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【医師に教わる歯間ケアテクニック】「歯間の汚れ落とし」を忘れていませんか? デンタルフロス&歯間ブラシの使い方

  • 2024.7.12

口内環境だけでなく、口もと美容の大敵でもある歯周病。普段から念入りな対策が欠かせないですよね。今回は口もと美容のプロフェッショナル・石井さとこ先生から、歯磨きの「4種の神器」のうち“デンタルフロス”と“歯間ブラシ”について教えてもらいました。

【教えてくれるのは】

石井さとこ先生

歯科医師・口もと美容スペシャリスト。女性歯科医師ならではの歯と体を美しく保つための生活習慣法からエクササイズまで定評がある。著書に『マスクしたまま30秒!! マスク老け撃退顔トレ』(集英社)ほか。

デンタルフロスの使い方:指にも歯にも巻き付けて!

歯と歯の間は汚れが溜まりやすく、エナメル質が再生しにくいため、最も黄ばみやすく虫歯になりやすい場所なんです。この箇所は歯ブラシでは汚れを落とすことが難しいため、デンタルフロスの出番。最初は夜だけでもいいのでフロスを通す習慣を身につけましょう!(さとこ先生)

☑フロスは「手から肘まで」を目安に!

1回に使うフロスの長さは約40cm。手から腕に沿ってフロスを伸ばし、肘を越えた部分まで引き出して切ります。

☑切ったフロスを、両手の人さし指に巻きつける

切ったフロスを、両手の人さし指に外れないように巻きつけ、中指(または親指)で自在に糸を動かせるように調整。巻きつけた指同士の間隔が、10cm程度になるように口の中に挿入を!

☑フロスをしっかり張って優しく糸を引っ張り合う

上の歯も、下の歯も、一方の指を歯の外側に、もう一方の指を歯の内側にくるように構え、交互に引っ張りながら歯ぐきのところまでゆっくり引きます。歯石のつきやすい前歯裏にも巻き付けて。

[ワックス付きのデンタルフロス]

1.断面が鋭いエッジのくさび状のフロス。プラークを繊維内からからめ取る。「ルシェロフロスミントワックス」350円(歯科医院専売品、オーラルケア)
2.糸の本数は384本! ワックスは少なめで唾液などで糸が広がる設計。「フロアフロス 45m」726円(歯科医院専売品、オーラルケア)
3.ワックス加工で歯間に入りやすい設計。初心者にオススメ。「リーチ デンタルフロス ワックス」798円(銀座ステファニー化粧品)
4.歯ぐきに優しいソフトなフロス。水分を含むと膨らむ。「ガム デンタルフロス ワックス付き ふくらむタイプ 40m」660円(編集部調べ、サンスター)

歯間ブラシの使い方:こするな 1回通すだけ!

デリケートな三角地帯はサイズも大事!

歯と歯の間の三角地帯の小さな隙間は食べかすが滞留しやすい部分。ここの風通しをよくして食べかすを残さないことが大事。とはいえ、たいへんデリケートな部分なので、ゴシゴシこすると歯肉が退縮の危険性も! 1日1回、スーッと通すだけでOKです。(さとこ先生)

自分サイズの歯間ブラシ

歯と歯の間は個人差があります。「歯肉はデリケートで一度下がってしまうと戻ってこず、最後は歯根が露出することに」とさとこ先生。最初は小さなブラシを使って、自分に合ったサイズに徐々に変えていきましょう!

1.ゴムタイプ歯間ブラシ。あたりがソフトなので歯ぐきのマッサージにも。「ガム・ソフトピックSS~M 40本入り」440円(サンスター)
2.さとこ先生おすすめ。ハンドルの両端2つの角度のポイントチップが歯間部や隅角部をしっかりブラッシング。「インタースペース・ミニ M」オープン価格(歯科医院専売品、モリムラ)
3.スウェーデンの予防歯科においては欠かすことのできない歯間ブラシ。アクセスがしやすいアングルヘッド。「テぺ アングル歯間ブラシ 6本入り」オープン価格(歯科医院専売品、クロスフィールド)
4.三角毛が効果的に歯周プラークを除去。「ガム 歯間ブラシL字型SSS(1)」550円(サンスター)

「歯磨きだけでは不安」と感じている方は、ぜひデンタルフロスと歯間ブラシの併せ技で口内をケアしてみてくださいね。


撮影=八木淳〈SIGNO〉 スタイリング=安竹一未〈kili office〉 ヘア&メイク=面下伸一〈FACCIA〉 モデル=怜花 取材・文=橋本優香 ※GLOW2024年7月号を再編集

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