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居酒屋チェーン【養老乃瀧】「マグロ刺身」640円を頼んでびっくり! 店舗数激減でも、クオリティと満足度◎

  • 2024.7.12
居酒屋チェーン【養老乃瀧】「マグロ刺身」640円を頼んでびっくり! 店舗数激減でも、クオリティと満足度◎の画像1
「養老乃瀧」新宿西口店の外観(C)サイゾーウーマン

低価格、高品質が売りの居酒屋「養老乃瀧」。居酒屋チェーンの代名詞的存在でしたが、近年は閉店が相次いでいるようです。現状を知るべく、都内の店舗を訪れ、一部メニューを実食してきました。

目次

・【養老乃瀧】188店まで激減の今
・【養老乃瀧】新宿西口店は「昔ながらの居酒屋」
・【養老乃瀧】「マグロ刺身」640円を頼んで驚きのワケ
・【養老乃瀧】値段分の満足度アリも“玄人向け”?

【養老乃瀧】かつては1500店舗超えも……188店まで激減の今

1938年に長野県松本市で創業した「養老乃瀧」。56年12月、神奈川県横浜市に第1号店を開店し、61年6月には養老商事株式会社(現・養老乃瀧株式会社)として法人化しました。

そして、66年4月には東京都板橋区にフランチャイズ第1号店を出店し、72年には直営・フランチャイズで1,000店舗を展開。2002年度は1,563店舗まで拡大するなど隆盛を極め、居酒屋業界大手のひとつに成長を遂げます。

そして、02年2月に「だんまや水産」、08年12月に「一軒め酒場」といった新業態を開店。近年は19年4月に「つばめ食堂」、21年11月に「韓激」、22年2月に「唐揚げ専門店 からちき屋」がオープンしました。

このように、一見順調そうに見えますが、競合となる低価格居酒屋が増えたことからか、かつては1,500店舗を超えいていた「養老乃瀧」は、10年後の12年に706店舗まで減少。24年7月時点では188店舗まで縮小しています。

【養老乃瀧】新宿西口店、昭和レトロな「昔ながらの居酒屋」!

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「養老乃瀧」新宿西口店の店内の様子(C)サイゾーウーマン

今回足を運んだのは、新宿西口店。昭和の面影が色濃く残る「思い出横丁」にあるからか、店の外観や内装まで「昔ながらの居酒屋」といった雰囲気です。

ちなみに、店を訪れたのは平日のお昼どき。1階のカウンター席ではお一人様のおじさまたちが数組、食事をされていました。

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いまどき珍しいタイプのメニューの一部(C)サイゾーウーマン

2階に上がり、席についてメニューを手に取って驚き。公式サイトで公開されているものとは異なり、ラミネートパウチ加工されたものでなく、印刷用紙をファイリングした味わいのあるものでした。当然、タッチパネルなどはなく、店員さんを呼んで注文するスタイルです。

「養老乃瀧」は12年に、老朽化した店舗を順次新装開店リニューアルする「新ファサードプラン」が始動したとのことですが、この店はレトロ感が売りの立地的にも、あえて手を加えていないのかもしれません。

【養老乃瀧】「マグロ刺身」640円を頼んでびっくり! 赤身がトロにまさかのグレードアップ

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「マグロ刺身」640円(C)サイゾーウーマン

新宿西口店は、ランチメニューの展開はないようで、グランドメニューの中から3品を注文することに。

まず運ばれてきたのは、「マグロ刺身」640円。海鮮居酒屋の「だんまや水産」も展開していますし、新鮮な魚介類が食べられることが魅力でもある店なので、お刺身は外せないと思い頼んだんですが、これがびっくり!

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スジもまったく気になりませんでした(C)サイゾーウーマン

メニュー表では赤身の写真が載っていましたが、届いたものは明らかにトロ部分。まさかのグレードアップに「いいのか……?」と思いつつ一切れ食べてみると、脂が乗っていてうま味もしっかり感じられておいしい! さすが海鮮居酒屋を出しているだけある、クオリティの高さです。

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「とり串」390円(塩)(C)サイゾーウーマン

続いて、居酒屋メニューには欠かせない串焼きの中からチョイスした「とり串」390円(塩)が到着。想像よりもボリュームがあったお肉はとっても柔らかくてジューシーでした。しっかり味がついているのでそのままはもちろん、甘辛いコチュジャンをつけるとよりおいしかったです。

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「焼きおにぎり」480円(C)サイゾーウーマン

そして最後は、「焼きおにぎり」480円。この値段で冷凍感があったら嫌だなと思いつつ、試しに頼んで提供されたのがこちら。形が揃っていないことや、白ごまが入っていることからオリジナリティもあり、市販されているものではなさそうな感じです。

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かつお節とごまがいい仕事をしています(C)サイゾーウーーマン

いざ一口食べてみると、しょうゆの味とは別にだしの味が感じられ、よく見ると、ごはんに細かいかつお節が混ざっているのを発見。おこげ部分も香ばしく、ごまの風味もあってパクパクと食べ進めてしまいました。たくあんが2切れついているのもうれしかったです。

【養老乃瀧】値段分の満足度アリも“玄人向け”? 一度は食べておきたい復活メニューとは

以上の3品を食べて、お会計は1,510円。ランチにしては高くついてしまいましたが、値段分の満足度はありました。

ただ、激安居酒屋がひしめく今、系列店にはコストパフォーマンス抜群の「一軒め酒場」もありますし、「養老乃瀧」を選ぶかというと微妙なところ。店の外観も渋いですし、店舗数がぐっと減り、店自体にあまり馴染みがない若い世代は、なかなか足が向かないかもしれません。

とはいえ、SNSを見ていると、フランチャイズ店はそれぞれの店舗ごとにメニューにオリジナリティがあるようで、ランチメニューを展開している店もある様子。玄人向けの居酒屋といえそうな「養老乃瀧」ですが、「そのへんにある店に飽きた」「新しい店を開拓したい」という人は、お近くの店舗に行ってみると、おいしい食事をお手頃価格で味わえるかもしれませんよ。

なお、「養老乃瀧」は開業初期に昼間は牛丼専門店として営業していたそうで、17年に当時の味を再現した「養老牛丼」がグランドメニューとして復活したとか。残念ながら、今回訪れた新宿西口店では提供されていなかったため、ほかの店舗に行った際に食べてみたいところです。

サイゾーウーマン編集部
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