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【絵の中に入れる美術展】ゴッホ×北斎!「イマーシブミュージアム」で絵画と浮世絵のつながりを探る

  • 2024.7.12

2024年7月10日(水)から10月29日(火)まで、ベルサール新宿南口にて開催中の「Immersive Museum(イマーシブミュージアム)」。第三弾では、印象派と浮世絵に焦点をあて、葛飾北斎や歌川広重らの浮世絵が、ゴッホやモネなどの印象派・ポスト印象派の画家たちにどのような影響を与えたのかを、迫力ある音と映像で体感できます。また、AI技術を使い、出身地を背景にした似顔絵を葛飾北斎風に描いてくれる「AI北斎」や、ミュージアムグッズ、カフェなどのコンテンツも充実。海を越えて繋がった西洋画と浮世絵の世界に没頭できる没入型ミュージアムを、現地ルポでご紹介します!

第三弾は「印象派と浮世絵」

第一弾の「印象派」、第二弾の「ポスト印象派」に続き、第三弾は「印象派と浮世絵」。これまでイマーシブミュージアムがフォーカスしてきた、19世紀誕生の西洋絵画の新しいスタイルである「印象派」。その誕生には、日本の浮世絵が関わっています。

生き生きとした庶民の生活や自然の風景を、大胆なレイアウトやアングルで描いた浮世絵。伝統的な宗教画を頂点とする西洋絵画に対し、全く異なる文脈で描かれる日本の浮世絵は、ゴッホやモネなどの印象派・ポスト印象派の画家に大きな衝撃を与えていました。

今回の展示ではそんな日本の浮世絵が、ゴッホやモネたちの絵にどう写し出されているのか。 広い海を越えた名作のつながりを、大迫力の映像と音で体感していきます!

ゴッホや北斎の作品に没入!

大迫力の映像と音楽で名画と浮世絵のつながりをひも解く

江戸の町を描いた「熈代勝覧(きだいしょうらん)」から展示がスタートします。

浮世絵の中に描かれている人物が一人ひとり動いていて、高台から江戸の町を眺めているような感覚に。和を感じさせてくれるBGMに、にぎやかな人々の声や馬の足音など、環境音が「熈代勝覧」の世界へと没入させてくれます。

浮世絵に魅了されていたというゴッホ。彼の集めたコレクションは数百点近くあるとか。

その中から一部作品を共に見ていきます。西洋絵画と日本の浮世絵。どのような世界が広がっていくのでしょうか。

こちらはクロード・モネの『ラ・ジャポネーズ』と菱川師宣の『見返り美人図』。このようにして並べてみると、着物の色合いや、こちらを振り返る女性の姿といった共通点が浮かび上がります。

他にも同じくモネの『舟遊び』や、メアリー・カサットの『青い肘掛け椅子に座る少女』など、浮世絵と絵画を同時に見ることで、浮世絵をオマージュしていたのではないかという関係性が見えてきます。

カミーユ・ピサロの『夜のモンマルトル大通り』や、歌川広重の『名所江戸百景 猿わか町よるの景』など、ヨーロッパの街並みと江戸の街並みを繰り返し進んでいく没入ゾーンに。まるで街を歩いているような感覚になれます。

浮世絵と、浮世絵の構図が取り入れられている西洋絵画を重ね合わせ、その結び付きを読み解くターン。2つの画がぴったりと重なる様子が見られます。

このように、絵の世界への没入と、浮世絵と西洋絵画の比較を繰り返すことで、日本の浮世絵が印象派の作品にどのような変化をもたらしたのかを全身で感じながら、その関係がひも解かれていきます。

クライマックスは葛飾北斎の『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』とゴッホの『星月夜』。どちらも自然のエネルギーを感じられる作品です。2つの画が繰り返し目の前に広がり、荒波に飲まれてしまいそうなほど大きく動きます。

目の前に広がる大きな画はもちろんですが、二つの画の狭間もどこか幻想的。音楽と波の音を浴びながら、臨場感あるクライマックスは必見です。

大荒波を超えた後、暗闇に射す一筋の光。これまで見てきた数々の印象派作品が一堂に会します。はるか遠い海で描かれた名画に、自分たちの作品が組み込まれていることを知った浮世絵作家たちは、一体何を思うのかと考えさせられる1シーンです。

撮影タイムで名画に飛び込もう!

