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「ツラくて振った彼氏と復縁したい…」恋愛下手な「自爆型女性」のNG思考と対処法

  • 2024.7.8

銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、彼氏のそっけない態度に傷つき、自ら別れを選んでしまった25歳女性。復縁を望んでいるもののLINEは既読スルーされ…。彼女のような「自爆型」女性が陥りがちなNG思考について、佑雪さんがズバリ解説してくれます!

お悩み:「ツラくて自分から別れた彼と、復縁したいです」

【クラブ佑雪】vol. 353

別れた彼と復縁したくて悩んでいます。アプリで出会い、3か月前に彼からのアプローチで付き合いました。基本、毎週末にデートをして、会っているときは楽しかったのですが、最初は頻繁にあった連絡が減りました。あるとき、寂しくなって夜に電話をしました。そのときは楽しく話せたつもりでしたが、翌日、「仕事で朝が早いから普段は11時に寝ちゃうから、今後は電話に出られないかもしれないけどごめんね」というLINEが彼から送られてきて、あ、迷惑だったんだと思い、とても傷つきました。

自分は彼にとって、そこまでの存在ではないのだと思うと苦しくなり、自分からLINEで「付き合っていても意味がないと思うので別れましょう」と送ってしまいました。「急にどうしたの? ちゃんと話そうよ」という彼からの返事を待ちましたが、そのまま既読スルー。追いかけてももらえないまま、1か月が過ぎようとしています。復縁というか、ちゃんと別れたことにもなっていない状態でどうしたらいいのか。アドバイス、よろしくお願いいたします。

(パイナポー 25歳未婚)

「非常に危険な“恋の型”」

恋愛がうまくいかない女性って、自爆型が多いですよね。っていうか、ある意味100%自爆しているとも言えます。今回のお悩みはその典型。人はなぜ、自爆してしまうのか。そのメカニズムを解説させていただきますね。

まずね、自爆型はみなさま、頭のなかで勝手に理想を作りすぎなんです。“恋はこういうもの”“恋ってこうあるべき”っていう、“型”ができあがっちゃってるんですよね。しかも、その型って、みなさまが子どもの頃に触れてきたシンデレラや白雪姫、少女漫画や恋愛ドラマなどが基になっていることがほとんど。いいですか? そんなのね、夢物語なんです。だから、時代や国を超えて語り継がれるんです。この世に存在しがたい美しいものだから。

確かに、世の中にはその型通りの恋愛を謳歌する人々もいるんです。でもね、いいですか? その方々は一部の特権階級なんですよ。こんな風にたとえ話をすればご理解いただけるでしょうか? スケート、素敵ですよね。3回転ジャンプ、キメたいですよね? ってことで、スケート靴を履いて氷上に立ちました。さあ、跳んでください! で跳べますか? っていう話なんです。3回転どころか1回転すらムリですよね? なんなら、壁を伝わず、立ったり、滑ったりするだけでも大変だったりしますよね? っていうことなんです。

みなさまって「3回転ジャンプくらい当然よね?」っていう、恋愛を求めすぎなんです。愛する彼から、めちゃくちゃ求められて付き合って、付き合うことになってエッチした後もずーっと「好き好き大好き、きれい、会いたい!」って朝から晩まで連絡くれて、仕事は仕方ないとしても、趣味や友人なんかよりはるかに自分を優先してくれる。そういうものが当たり前の恋愛だと思ってらっしゃる。そして、それを彼にも押し付けているというか、そういう恋愛の型を彼も身につけているはずだっていう前提で付き合おうとしてるんです。

恐ろしいでしょ? 少なくとも、わたくしは恐ろしいです。まずはね、自分が恋愛の天才でもなければ、英才教育どころか、なんのトレーニングも積んでないズブの素人であるという認識をもってください。スケート靴で立つことすらおぼつかないってことを自覚しましょう。そして、彼だって似たようなものってことを、しっかり頭に叩き込むのです。そのうえで、立つところから始めてみる。で、立てたら目一杯、喜ぶ、祝う! そうやって2人でちょっとずつレッスンを重ねていくのが恋愛なんです。そこには才能も求められます。一生3回転ジャンプできない人はいますし、それが自分たちである可能性も考慮に入れておきましょう。

また、スケートでオリンピックを目指して、24時間365日をスケートに費やす覚悟がある人もいれば、「スケートは冬休みにちょっとできればいいや」って考える人もいます。世の中の多くは後者です。恋愛も一緒。恋愛がうまくいかない女性はどんなに才能がなく、また経験すらなくとも「いつか金メダルを」と恋愛にすべてを捧げようとします。でも、彼はそうじゃないかもしれません。彼女のことは好きだし、付き合っていたいけど、趣味や友だちと会うのにも時間を作りたいっていう男性は結構いるんじゃないかな?

ご相談者さまの彼もそうだと思うんです。決して、ご相談者さまを嫌いになったわけじゃないと思うんです。ただ、求めているものが違うんです。彼にとっては週1デートするくらいが望ましい。そして、夜遅い電話に付き合うのはしんどい。そこで「自分の面倒は自分で見てね」と伝えたら、「付き合っていても意味がないと思うので別れましょう」というメッセージを拝受。そう言われちゃ、しょうがないし、返す言葉もない。よって、終了。彼はご相談者さまと気分よく付き合っていけるよう、「そこだけちょっと直してね」って言ったつもりだったはず。うまくいくカップルはお互いに、「そこは…」っていうのを調整し合って、関係を続けていくんです。ところが、ご相談者さまはそれを調整と捉えず、自分を完全否定されたと思って、自爆。もったいないです。

彼がお人好しなら、「あのときはごめんね」って謝れば復縁もできると思いますが、面倒なことを嫌うタイプなら、難しいでしょうね。3回転ジャンプしたい気持ちもわかりますが、今後は自分と彼の実力や適性を現実的に考えて、身の丈に合った恋を目指されるのがよいかと。自分が思う型に彼がハマらないからって、それを否定する限り、恋はうまくいきません。ご相談者さまが思う型通りに恋する男性は地球上にはほぼ、いませんからね。

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藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。anan web上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママとしてお悩み相談「クラブ佑雪」、『TABI LABO』で「目覚めよ! 恋愛力 藤島佑雪のLOVE占い」など連載多数。

©MP Studio/Adobe Stock

文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子

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