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【白金台】東京都庭園美術館「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」

  • 2024.7.12

大正ロマンの香り、旧朝香宮邸で味わう夢二の作品世界

東京都庭園美術館で開催中の「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」[2024年6月1日(土)~8月25日(日)]を見て来ました。

「夢二式」と呼ばれた抒情的な美人画で一世を風靡した竹久夢二(たけひさゆめじ)は、大正ロマンを象徴する画家であり詩人でした。 夢二生誕140年を記念して開催される本展では、長年所在不明で近年発見された幻の名画《アマリリス》が初公開です。 夢二の美人画をはじめ貴重な油彩画や、欧米旅行のスケッチブックなど約180点を展示。

アンリ・ラパンが室内装飾を手がけたアール・デコ様式の旧朝香宮邸で、大正ロマンあふれる夢二の作品世界を味わえる展覧会です。

※展示作品の撮影は特別な表示がある場合をのぞいて禁止となっております。

出典:リビング東京Web

「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」 (右)正面玄関 ガラスレリーフの扉(制作 ルネ・ラリック) 東京都庭園美術館

抒情的な「夢二式」美人画の世界

大広間、幻の名画《アマリリス》初公開

大広間で出迎えてくれたのは、大正中期に描かれた油彩画《アマリリス》。夢二の油彩画で現存する作品は約30点。本作はその中でも貴重な夢二の代表作です。

西欧風に描かれた赤いアマリリスの花の鉢、コーヒーカップが置かれたテーブル。本を手にした日本髪の着物姿の女性がこちらに視線を投げかけてきます。

和洋折衷なモチーフを、憂いを帯びた女性の視線がひとつに融合させているよう。大正ロマンの雰囲気をよく感じさせる作品です。女性は、職業モデルで恋人だったお葉と言われています。

本作は、かつて東京・本郷の「菊富士ホテル」の応接間に飾られていたそうです。ホテルの閉館後、所在不明となっていましたが、近年発見され、昨年、岡山県・夢二郷土美術館に収蔵されました。発見後、東京では初公開となる展示です。

 

出典:リビング東京Web

竹久夢二 左側、《アマリリス》 1919(大正8)年頃 油彩、カンヴァス 夢二郷土美術館蔵

大客室華やかに《星まつ里》《トランプをする娘》

アール・デコ様式の大客室には、南側の庭に面した窓側に、夢二の美人画が華やかに集っていました。日本画家として成熟期の作品が大客室を彩ります。

青と赤の振袖姿にカラフルな柄のだらりの帯、結い上げた日本髪に簪や髪飾り。七夕の飾り付けをする2人の女性を描いた《星まつ里》(左)。 屛風の前に座る赤いだらりの帯の女性。トランプカードを手に真剣な眼差しの《トランプをする娘》(右)。

夢二の美人画は、色白に薄紅の頬、小さい口元の紅が可愛らしく、少し憂いをたたえた瞳が甘く切ない抒情性を感じさせます。

 

出典:リビング東京Web

竹久夢二 左から、《星まつ里》 昭和初期、《トランプをする娘》 昭和初期 どちらも夢二郷土美術館蔵

妃殿下寝室、照明の優しい灯に照らされた《加茂川(かもがわ)》

2階は朝香宮家のプライベートスペースでした。各部屋の内装を手がけたのは宮内省内匠寮です。殿下や妃殿下、若宮、姫宮の部屋ごとに異なる装飾や照明がほどこされています。

布シェード付きの照明が優しく照らす妃殿下寝室では《加茂川》が展示されていました。赤い襟をのぞかせた桜の柄の着物に、白い花をあしらった黒いだらりの帯の舞妓の後ろ姿。

夢二初期の作品ですが、京都の加茂川の欄干に佇み、東山を眺める後ろ姿の舞妓に祇園の風情を感じさせます。

 

出典:リビング東京Web

竹久夢二 左から、《加茂川》 1914(大正3年)頃、《生ける屍》 大正中期 どちらも夢二郷土美術館蔵

グラフィックデザイナー、竹久夢二

夢二は雑誌の表紙や挿絵も数多く手がけています。 《化粧の秋(雑誌『婦人グラフ』第1巻第6号 表紙)》(上段)の化粧をする大人の女性から《SPRING(雑誌『少女画報』第13巻第1号)》(右)の春の風景の中で夢見るような可憐な少女まで、年代ごとに魅力的に描いています。 グラフィックデザイナーの草分け的存在だった夢二。当時の女性たちは、夢二の表紙の雑誌をワクワクしながら手に取っていたのではないでしょうか。

 

