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パリ五輪直前!すでにプロで“違い”を見せている2028年「ロス五輪世代」の日本人5名

  • 2024.7.10
パリ五輪直前!すでにプロで“違い”を見せている2028年「ロス五輪世代」の日本人5名
パリ五輪直前!すでにプロで“違い”を見せている2028年「ロス五輪世代」の日本人5名

Text by 佐伯洋(編集部)

今夏パリ五輪が行われるが、次回はアメリカ・ロサンゼルス五輪が4年後の2028年に控えている。

パリ五輪は2001年生まれ以降が対象だった。ロス五輪は2005年生まれ以降が対象で現時点でいうと19歳以下の選手となる。世代的にはまだ高校生の選手もいるが、彼らの中にはすでにJリーグで結果を残している選手たちがいる。

ここでは、ロス五輪世代ですでにインパクトを残している選手たちを紹介してみよう。

神代慶人

パリ五輪直前!すでにプロで“違い”を見せている2028年「ロス五輪世代」の日本人5名
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生年月日:2007年10月25日(16歳)
所属クラブ:ロアッソ熊本

昨年12月、道脇豊以来クラブ2人目となるユース在籍中にプロ契約を結んだ神代慶人(くましろけいと)。道脇豊への期待も大きいが、ここではより結果を残してる彼を紹介したい。

熊本に生まれ小学生の頃からロアッソ熊本一筋のアタッカーで、今年3月に弱冠16歳でデビュー。同月にはJ2最年少得点記録を更新し、その後3試合連続の4ゴールという離れ業を演じた。

年代別の日本代表でも存在感を示しており、昨年9月に行われたU-17日本代表の国際ユースサッカーではU-16新潟選抜を相手にハットトリックと大暴れ。同年11月にはJFAプロジェクトの一環としてレアル・ソシエダへの短期留学も果たした。

ちなみに4得点のうち3得点がPKによるもの。この年齢でキッカーを任されること自体が驚きであり、それを決めるメンタリティも頼もしい。

後藤啓介

パリ五輪直前!すでにプロで“違い”を見せている2028年「ロス五輪世代」の日本人5名
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生年月日:2005年6月3日(19歳)
所属クラブ:アンデルレヒト(ベルギー)

伊藤洋輝を育てたことで一躍脚光を浴びるジュビロ磐田のユースだが、次に続くのはこの男になるだろう。

2022年に弱冠17歳でデビューした191cmの長身のFWは、翌年にはクラブのレジェンド・高原直泰の持つ記録を25年ぶりに更新するクラブ最年少での初ゴールを記録。今年1月には18歳の若さでベルギーの名門アンデルレヒトと契約を結んだ。

この半年間はセカンドチーム(2部)でプレーした。1歳年上の大器・熊田直紀(ヘンクB)が9試合1得点に終わった一方、後藤は2部リーグで14試合6ゴールといきなり結果を残し、パリ五輪へのサプライズ選出も期待された。

残念ながら選出はされなかったが、ロス五輪は間違いなく彼を中心に回っていくことになるだろう。心配なのはクラブが彼の出場を許可をするかどうかだけだ。

西原源樹

生年月日:2006年12月16日(17歳)
所属クラブ:清水エスパルス

清水エスパルスのユースで育った西原源樹は、“NEXT三笘薫”として期待を集めるドリブラーだ。

身長180cmの体型と左サイドでドリブルで仕掛ける姿は三笘にそっくり。自身も「参考にしている選手は三笘薫選手です。特にドリブルの仕方や姿勢を参考にしています」と語っている。

今季は継続的に試合に出場しており、4月に行われたベガルタ仙台戦では清水の最年少得点記録を更新。6月6日には17歳にしてプロ契約(C契約)を結んだことが発表された。

今春JFAの技術委員長を辞任し清水のGMに就任した反町康治氏も、「彼の力が必ずJ1昇格に向けたキープレーになることは間違いない」と太鼓判を押している。

塩貝健人

パリ五輪直前!すでにプロで“違い”を見せている2028年「ロス五輪世代」の日本人5名
パリ五輪直前!すでにプロで“違い”を見せている2028年「ロス五輪世代」の日本人5名

生年月日:2005年3月26日(19歳)
所属クラブ:慶應義塾大学

五輪の成功は早生まれの選手が一つのポイントになる。そうなると、学年的にはパリ五輪世代ながら早生まれでロス五輪への出場資格を持つ塩貝健人に期待が集まるのは自然な流れであろう。

昨年、慶応大学の1年時に17試合15ゴール(3部)を記録して大化けしたストライカーは、今年1月に2027年からの横浜F・マリノス入りが内定。特別指定が承認されると、J初出場で初ゴールという衝撃デビューを飾った。

またU-19日本代表の一員として参加した6月のモーリスレベロトーナメント(旧トゥーロン)では、年上のU-21イタリア代表相手にハットトリックを達成。大会4試合5ゴールを決めて得点王に輝いている。

憧れはクリスティアーノ・ロナウドで、「将来はレアル・マドリー(スペイン)でプレーしたい」とのことだ。

中島洋太郎

パリ五輪直前!すでにプロで“違い”を見せている2028年「ロス五輪世代」の日本人5名
パリ五輪直前!すでにプロで“違い”を見せている2028年「ロス五輪世代」の日本人5名

生年月日:2006年4月22日(18歳)
所属クラブ:サンフレッチェ広島

後藤啓介がジュビロ磐田ユースの新たな最高傑作候補なら、U-19日本代表のMF中島洋太郎はサンフレッチェ広島ユースの最高傑作になる可能性を大いに秘めた若者だろう。

父親は千葉や広島でプレーした中島浩司。優れたテクニックと感性を持ったリベロタイプの選手で、あのイビチャ・オシム監督から「サッカーを知っている選手」と高く評価された選手だった。

息子も傑出したテクニックとパスセンスが評価されており、特に先を読むプレー予測、わずかなスペースを見つけ出す視野は天才的だ。彼がボールを持つだけで何かを生み出してくれそうな期待感があり、時に元イタリア代表のアンドレア・ピルロを彷彿とさせる。

J1での出場機会を増やしており、6月26日に行われたアルビレックス新潟戦では優れた個人技から初ゴール“未遂”も。試合後にはミヒャエル・スキッベ監督も「あれが入っていたならば、サンフレッチェ史上に残る素晴らしい物語が書けたのではないかと思う」と絶賛していた。

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