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老後破産の危険度がわかる10の質問ー4つ以上当てはまったら要注意ー

  • 2024.7.12

現役時代には安定した収入があったにもかかわらず、定年後に生活が困窮し老後破産する人は一定数います。

「まさか自分が…」と思う人は多いかもしれません。

老後破産を避けるためには早いうちから準備をしておくのが有効ですが、その前に「そもそも自分は老後破産しそうか」をチェックしておきましょう。

■10の質問でわかる!老後破産の危険度チェック

そもそも老後破産をする根本的な原因は「今持っているお金や将来に必要なお金を把握していない」「お金のかかる生活をしている」「将来、多額のお金が必要になるアクシデントに見舞われやすい」の3点です。

そこで、以下の10つの質問からあなたの老後破産の危険度をチェックします。

  1. 毎月の支出がいくらか相場を把握していない
  2. 預貯金や資産の全額を把握していない
  3. 年金額や老後資金のシミュレーションなんてしたことない
  4. 正直、自分は見栄っ張りだと思う
  5. 固定費はめんどくさいので見直すつもりはない
  6. 子どもに習い事を3つ以上させている
  7. 定年退職後も住宅ローンを返済する予定
  8. 人生のご褒美「退職金」を楽しみにしている
  9. 実家が裕福なので相続で老後資金を賄うつもりだ
  10. タバコ、お酒、不摂生がやめられない

当てはまる項目が多ければ多いほど「老後破産予備軍」に近づいていると考えてください。

■あなたの老後破産の危険度は?

上記の質問に「はい」と答えた数を基準に「あなたの老破産の危険度」を解説します。

0〜3:危険度30%→ひとまず大丈夫:現状、さほど問題はありません。ただし、決して気を抜かず、今実践している取り組みは続けていきましょう。

4〜7:危険度60%→そろそろヤバいかも:現役時代は問題なく生活できるかもしれませんが、定年後に一気に生活が崩れる可能性があるので、できるところから改善を目指してください。まだ間に合います。

8〜10:危険度90%→今すぐ何とかしよう:あなたが40代後半~50代であれば、今すぐファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談し、抜本的な対策を講じましょう。「なんとかなるさ」というポジティブな思考は大切ですが、将来のリスクを軽視するのは考えものです。現実を見据え、早めの対策を心がけましょう。

■4つ以上当てはまるなら対策を

実際のところ、すべての項目に自信を持って「NO」と言える人も少ないのではと思います。「もしかしたら自分ヤバいかも」と思った人、特に4つ以上の項目に当てはまる人は、できることを少しずつで良いので始めましょう。

以下の対策をぜひ実践してみてください。

● 年金額や老後資金のシミュレーションをする
● 簡単で良いので家計簿をつけて家計におけるお金の流れを見る
● 預貯金や資産運用で老後資金の準備を始める
● 定年後でも働けるよう体力づくりやスキルアップに励む
● 子どもの教育費や買い物は「本当に必要か」「本当に欲しいか」を見極めてから行う
● 使っていないサブスクを解約するなど固定費の削減を図る、大手キャリアから格安スマホに乗り換える
● 繰上返済をし、定年前もしくは定年後数年以内での住宅ローンの完済を目指す
● 退職金の使い道について考え直す

■100人に3人が生活保護

内閣府「令和5年版高齢社会白書」によれば、令和3年における65歳以上の生活保護受給者は105万人とのことでした。

これは、65歳以上人口の2.91%にあたるため、100人に約3人が生活保護を受けている計算になります。

ものすごく多いわけではありませんが、決して珍しくはないといったところです。国が認めた国民の生活を守るための制度である以上、どうしても困った場合に使うのは何ら問題ありません。

しかし、早いうちからコツコツと努力を重ね、自力で問題なく老後を過ごせるよう準備をしておくことは大事です。

文・荒井美亜(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー)
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。日本FP協会の消費者向けイベントにも講師として登壇経験あり。

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