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語り部と行く!世界遺産「熊野古道」を歩いて巡る2泊3日ツアー!│JALアドベンチャーツーリズム

  • 2024.7.8

古くから神の棲む聖地として崇められ、数多の修験者たちが参詣に訪れた世界遺産「熊野古道」。JALグループは、そんな熊野古道を実際に歩いて巡るツアー「和歌山県 世界遺産「熊野古道」をめぐる紀伊山地の参詣道散策 3日間」(ジャルパックツアー)を提供しています。今回、そのツアーにTABIZINE編集部が参加してきました! 自然あふれる熊野古道のトレッキングの様子をはじめ、由緒正しき熊野三山を巡る贅沢なツアーの魅力をご紹介します!

世界遺産「熊野古道」をめぐる2泊3日ツアー!

今回、TABIZINE編集部が参加したのはJALグループが提供するツアー、「和歌山県 世界遺産「熊野古道」をめぐる紀伊山地の参詣道散策 3日間」(ジャルパックツアー)。

当ツアーの魅力はなんといっても充実した旅程。自然あふれる熊野古道のトレッキングや、由緒正しき「熊野三山」への参詣、地元ホテルでの唯一無二の宿泊体験に至るまで、熊野古道はもちろん、和歌山県を思う存分満喫できるスポットや体験が満載! 企画を監修した地元観光プロモーション団体もお墨付きのツアーです。

詳細な旅程についてはJAL公式サイトを確認してください。「和歌山県 世界遺産「熊野古道」をめぐる紀伊山地の参詣道散策 3日間」(ジャルパックツアー)

さて、そんな充実した旅程の中でも特に注目なのが、熊野を知り尽くした現地ガイド「語り部」と共に熊野古道を歩くトレッキング。

今回はそこにスポットを当てて、実際に体験した感想を交じえながらその魅力をご紹介します!

語り部と行く!歩ける世界遺産「熊野古道」トレッキング(1日目)

1日目のトレッキングは、全5本ある熊野古道の中で最も多くの参詣者が訪れた「中辺路」の「三軒茶屋跡」からスタート。最終目的地の「大斎原(おおゆのはら)」までは約3km、約2時間30分かけて歩きます。

先に紹介した通り、熊野を知り尽くした語り部さんと共に熊野古道へいざ突入。語り部さんは要所の詳しい解説をはじめ、安全かつ疲れにくい歩き方なども教えてくれるので、体力に不安がある人も安心。

熊野古道を進むこと約5分ほど、道がだんだんと神秘的な雰囲気に。道の両側にそびえたつ杉の木とうっそうと生える草木が美しい。

道中はとても静かでところどころ木の隙間から射す木漏れ日が素敵。語り部さんによると、熊野古道は”天界の道”とも呼ばれているそう。俗世の喧噪から離れた自然の中、何も考えずに歩を進めるのはリラックス効果があるのだとか。

行程を半分ほど進んだところで分岐を外れてちょっとより道。

たどり着いたのは小高い山の頂上。実はここ、ちょっとした眺望スポットで、木の隙間からはゴールの大斎原の大鳥居が望めます! 中辺路を進む参詣者たちの最初の目的地「熊野本宮大社」は、明治22年に起きた水害の以前には大斎原に鎮座していたそう。

長い難行苦行を経てここから熊野本宮大社を目にした当時の参詣者たちは、一体どのような感情を抱いたのだろう? そんなもの思いも馳せてしまうほどに、美しい景色でした。

しばらく景色を楽しんだらいよいよ後半戦。前半とは打って変わって後半は下りが中心。やはり、体感的にも下りの方が足腰に衝撃がきます。特別危険な道はないですが、安全第一。逸る気持ちを抑えてゆっくりと進みましょう。

道中にはお地蔵様や石畳の道といったスポットも。一人だったら何気なく通り過ぎてしまうけれど、語り部さんの解説があるから色々と知る事ができてうれしい。

30分ほど歩いて山道を抜け、見慣れた現世に帰ってきました。下ってきた道を振り返るとこんな感じ。何も知らなかったら、この階段が熊野古道の一部なんてきっと思いもしない。

凛とした神聖的な雰囲気が漂う「熊野本宮大社」

「熊野本宮大社」は、「熊野速玉大社」、「熊野那智大社・那智山青岸渡寺」とともに熊野三山の一角。全国4,700社ある熊野神社の総本宮でもある由緒正しき名刹です。先にも少し触れましたが、中辺路を含め、あらゆる参詣道がここに通じていて、すべての参詣者が最初に目指す場所なのだそう。

神門をくぐった先にある4つの社殿は檜皮葺造り。一般的な社殿といえば朱色に塗られているものがほとんどですが、熊野本宮大社の社殿は朴訥とした色をしているのが特徴です。ただ、かつては朱色に塗られていた時代もあったのだとか。

参拝には順番があり、本宮大社の主祭神・家津御子大神(けつみこのおおかみ)が祀られている第三殿(正面)から、第一殿(左奥)、第二殿(左手前)、第四殿(右手前)、結びの神(右奥)と決められています。

ちなみにこの参り方をすることで、ほかの熊野三山にお参りができなくても、すべてを参拝したことになるのだとか。身分などを隔てず受け入れてきた懐の大きい熊野古道らしい心意気。

日本一の大鳥居「大斎原」

熊野本宮大社の参拝を終えたらゴールの大斎原へ。見るからに大きい迫力のある鳥居は、幅約42m、高さ34mほど。高さはおよそビルの10階に相当し、日本で一番大きな鳥居として認定されています。田んぼに反射する姿が神々しい!