出典:リビング東京Web

下段、寝椅子(雑誌『婦人グラフ』第1巻第7号 挿絵)、右、SPRING(雑誌『少女画報』第13巻第1号) 全て夢二郷土美術館蔵

豊作の女神《立田姫》(たつたひめ)の舞

黄金の舞扇を手に、長くたらした腰高の帯、裾を長くひき、振袖を翻しながら、富士山を背景に優雅に舞う豊作の女神《立田姫》。

「自分一生涯に於ける総くゝりの女だ。ミス・ニッポンだよ」と夢二が語ったという夢二式美人画の集大成と言われる晩年の代表作だそうです。 芸術で人々の暮らしを彩ることに関心を向け続けた夢二。人々の豊かな暮らしを見守る豊作の女神の優しい穏やかな表情は夢二の眼差しと重なります。

正規の美術教育は受けて来なかった夢二ですが、西洋画や日本画をよく研究し、夢二式と言われる美人画で、独自の表現と世界観を確立しました。

 

出典:リビング東京Web

竹久夢二 立田姫 1931(昭和6)年 夢二郷土美術館蔵

夢二の「可愛い」は100年続く

1914(大正3)年に夢二自らデザインした文具・小間物類を販売する「港屋絵草紙店」を開店しました。広告には「可愛い」という言葉が用いられ、夢二が手がけた着物や雑貨などのデザインは、当時の若い女性を中心に人気を博します。 100年続く夢二の「可愛い」は、現代の私たちをも魅了し続けています。

東京都庭園美術館「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」は8月25日(日)まで。 是非お出かけください。

 

出典:リビング東京Web

竹久夢二 封筒「どくだみ」、封筒「つりがね草」他、展示風景 大正期 全て夢二郷土美術館蔵ミュージアムショップ

ミュージアムショップでは、展覧会にちなんだ夢二展ポストカード 星まつ里(200円)、夢二 和紙てーぷ 椿(550円)、夢二 高梁茶 ねこ(1‚300円)を購入。 高梁茶は、渋みとふくよかな香りです。

 

出典:リビング東京Web

ミュージアムショップ 東京都庭園美術館

café TEIEN(カフェ庭園)

café TEIEN(カフェ庭園)では展覧会にちなんだクラシックプリン(900円)とクリームソーダ(900円)をいただきました。 クラシックプリンの甘さと、クリームソーダの爽やかな炭酸がよく合います。 どちらもレトロな懐かしい感じがするスイーツです。

 

出典:リビング東京Web

café TEIEN(カフェ庭園)

 

〇東京都庭園美術館

URL:https://www.teien-art-museum.ne.jp/

東京都港区白金台5-21-9

ハローダイヤル 050-5541-8600

開館時間:10:00–18:00(入館は閉館の30分前まで) ※7月19日から8月23日までの毎週金曜日は21時まで開館。

(入館は20時30分まで)[サマーナイトミュージアム]

休館日:毎週月曜日、7月16日(火)、8月13日(火) ※ただし7月15日(月・祝)、8月12日(月・祝)は開館

交通:JR山手線「目黒駅」東口/東急目黒線「目黒駅」正面口より徒歩7分

都営三田線・東京メトロ南北線「白金台駅」1番出口より徒歩6分

※白金台駅のエレベーターは2番出口

 

〇生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界

会期:2024年6月1日(土)~8月25日(日)

観覧料

*オンラインによる日時指定制を導入、当日券販売もあり

一般=1,400(1,120)円/大学生(専修・各種専門学校含む)=1,120(890)円

中・高校生=700(560)円/65歳以上=700(560)円

※( )内は団体料金。団体は20名以上(事前申請が必要)

※ 小学生以下および都内在住在学の中学生は無料

※ 身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその介護者2名は無料

※ 教育活動として教師が引率する都内の小・中・高校生および教師は無料(事前申請が必要)

※ 第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上の方は無料

※ 7月24日(フラットデー)は、無料・割引対象者以外は要予約

〇ドレスコード割引 会期中きものを着てご来館された方は当日券を100円引きでご購入いただけます!

チケットご購入時にチケットカウンターにてお申し出ください。来館当日チケットカウンターにて、ドレスコード割引を利用する旨をチケット購入時に必ずお申し出ください。

※諸注意

割引の適用は当日券のみ可能です/ドレスコード着用のご本人様のみ有効です/チケットご購入後の割引はできません/他の割引との併用はできません/フラットデー開催日(7/24(水))は本割引は利用できません

 

〇café TEIEN(カフェ庭園)

営業時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)

定休日:毎週月曜日

※美術館営業時間に準ずる

お問い合わせ先:03-6721-9668

 

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