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<困った新入社員>終業間際になるとソワソワし始めて、、、【早く帰りたがる理由】に「ウソでしょ」

  • 2024.7.10

新入社員や後輩を指導するのって結構大変ですよね。パワハラだと思われないように気を遣ってしまうという人もいるのではないでしょうか。今回はちょっと変わった新入社員の指導に悩んだ経験のある筆者の知人、Aさんから聞いたお話です。

画像: <困った新入社員>終業間際になるとソワソワし始めて、、、【早く帰りたがる理由】に「ウソでしょ」

久しぶりの新入社員

Aさんは当時、建築系の会社で経理の仕事をしていました。

ある年、経理部に数年ぶりに新入社員が入って来ると聞かされたAさん。今まで不況のため新卒採用をしていなかったのですが、社長の友人の息子が、縁故採用で入社することになったというのです。
「一番年が近いのがAさんだから、指導よろしくね」
「は、はあ……」
年が近いといっても、Aさんは中途採用なので新卒の社員とは10歳以上も離れています。しかし社長からじきじきに頼まれてしまったため、断ることはできません。

「〇〇です、よろしくお願いします」
Aさんの後輩として入って来た新入社員は、とてもおとなしそうな雰囲気の男性でした。

集中力に欠ける新人

「〇〇くん、これお願いね」
「はあ……」
Aさんは社長に頼まれたということもあり、新入社員に熱心に仕事を教えました。しかし彼はやる気があるのかないのかわからない様子。

それでも少しずつ仕事を覚え、きちんとこなしているので、Aさんは「そのうちやる気を出してくれるといいな」と思いながら指導を続けていました。

しかし、Aさんには彼の態度で気になることがひとつありました。

というのも、昼間は仕事に集中している様子なのに、終業時刻が近くになると急に集中力に欠け、チラチラと時計ばかり見ているのです。

そして定時になると、仕事が残っていてもダッシュで帰ってしまいます。

「きっと早く帰りたいのね」
気持ちはわからなくもないと思っていたAさんでしたが、ある日彼が集中力を欠いていたせいで、終業間近に、大きなミスが発覚しました。
「〇〇くん、悪いけど残業して!」
「はあ」
彼のミスをカバーするため、Aさんも一緒に残業をすることになってしまいました。

早く帰りたい理由とは……

残業中、必死になって仕事をこなすAさんの背中に向かって、いきなり新人の彼が声をかけました。
「あのう……もう帰っていいですか?」
「えぇ!?」
君のミスをカバーしてるんだけど、と思いつつ、Aさんは理由を聞くことにしました。
「〇〇くん、これから何か予定があるの?」
すると彼の口から出たのは、まさかの発言でした。
「会社まで、ママが迎えに来てるんです」
「ああ、そうなんだ」
とりあえずその日は彼を帰らせたAさん。

その後彼はどんなことがあっても残業を断り続け、1年経った頃に突然会社に来なくなり、そのまま退社してしまいました。
もちろん残業するのは義務ではありませんし、定時になったら帰ってもいいのですが、自分のミスが残業に繋がったのであれば、誰かに丸投げせず最後まで責任をもってやるくらいの気持ちでいて欲しかったのが本音です。
Aさんは社長から「なんかごめんね、お疲れ様でした」とねぎらいの言葉をかけられたそうです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

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