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プロの仕事服。レザー縫製職人・池永太英

  • 2024.7.11
レザー縫製職人・池永太英

柔らかく着慣らした強靱なワークウェア

池永太英(レザー縫製職人)

レザー縫製工房で働く池永太英さんは、王道のワークウェアの持ち味をフル活用して作業に励む。

「例えば、革を裁断する工程では、作業台に肘や腰をつけて体をスライドさせる動作を一日に何百回も繰り返します。そのたびに服がこすれるけど、デニムならほぼノーダメージ。入社時に支給されたエプロンはさすがにリペアだらけですが、まだ現役です。ワーク由来の服でないと、こうはいきません」

レザー縫製職人・池永太英
エプロンが破れたら、端切れでササッと修復。20年繰り返し、この味わいに。

仕事服とはとことん付き合うのが、池永さん流。下ろす前に、体に馴染ませるルーティンがある。

「デニムは硬くて窮屈に感じるのが常。だから、1ヵ月くらい着慣らしてから仕事場で着ています。〈リーバイス®〉のジャケットは20年以上愛用し、もう別物。同じ姿を目指して、新調した〈コールマインギャランティード〉のジーンズを育てています。柔らかくなったワークウェアは作業をともにするたびにどんどん馴染む。そうやって最強の相棒になっていきます」

レザー縫製職人・池永太英
エプロンの股が割れた仕様のため、座った時も足さばきがしやすい。
エンジニアブーツ、〈ビルケンシュトック〉のボストン
革がカビないように空気を循環させるため、冬は寒く、夏は暑い。冬用のブーツはムートンの中敷きを入れて防寒。夏は爪先が保護された〈ビルケンシュトック〉のサンダル「ボストン」を愛用。
レザー縫製職人・池永太英の作業場
毎朝、革包丁を研いで作業場へ。
レザー縫製職人・池永太英が制作したジャケット
出荷を待つジャケット。

仕事服
〈リーバイス®〉のトラッカージャケット
〈コールマインギャランティード〉のジーンズ
〈アダム キメル〉のワークエプロン

profile

池永太英(レザー縫製職人)

いけなが・たかひで/1982年神奈川県生まれ。2003年、レザー専門の縫製工場〈クリエイティブクラン〉入社。オリジナルブランド〈THE CLAN & SANTASSÉ BROS.〉も展開。国内外で次世代の職人の育成も行う。

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