「お義姉さんは帰って」結婚式から追い出そうとする弟の婚約者→その通りにしたらまさかの展開に！？

私には年齢が8歳離れた弟がいます。そんな弟が婚約することになり、私は自分のことのようにうれしく思っていました。けれど彼の婚約者が……。

弟の報告に大喜び♪

私は現在、専業主婦です。とある会社の社長を務める夫とふたりで暮らしています。

私には年齢が8歳離れた弟がおり、ある日、そんな弟から「婚約した」と報告を受けました。弟の結婚を聞き、私はうれしい気持ちでいっぱいに。後日婚約者を紹介してくれるということで、夫と一緒に実家へ向かいました。

実家で婚約者を紹介してくれた弟は、「姉ちゃんってすごいんだよ！」と私をベタ褒め。私はそう言ってくれてうれしいと感じつつ、「あまり姉を褒めすぎると、婚約者さんに引かれちゃうわよ〜？（苦笑）」と思ってしまいました。

弟の婚約者には“裏”がある！？

しばらく経った日曜の昼前。夫が休日出勤で家を留守にしているときに、弟から連絡が入りました。どうやら私の家の近くにいるみたいで婚約者と一緒に訪ねたいとのこと。そのときすでに家事がすべて終わっていたので、私は「いいよ！」と返事し、ふたりを迎え入れたのでした。

3人で談笑し、ふたりがそろそろ帰るとなったころ。弟がトイレに立ったため、私は彼の婚約者とふたりきりになりました。すると彼女が「お義姉さんって、調子に乗ってません？」と急に冷たい表情に。

「え…」と突然のことに動揺していると、彼女からは「彼に持ち上げられて、いい気になってますよね？」とか「有名な会社の社長の嫁だからって偉そうにしちゃって！」と、私に対しての文句が止まりません。

しかし弟が戻ってきた瞬間、彼女は元通り。私にニコニコと笑顔を向けてきたのです。

私は彼女の豹変ぶりに驚きつつも、弟が私を褒めまくるから嫉妬しているのかなとも思い、一旦、弟には何も言わず、このことは私の心の中にしまっておくことにしました。

さすがに黙っていられない！

それから数週間経ったある日のこと。夫と弟が街中で会ったらしく、夫から、私や弟の婚約者を含めた4人で夕食を食べないかというお誘いメールが届きました。しかし私は先日のことが頭をよぎり、彼女と会う気持ちになれず……。「体調が悪い」と嘘をついて断ることに。そんななか弟から電話がかかってきました。

しかし出てみたところ弟ではなく、聞こえてきたのは弟の婚約者の声。弟が席を外している間にスマホを借りて電話してきたのでした。そんな彼女が口にしたのは「お義姉さんって中卒なんですね！ww」。

実は、私が中学生のころに父が病気で入院し、当時お金に余裕がなかったため、私は中学を卒業してからすぐに就職。家のために働いていたのですが、そのことを弟から聞いたみたいです。

わざわざ電話してきたのに中卒をバカにしてきただけ……？ 私はさすがに怒りが収まらず「中卒の何がそんなにおもしろいの？」と反論します。そのうえで弟が私のことを褒めるからって嫉妬する気持ちはわからなくもないと伝えつつ、言っていいことと悪いことがあると彼女を叱りました。

同時に、彼女とはもう関わりたくないとも思ってしまいました。

彼女の暴走に夫は…

けれど、結婚する弟を悲しませたくはありません。弟と彼女の結婚式はスルーできませんし、私は夫にだけ彼女に暴言をはかれたことを伝えつつ、結婚式に出席することにしました。

迎えた当日。式場に着くと彼女が受付で参列者を出迎えていました。そして私たちの姿を見かけた彼女がいきなり「お義姉さんは帰って！ 社長の旦那さんだけ出席してください！」と大声で言ってきたのです。そばに弟がいないことをいいことに、彼女は私だけ帰そうとしたのです。

しかも夫に「何でお義姉さんみたいな方と結婚したんですか？ もっと優良物件いたはずですよ～。中卒のこんな人じゃなくてｗ」と言い出して……。私のなかで沸々と怒りが込み上げていきました。

彼女の発言は私だけでなく、夫の怒りも買ったようです。私の手を握りつつ彼女を静かに睨みつけている夫が隣にいてくれたおかげで少し冷静になれた私は、ただひと言「わかりました、じゃあ帰ります」と告げました。すると夫も「俺も、帰ります」と発言。彼女はこの展開を予想していなかったのか焦り出しました。

夫は彼女から「行かないで！」と制止されていましたが、私たちは無視し式場の外へ。渡しそびれたご祝儀で、デートを楽しむことにしました。

彼女にとって、“最高の日”が“最悪な日”に！？

その後、「レストランへ行こう」と向かう途中で電話がかかってきました。画面を確認すると相手は弟から。電話に出てみるといきなり「本当にごめん！」と謝られました。

話を聞くと、私たちが式場を出たあと、弟や両親、参列していた元同級生たちのSNSに急に知らないアカウントから動画が届いたとのこと。その動画には先ほどの私たちと彼の婚約者の受付前のやりとりが映っていたようです。

彼女の悪事が露呈し、両親や親戚は激怒。同級生たちも「何これ…」とザワつきはじめ、弟は彼女にその場で別れを告げたようです。結局、結婚式は中止に。弟は「彼女にそんな一面があったなんて……」とガックリ肩を落としているようでした。

弟から「結婚する」と聞いたときはうれしい気持ちでいっぱいでした。弟自身も幸せを感じていたようでしたが、今の落ち込み、周囲に謝罪をしてまわる弟を見ると、複雑な思いです。ただ、もし結婚したとしても同じような結果を辿っていたのかもしれません。そう思うと、本格的に結婚生活を始める前に彼女とお別れすることができてよかったのかもしれない……なんて、姉としては感じてしまいます。

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著者：ライター ベビーカレンダー編集部／ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部／ムーンカレンダー編集室