイム限定のサービス定食の位置付けですが、営業時間中いつでも注文可能なのは粋な設定です。

ところで、計算の得意な方ならお気づきかも知れませんが‥。 とらやのイメージキャラクターが「セットは¥190お得」と言っていますが、違いますよね。 実際には それ以上お得! です。

出典:リビングふくおか・北九州Web

これがラーメンセットの内容。

ラーメンは、昔ながらのあっさり豚骨醤油のスープに中太めん、きくらげ、チャーシュー、ネギ、紅ショウガがトッピングされています。チャーシューは柔らかい中判サイズが3枚も載っているのが嬉しいです。

ぎょうざは、単品だと8個のミニギョウザが6個。ミニと言ってもちょっと大きなサイズです。 にんにくの風味豊かな食べ応えのある、美味しいぎょうざです。

おにぎりは、シンプル塩味の握り飯。外周に海苔が巻かれ、アクセントでゴマが付いたものが2つ。 シンプルなおにぎりは、ラーメンスープを口に含めた状態で頬張ると、相性最高です。

出典:リビングふくおか・北九州Web

ほっぺた親爺の一押しが、ここの焼きそば。是非、お試し頂きたい一品です。 焼きそば自体は、茹でた麺と、キャベツ、もやし、ニンジン、かまぼこなどと炒め、最後にオリジナルソースで炒めたもの。 シンプルな見た目なのに、ほわっとした軟らかい麺、柔らかいソースの風味が最高にマッチした逸品です。

自分でも作れるはず‥と、何度も挑戦したものの、未だ再現出来ず。 大将にそのことを告げると、不敵な笑みを返されて終わり。「お前さんにはまだまだ無理!」と理解しました。

さて、今回も大盛を注文しましたが、食べても食べても減らないボリューム。 食いしん坊の皆さまにはご理解頂ける、嬉しい錯覚を覚えたひと時でした。

まだまだ元気いっぱい!安くて美味しいものを継続中。

出典:リビングふくおか・北九州Web

大将の服部さん。 この道46年の大ベテランですが、まだまだラーメン作りの情熱は健在です。 スープ、チャーシュー、やきそばソースのそれぞれについてお話しを伺うと、拘りポイント満載。 「素材」、「手作り」がキーワードで、濃い味、薄味などのバランスを良く考えられていました。 それにしても、情熱がある方は、いつまでも若々しく見えます。

出典:リビングふくおか・北九州Web

お話しの中で、相当昔※ の店内掲示メニューを見せて頂きました。 (※ほっぺた親爺注:たぶん1987年の「以前」よりも、さらに昔の話しです。ミリンダが1964年発売の炭酸飲料水なので55年くらい前でしょうか?)

それぞれの単価に驚きます。時代変化に合わせ10円、20円と最小限の料金改定を繰り返し、今日に至ったとのこと。 当時、並と大盛の差額が30円を考えると、現在の差額は50円はもう少し値上げしても良いレベルです。 大将は、お客さんの財布を考えた大変優しい人であることを確信して、お店を後にしました。

”安くて美味しいものを提供し続ける” これが地元で長年愛される秘密だった ようです。

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