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クォン・ウンビ、3人の先生のレッスン受け日本語を特訓!『スマホを落としただけなのに』最終章 映画の舞台・韓国でワールドプレミア

  • 2024.7.11

主演を務めた成田凌から韓国語を交えたメッセージも

成田凌主演、「スマホ」映画シリーズ第3弾にして最終章『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』。本作が第28回プチョン国際ファンタスティック映画祭に正式招待を受け、映画の舞台になった韓国でワールドプレミアを開催。ヒロインを演じるK-POPアイドルのクォン・ウンビ、中田秀夫監督が登壇した。

7月4日18時、公式上映に先駆け、昨年5月に完成されたばかりの富川(プチョン)アートセンターにて行われたレッドカーペットセレモニーに、クォン・ウンビと中田監督が参加した。海外メディアや大勢のファンの前に敷かれた100mのレッドカーペットに、華やかなドレス姿のクォン・ウンビと、本作の監督を務めた巨匠・中田秀夫が登場すると、韓国はもちろん、日本をはじめとする世界各地から駆けつけたファンが大歓声で迎えた。

クォン・ウンビはファン一人一人の声援に応えるかのように笑顔でにこやかに手を振り、中田監督はスマホをかかげながら映画をPR。レッドカーペットセレモニーの感想を聞かれ、クォン・ウンビは「とても幸せでした。歌手としてはレッドカーペットを歩いたことがありますが、今回、俳優としてレッドカーペットに参加するのは初めてなので、わくわくする気持ちでした。緊張しましたが、映画祭に参加できること自体とても感謝したいですし、私たちの映画もたくさんの方に見てほしいという気持ちが大きくなりました」と笑顔で答えた。

中田監督は「プチョン国際ファンタスティック映画祭に参加するのは今回で3回目ですが、オープニングセレモニーに参加してレッドカーペットを歩くのは、初めてだったので緊張しました。報道陣やファンの方々も予想よりも多く、少しドキドキしましたが、ウンビさんの横で歩けて非常に光栄でした」と語った。

そして翌日5日13時からは、今回の映画祭のメイン会場・最大規模の座席数を誇る富川(プチョン)市役所オウルマダンにて、本作のワールドプレミア&舞台挨拶が開催された。客席には20~30代のお客様を中心に、中田監督がメガホンを取った『リング』(98年)のポスターを持参してきた10代のファンの姿も見受けられ、若い客層の熱気溢れる会場となっていた。

上映前には、本作の主演である成田凌からのコメントも到着。「アニョハセヨ!」と韓国語も交えながら挨拶し、「プチョン国際ファンタスティック映画祭がワールドプレミアとなります。皆さんは世界最速でこの映画をご覧になる方々ですので、楽しんでもらえると嬉しいです」とメッセージを送った。

上映前に、韓国でのシリーズの人気や、日本より先に韓国でワールドプレミアとして上映されることについて聞かれた中田監督は、「韓国でリメイクされた『スマホを落としただけなのに』は私たちが作ったものとはまた違った魅力、社会派的魅力と聞きました。そうやってこのシリーズを好きでいてくれる韓国の皆さんにこのようにお披露目できるのはすごく嬉しくもあり、緊張もします」とコメント。

いよいよ本作が上映されると、緊迫したシーンに観客が息をのむ様子も伺え、まさに会場全体が作品にのめり込んでいる雰囲気に。映画上映後には拍手が起き、クォン・ウンビと中田監督が登壇すると、あらためて大きな拍手と歓声が上がった。

今作は、舞台がソウルで、世界観も日本を飛び出してスケールアップ。日本人キャストと韓国人キャストが、それぞれ日本語・韓国語を交えて撮影された。そんな現場の苦労を聞かれた中田監督は、「日本語と韓国語が出てくる映画は初めてで緊張もしましたが、やりがいもありました。デジタル犯罪のスケールもアップして楽しさもありました」とコメント。

初の映画出演作として日本作品に挑戦したクォン・ウンビは、「演技に興味がありましたし、とても良い作品のシリーズにキャスティングされたので、躊躇なくすぐにやりたいとお返事しました。やっぱり言語は一番時間がかかりました。私は日本語が上手ではないので、セリフの感情的な部分をうまく伝えることができるのか、悩みましたし、心配になりました。3人の日本語の先生にお願いし、レッスンを受けて、スミンという人はどんな人なのか、悩み考えながらキャラクターを分析して準備しました」と今作への意気込みや役作りについて語った。

そんなヒロインのスミンを演じたクォン・ウンビについて中田監督は、「3人の先生について日本語を特訓したことは、彼女が日本の撮影現場で自信をもって参加することに繋がったと思いますし、ウンビさんご自身が、スミンがどういう女性か、どういう人間かをとことん考えてくれた。あるいは生きてくれた。それが彼女の役の魅力になったので、素晴らしいことだと思います」と絶賛。

さらに、お客さんとのティーチインでキャスティングについて聞かれると、「スミンという役は韓国の方にお願いしようという話をプロデューサーとしていた時に、日本でも活動もされているウンビさんのお話や、ウンビさんがこの役に対して熱い想いを持っていることを聞きました。実はスミンという役は最初こんなに大きな役ではなかったのですが、ウンビさんの役への想いと熱意と美しさでこんなに大きな役になりました」と裏話を明かした。それに対しクォン・ウンビも「ありがとうございます」と笑顔。会場からは拍手が起こり、温かい空気が流れた。

最後にクォン・ウンビは日本のファンに向けて、「私たちが本当によく使うスマートフォンのお話なので、この映画自体が共感ポイントがとても多いと思います。そして少し怖い部分にも注目して見てほしいと思います」とメッセージ。

中田監督は「今回、『ファイナル ハッキング ゲーム』という副題がついているように、ファイナルです。それにふさわしく、ウンビさんに出演いただき、成田くんとのスパイ合戦や騙し合いを軸に、千葉くんとのハッキングゲームもスケールアップして描いています。そして、衝撃のラスト!が待っていますので、ぜひお見逃しなく!!」と語り、イベントを締めくくった。

『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』は11月1日より劇場公開。

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