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お宮参り・七五三…着物を選ぶのが楽しくなる!子どもの幸せを願う「着物の“柄”と意味」を知ろう

  • 2024.7.12
出典:あんふぁんWeb

七五三やお宮参りなど、子育てでは何度か着物に触れる機会が訪れます。こんなとき、着物がかわいいか、かっこいいかという基準だけでなく、着物の柄がもつ意味を知っておくと、着物選びがさらに楽しくなりそうです。

今回は、着物の柄に隠された意味をご紹介します。願いをこめた着物選びに役立ててくださいね。

出典:あんふぁんWeb

華やかなお花のモチーフにはいくつかの種類があります。

5枚の花弁が特徴的な桜には、「新しい門出を祝う」という意味があります。「繁栄」「豊穣」という意味もあるので、子どもの豊かな未来を祈るにはぴったりですね。日本の花らしく、かわいい形で人気のモチーフです。女の子っぽいイメージがあるかもしれませんが、男の子の着物にもよく登場します。

松竹梅

男女ともによく登場する柄に、松竹梅があります。一年中緑を保つ松、成長いちじるしい竹、そして寒いなかでも花を咲かせる梅をあわせ、「生命力」「力強さ」を表現し、まっすぐな成長を祈るモチーフです。

橘は、ハート型の実が着物に描かれることが多いでしょう。実の中に他の花が描かれるものもあります。橘の実は、「長寿」「子孫繁栄」の意味があります。

牡丹

百花の王ともいわれる牡丹の花には「富貴」の意味がこめられています。花びらの大きな牡丹の花が入っていると一気に豪華な印象になりますね。その華やかさから女性らしいと感じる人も多いかもしれませんが、獅子と牡丹は組み合わせて描かれることも多いため、勇ましい構図に牡丹が登場することも多いのです。

丸い菊の花は「長寿」を意味するモチーフです。お宮参りのときも、七五三のときも、ママやパパには「やっとここまで来られたけれど、まだまだ先は長い!一生、幸せでいてほしい」という思いがあるのではないでしょうか。花持ちの良い菊の花は、ずっとずっと先まで幸せでいてほしいと願う気持ちのあらわれです。

手まり

出典:あんふぁんWeb

手まりは、女の子の着物に登場する柄です。手まりの丸い形をつくるには、芯に糸をきれいに巻き付けなければなりません。このことから鞠のモチーフには「末永く幸せに過ごしてほしい」という意味がこめられています。

また、このほか「丸くおさまる」「家庭円満」、丸い円の形を縁にかけて「良い縁に恵まれる」といった意味もあります。

御所車
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御所車は、昔の貴族の車です。御所車のモチーフにはさまざまな花が描かれることが多く、これを花車と呼ぶこともあります。御所車は「高貴さ」を示すモチーフです。子どもが将来にわたり、富に恵まれるように、また典雅な雰囲気をまとって成長するように、という祈りがこめられています。

束ね熨斗
出典:あんふぁんWeb

御中元や御歳暮に「熨斗を付ける」といいますが、この熨斗を着物の柄にしたものが、束ね熨斗です。ヒラヒラとした、さまざまな柄の細長い布を、紐などで束ねてあります。

熨斗はそもそも、高貴な人に贈る干しアワビが形骸化したものです。束ね熨斗も「人との縁」を示すモチーフであるとされています。またお祝いの気持ちを周囲に示し、周囲からも祝福を受け取るという意味や、長く伸びることから「長寿」の意味もある模様です。

出典:あんふぁんWeb

鷹は男の子の着物によく見られるモチーフです。見るからに強そうな生き物ですが、とりわけ注目したいのが爪。鷹は爪がしっかりしているため、「幸運を掴み、離さない」という意味がこめられています。

また、鷹は遠くまで見渡せる目を持っているため、「先を見通す」「本質を見抜く」性質にあやかって描かれているのです。

打ち出の小槌

打ち出の小槌は、男女ともにモチーフとして描かれることがあるでしょう。打ち出の小槌は、願い事を叶えてくれるラッキーアイテム。「望んだものが手に入る」「お金に困らない」など、先々の人生の幸せを祈るものです。

亀甲文様
出典:あんふぁんWeb

着物に描かれる六角形の模様を、亀甲文様(きっこうもんよう)と呼びます。女の子の着物にもよく描かれていますよ。六角形のなかにはおめでたい模様や、桜、橘といった花の類いが描かれることも多いモチーフです。

亀の甲羅という名前がついているとおり「長寿」「永遠の繁栄」をあらわしています。亀甲文様は奈良時代にも用いられていたことがわかっており、伝統的なラッキーモチーフといえます。

勇ましい兜はこどもの日でもおなじみのアイテムですよね。兜は頭を守る防具であることから「災いから守られるように」「健康に育つように」といった願いがこめられています。さらに、戦国時代には戦場で用いられた大切なもので、豪華な兜はそれだけ高貴な地位をあらわすという考えから「立身出世」もまた兜に象徴される願いごとです。

軍配
出典:あんふぁんWeb

軍配は相撲の行司がもっていることでよく知られています。武田信玄の持ち物としても有名で、本来は武将が戦場で指示を出すための持ち物です。つまり軍配はリーダーシップのと強さの象徴、「決断力を持つ」「正しい方向へ進む」ためのお守りとして描かれます。

子どもにも説明してすてきなお祝いに!

子どものお祝いの節目には、素晴らしい着物を身にまとい、子どもはちょっと大変だけれど晴れがましい気持ちに。大人もほっとした気持ちを味わうものです。着物を身につけるだけで「大切にしてもらえている」という感覚はきっと伝わりますが、着物を上手に着られたら、ぜひ柄の意味も説明してあげましょう。たくさんの人が、子どもの幸せを祈っていることを、きっと実感できますよ!

もちろん、着物選びの際はママやパパの願いが伝わる着物を選んであげてください。子どもの希望を聞きながら、「この柄は、こんな意味なんだよ」と教えてあげるのもおすすめです。きれいな色柄を楽しみながら、すてきな一日にしてくださいね。

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