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レイソル育ちの筑波大MF田村蒼生、日立台に帰還!2年ぶりの天皇杯・柏戦で痛感した「あの1本」の差

  • 2024.7.12
レイソル育ちの筑波大MF田村蒼生、日立台に帰還!2年ぶりの天皇杯・柏戦で痛感した「あの1本」の差
レイソル育ちの筑波大MF田村蒼生、日立台に帰還!2年ぶりの天皇杯・柏戦で痛感した「あの1本」の差

Text by 奥崎覚(編集部)

10日に行われた天皇杯3回戦、筑波大は柏レイソルに延長戦の末1-2で敗戦した。

2回戦でJ1首位のFC町田ゼルビアを破り、2チーム連続の“J1食い”を目指した一戦。ピッチには、相手が柏だからこそ大きなモチベーションで試合に臨む選手がいた。

左サイドアタッカーとして先発し、この試合のファーストシュートを放った筑波大4年生のMF田村蒼生だ。

「結果というところは、2年前にも本当に痛感させられた試合でした(※天皇杯2回戦で柏と対戦し、0-1で敗退)。前半からフルで行って、柏熱地帯が…柏のゴール裏が最初攻める側だったので(ゴールを)決めて黙らせようかなと思ったんですけど」

田村は高校まで柏のアカデミーで過ごした22歳。2年ぶりに訪れた特別な相手との再戦に燃えていた。

しかも、柏のゴールマウスを守るのが、アカデミー同期でトップ昇格したU-23日本代表GK佐々木雅士だったこともそれに拍車をかけた。

「(佐々木)雅士がキーパーでしたし余計に決めたい気持ちもあったので、それができなかったのは悔しさしかないです。(最初のシュートが入っていたら?)もう絶対に最初は自分が打とうと思っていました。できればゴールという形にしたかったですけど、自分の実力がまだまだ足りなかったので、また帰って練習していきたいです」

レイソル育ちの筑波大MF田村蒼生、日立台に帰還!2年ぶりの天皇杯・柏戦で痛感した「あの1本」の差
レイソル育ちの筑波大MF田村蒼生、日立台に帰還!2年ぶりの天皇杯・柏戦で痛感した「あの1本」の差

入場時には佐々木と軽くハグを交わしていた田村。柏を勝利に導いた佐々木も試合後、幼馴染との日立台での対戦に「不思議な感覚だった」と明かしていた。

試合全体を見れば柏が一枚上手だったことは否めないが、筑波大も試合の入りは良かった。「ちょっと硬かったかもしれないですけど、流れは自分たちのゲームでしたし、やりたいことも想定以上にはできたと思います。あの時間に決めたかったというのが一番大きかったです」と田村も振り返る。

ただ、柏は井原正巳監督のもとこの試合でターンオーバーをしており、ベンチにはマテウス・サヴィオや細谷真大、関根大輝といった主力が控えていた。

「試合前から、うっちー(内野航太郎)とも『(彼らを)出させたくない?』と話していました。意外に早いタイミングで出てきて(※マテウス・サヴィオと細谷は58分から出場)、ここからだなというところで、自分のエネルギーもちょっと足りなかったのもあって長い時間ピッチに立つことはできなかったですけど(※76分に廣井蘭人と交代)、すごく幸せな時間ではありました」

延長前半10分に生まれた決勝点。コーナーキックから鮮やかなヘディングでゴールに流し込んだのは、柏アカデミーで1年先輩の細谷だった。

「自分はベンチに座っていて、(細谷)真大に決められて。本当に差を見せられたというのもありますし、でもこのままじゃいけないと思わせてくれたのが身近にいる真大だったので、そこに自分も追いついて、Jリーグのピッチで今度は自分が決めてやり返したいなというのが今の率直な気持ちです」

勝負を分けたのはわずか1点。しかし、勝敗を決した差について尋ねられると、田村ははっきりとした口調でこう語った。

「やっぱり“日頃”が出ているんだろうと思います。プロは生活がかかっているので、1本のシュートを決めるか決めないかでも今後の人生が左右します。学生は、自分の成長にフォーカスはできるのでそこが強みだとは思っていますけど、プロの世界で生きていくにはやっぱり、あの1本。自分たちも別に気が緩んでいるわけではないですけど、その1本を決めてしまえば、というのがプロの世界だと思います。そこが今の筑波には足りないですが、でも持っているとは思っているので、この後の大学リーグに生かしていきたいです」

レイソル育ちの筑波大MF田村蒼生、日立台に帰還!2年ぶりの天皇杯・柏戦で痛感した「あの1本」の差
レイソル育ちの筑波大MF田村蒼生、日立台に帰還!2年ぶりの天皇杯・柏戦で痛感した「あの1本」の差

世代別の日本代表経験もある田村だが、来年の卒業後の進路はまだ発表されていない。今後のキャリアも見据えた戦いが続く。

「(今日の出来は)50点という感じですかね。もともと攻撃のところはできると思っていましたし、その回数を後半にもっと出したかったです。自分が目指している『チームを勝たせる選手』にはまだなれていないので、これから筑波に帰って、自分の成長のために毎日…最高の仲間もいるので切磋琢磨してやっていきたいと思います」

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