上映後は作品と一緒に写真が撮れる撮影タイムがあります。名画を間近で大きく見れるのも、イマ―シブミュージアムならではのポイント。メインとなる作品はもちろん、お気に入りの作品の中に入り込めるのは、本物の美術館では味わえない体験です。

「AI北斎」で似顔絵と地元の景色を北斎風に!

「もし葛飾北斎が自分の浮世絵を刷ってくれたら」どんな浮世絵になると思いますか? 「AI北斎」コーナーではそれを体験することができます。

体験スペースに座ると、北斎に出身地を聞かれます。それに答えると浮世絵の作成がスタート。完成した浮世絵は、出身地を象徴した背景と、自身の似顔絵が北斎風のタッチで描かれています。

できあがった画像はQRコードでダウンロード可能です。自分の浮世絵をSNSでシェアするのも面白そうですね。

体験料:500円(税込)

グッズやミュージアムカフェも!

会場にはミュージアムグッズや、作品をイメージしたドリンクやスイーツが楽しめるミュージアムカフェも併設しています。お気に入りの作品のグッズをお土産に購入したり、カフェ余韻に浸りながらお茶をしたり、上映後も楽しませてくれるグッズやメニューを一部ご紹介!

ミュージアムカフェで名画を味わおう

ミュージアムカフェでは作品をモチーフにしたスイーツやドリンクが楽しめます。

[ゴッホのひまわり 税込1,000円]

マンゴージェラートに、レモンゼリーとかき氷を合わせた爽やかなパフェです。

[朝明け]©Immersive Museum TOKYO

[昼下がり]©Immersive Museum TOKYO

[夕暮れ]©Immersive Museum TOKYO

時間の移ろいとともに変化する光と色を表現したモネの目をグラデーションクリームソーダで再現しています。

モネの睡蓮「光と時の移ろい」 各880円(税込)

朝明け:いちごの甘酸っぱさとブルーハワイの爽やかな味わい

昼下がり:爽やかなメロンとマンゴーの濃厚な甘み

夕暮れ:いちごの可憐な香りとマンゴーのトロピカルな甘み

お気に入りの作品をお土産に

特設ショップでは、ゴッホやモネ、北斎らの絵が使われたグッズを購入することができます。ファイルやしおり、ポストカードなどの雑貨から、傘やタオルなどの日用品まで、絵画を日常生活に取り入れることができるグッズがもりだくさん。

こちらはモネの『ラ・ジャポネーズ』をモチーフにした琥珀糖(税込1,400円)。絵の背景にもあるうちわ型になっており、色鮮やかで可愛いデザインです。

こちらはゴッホ、モネ、北斎の絵のフラワーベース(税込1,760円)。これでお花を飾れば、よりお部屋が華やかになりそうですね。

前回から引き続き販売しているミニアートパネル(税込990円)。今回はゴッホ、モネ、北斎の作品から5種類の絵が小さなキャンバスになっています。

お花と一緒に撮影も!

また、ホールに持ち込みができる生花も販売しています。花束と一緒にフォトジェニックな写真を撮ることができますよ。

※2024年7月10日(水)~8月31日(土)の間、平日限定で先着100名にひまわりの1輪ブーケがプレゼントされるイベントも開催しています。

日本の魅力を再発見!

迫力の映像と音楽で名作の世界へ導いてくれる「イマーシブミュージアム」。印象派・ポスト印象派の名画を、北斎や広重らの浮世絵とともに見ていくことで、浮世絵が与えた影響力を体感し、日本アートの魅力も改めて感じることができる、そんな展覧会です。

Immersive Museum TOKYO vol.3 印象派と浮世絵 ゴッホと北斎、モネと広重

期間: 2024年7月10日(水)~2024年10月29日(火)

会場: ベルサール新宿南口(東京都渋谷区千駄ケ谷5-31-11 )

※ベルサール新宿グランド、ベルサール新宿セントラルパークとは異なりますのでご注意下さい

時間:平日/10:00~17:00 土日祝/9:00~17:00 (16:20最終入場)

チケット:平日/大人2,500円、大学生・専門学生2,000円、中学・高校生1,500円 小学生以下無料 障がい者割引2,000円 土日祝/大人2,700円、大学生・専門学生2,200円、中学・高校生1,700円 小学生以下無料 障がい者割引2,200円

[Photo by miri]

※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。

※店舗営業については最新情報をご確認ください。

 

 

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