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大谷に“故意死球”発言騒動もあった韓国投手、MLB戦力外→マイナーでもAA降格…昇格の夢遠く大苦戦

  • 2024.7.13

マイアミ・マーリンズ傘下マイナーに所属する韓国人投手コ・ウソク(26)の“メジャー昇格”の夢はまだ遠いようだ。

マーリンズ傘下マイナーAAAジャクソンビル・ジャンボシュリンプは7月12日(日本時間)、コ・ウソクがAAペンサコーラ・ブルーワフーズに降格したことを発表した。

かつて韓国プロ野球でセーブ王に輝き、韓国代表で2019年プレミア12や2021年東京五輪にも出場した経験を持つコ・ウソクは、今年1月にサンディエゴ・パドレスと契約し、悲願のメジャー進出を果たした。

ところが、パドレスでは開幕直前にロースターを外れると、その後は昇格することなく、5月4日にルイス・アラエス(27)獲得のための1対4トレードによってマーリンズへ移籍。ただ、同月31日に40人ロースターからDFAとなることが発表され、事実上の戦力外とされた。

結局、マーリンズ傘下マイナーに残留したコ・ウソクだが、ジャンボシュリンプでは16試合に登板して2勝1セーブの防御率4.29を記録した。韓国プロ野球最高のクローザーと呼ばれた投手としては残念な成績だ。

AAからメジャー昇格に辿り着くケースが最初からないわけではない。だが、コ・ウソクは一度DFAを経験した過去があるだけに、悪材料として働く可能性もある。

ちなみに、コ・ウソクはメジャー進出に伴い、今年2月14日付で韓国プロ野球で「任意脱退」の身分となっている。

「任意脱退」となった選手は1年間、KBOに復帰することができないため、古巣LGツインズなど国内に戻る手段もない状況だ。

コ・ウソク
コ・ウソク

なお、コ・ウソクは昨年3月のWBC前、とある韓国メディアとのインタビュー内で大谷翔平(29、ロサンゼルス・ドジャース)との対戦可能性を問われた際、「真ん中に投げて(大谷が)ホームランを打つのかという考えが先に浮かんだ。本当にいざマウンドに上がったとき、投げるところがなければ、痛くないところに当てなければならない。(塁に)出して、次の打者と勝負する」と発言したことが“故意死球”を示唆すると捉えらえ、日韓で大きく批判が広がったことがあった。

ただ、コ・ウソク自身はその後、別の韓国メディアとのインタビューで「(最初は)“真ん中に強く投げたい”と話したら、(当時の記者から)“もう少し面白く話してほしい”と伝えられた。誤解の余地がある発言をしたことは自分の過ちだったが、ただの一度も“誰かにわざと当てろ”と野球を習ったことはない。それが一番悔しい」と、当時の発言に誤解があったことを告白していた。

◇コ・ウソク プロフィール

1998年8月6日生まれ。韓国・仁川出身。身長180cm。韓国のプロ野球選手。マイアミ・マーリンズ傘下マイナーAAAジャクソンビル・ジャンボシュリンプ所属。高校卒業後の2017年にLGツインズでプロデビュー。2019年に韓国プロ野球史上最年少30セーブ(21歳1カ月7日)達成、2022年に42セーブでセーブ王に輝き、韓国プロ野球史上19人目の通算100セーブ到達。2024年1月にサンディエゴ・パドレスと契約するも、開幕直前にロースターを外れ、メジャー昇格なく同年5月にトレードでマイアミ・マーリンズに移籍。同月31日にDFA。韓国代表では2019年プレミア12、2021年東京五輪、2023年WBC、杭州アジア大会に出場。2023年1月、元中日ドラゴンズのイ・ジョンボム(李鍾範)の娘で、イ・ジョンフ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)の妹イ・ガヒョンと結婚した。

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