大斎原は桜の名所でもあるほか、紅葉など、四季に応じて表情が変わるのだとか。ツアーを申し込む時は要チェックですね。

さて、これにて1日目の熊野古道歩きの行程は終了! たった3kmほどの道のりでしたが、歩き慣れていない山道だったのでちょっと疲れました……。このあとは和歌山県の名湯「川湯温泉」を楽しめるホテル「山水館 川湯みどりや」に宿泊。疲れた体をゆっくり休めます。

467段の階段の先にある感動の景色!「熊野古道」トレッキング(2日目)

熊野古道歩き2日目は午後から。中辺路の「大門坂入口」から「熊野那智大社・那智山青岸渡寺」を経由して、「熊野那智大社 飛瀧(ひろう)神社・那智御瀧」を目指します(約3時間/約2.5km)。前日同様、語り部さんと一緒です。

かつての面影が色濃く残る参詣道「大門坂」

大門坂入口から歩くこと約10分、中辺路の名所「大門坂」に到着。ここはかつての熊野古道の面影を色濃く残しているスポットのひとつで、その美しさから「日本三大古道」の一つにも選ばれているのだとか。

そんな大門坂ですが、まさにここ周辺が地元だという語り部さんによると、ほんの20年前には一面に苔がむしていたそう。現在のような石段が見られるようになったのは、2004年に熊野古道が世界遺産に登録され来訪者が急増したことがきっかけで、たくさんの人が道を歩いていくにつれて苔がはがれていったのだそう。

自然の力も凄まじいですが、人間たちの力もまた凄まじい! かつて熱心な参詣者が多かったときも同じような様子だったのでしょうか。

ちなみに大門坂の全長は約500m。平坦であれば10分もかからない距離ですが、階段の一つひとつが急なので要注意。もし、不安な人は大門坂入口や道中にある杖を借りるのがおすすめです。

願い事を結ぶ「熊野那智大社」

階段をのぼること約30分、熊野三山の一角「熊野那智大社」に到着。「熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)」を主神として祀る熊野那智大社は、人の縁、願い事といった様々なものを結ぶ「結びの宮」として知られ、その神徳にあやかるためこれまでたくさんの参詣者が訪れたのだとか。

境内には八咫烏(ヤタガラス)の銅像が鎮座。凛々しくてかっこいい! かつて日本を統一した神武天皇を熊野から大和まで導いた、という伝承に習い、八咫烏は「導きの神の使い」として熊野三山にて信仰されています。

また、八咫烏といえば日本サッカー協会のシンボルとして有名。サッカーを日本に広めた第一人者・中村覚之助が和歌山県の出身だったことや、蹴鞠の達人が熊野三山に技を奉納した伝承などが、八咫烏がシンボルに制定された理由なのだとか。

熊野古道にはサッカーにまつわるスポットもたくさんあるので、熱心なサッカーファンは違った楽しみ方ができるかも?

ちなみに、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社・那智山青岸渡寺)によって、八咫烏のデザインは違います。気になる人はぜひ現地で確認してみてください。写真は熊野本宮大社の八咫烏。

大迫力!落差133mの瀧を祀る「熊野那智大社 飛瀧神社・那智御瀧」

さて、2日にわたる熊野古道トレッキングもいよいよ大詰め。最後に訪れたのは「熊野那智大社 飛瀧(ひろう)神社」。神社の境内の奥にある鳥居の先には、落差133mを誇る「那智御瀧(なちおんたき)」が轟音と水しぶきを立てながら流れ落ちています!

ご存知の人も多いとは思いますが、熊野那智大社 飛瀧神社の御神体はこの那智御瀧! 鳥居の先には社殿がないのはそれが理由なんですね。

ちなみに参入料、大人300円(税込)・小人200円(税込)を支払えば、より近くで瀧を観察できる「お瀧拝所舞台」に行くことができます。大迫力と強烈なマイナスイオンを浴びたい人はぜひおすすめ! 水量によってはずぶ濡れになることもあるのでご注意を。

世界遺産「熊野古道」で唯一無二の体験を!

いかがでしたか? 今回は、JALグループが提供するツアー「和歌山県 世界遺産「熊野古道」をめぐる紀伊山地の参詣道散策 3日間」(ジャルパックツアー)について紹介しました。熊野古道のほかにも「円月島」や「とれとれ市場」など、和歌山県が誇る観光スポットを巡る充実した旅程が組まれています。甦りの地と呼ばれる熊野古道へ出かけてみませんか?

[Photo by TABIZINE編集部]

 

 

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