人の家に訪問して、勝手に冷蔵庫の中を見たり、引き出しを開けたりする人ってたまにいますよね。どんなに親しい間柄でも、勝手に開けられるのは不愉快に感じる人も多いのではないでしょうか。今回は、勝手に色んな場所を開ける義妹に悩まされた筆者の知人Aさんから聞いたお話です。
引き出しをあさる義妹
Aさんは当時結婚したばかりで、旦那さんとのラブラブな2人暮らしを楽しんでいました。
そんなAさんの目下の悩みは、旦那さんの妹、つまり義妹が度々新居に訪れることでした。
ただ遊びに来るのなら良いのですが、義妹はいつも勝手に冷蔵庫を開けて食材を持って帰ったり、引き出しに入れていた小銭を盗んで帰ったりするのです。
「冷蔵庫に入れておいた生ハムどこ行った?」
「頂き物のワインを冷やしていたはずなのに! 」
といったように、高価な食品やお酒を狙って持って帰ることもよくありました。
それだけならまだしも、リビングの引き出しに入れておいたお金(1万円程度)が封筒だけを残してなくなっていることも。
「義妹さんが帰った後、決まって何かなくなってるんですが……」
さすがにお金を盗られた時には耐え切れなくなり、姑に相談したこともあります。
「〇〇ちゃん(義妹)を泥棒扱いするなんて!」
このように、姑に話しても信じて貰えず、ただただ耐えるばかりの日々を送っていました。
引き出しに仕掛けを……
「もう許せない!」
Aさんが旦那さんに相談すると、旦那さんはしばらく考えたあとに「俺に任せろ」と言ってくれました。
数日後、また義妹が新居にやってきました。
「お兄ちゃん、遊びに来たよ~」
そしてAさんがお茶を淹れるふりをして義妹の様子をうかがっていると、旦那さんがトイレに立った隙に、義妹はいつもお金をいれているリビングの引き出しに手をかけました。
「ぎゃああああ!!!」
響き渡る義妹の声。Aさんがキッチンから出ると、そこには顔面蒼白の義妹と、床に転がるヘビのおもちゃ。
「なにこれ、気持ち悪い!!!」
義妹はAさんが淹れたお茶も飲まずに帰って行きました。
どうやら旦那さんが義妹がいつも勝手に開ける引き出しに、開けると蛇のおもちゃが飛び出す仕掛けをしていたようです。
旦那さんによると、義妹は幼少期から蛇が苦手だったんだとか。その後義妹がAさんたちの家に遊びに来ることはなくなったそうです。
※窃盗・詐欺は犯罪行為です
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:齋藤緑子