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【心が整う入浴】梅雨の憂うつや体の疲れを取る「マインドフルネス入浴」のすすめ

  • 2024.7.6

梅雨時期をハッピーに乗り切る、“マインドフルネス入浴法”を紹介! 曇り空のように憂うつな気持ちや、この時期ならではの冷えも解消。1日10分でできます。

【教えてくれるのは】

小林麻利子さん

公認心理師。JCSP日本睡眠改善カウンセリング主宰。睡眠やメンタルの個人指導を全国で行う。第32回日本睡眠環境学会奨励賞。著書に『「わたし」と向き合う1日10分のお風呂習慣 小林式マインドフルネス入浴法』(エムディエヌコーポレーション)など。

【入浴で梅雨の憂うつや体の疲れを取る】

暗い雨の日が続く梅雨時期、日照時間が短くなると〝幸せホルモン〞と呼ばれる情報伝達物質セロトニンの分泌量が減り、抑うつ状態に陥りやすいという。そんな梅雨時期の憂うつを解消するのにおすすめなのが、〝マインドフルネス入浴法〞。「〝マインドフルネス入浴法〞とは、お風呂の中でマインドフルネスという科学的な研究も多い心理療法を行うことです。〝今、ここでの気持ちや体験に気づき、そこにジャッジを加えることなくありのままに受け入れること〞で、感情を制御しやすくなったり、集中力が向上したりと様々なメリットを得られます。イライラしている時も落ち込んでいる時も、気持ちがニュートラルに落ち着きやすくなるんです」と公認心理師の小林麻利子さん。

小林さんが提唱する小林式〝マインドフルネス入浴法〞は、フィジカル的にもメリットがたくさん。「〝マインドフルネス入浴法〞では簡単な呼吸法を実践するのですが、自分で制御した呼吸を10分続けると、自律神経のうち副交感神経が優位になる、という研究結果があります。副交感神経が優位になれば血流がアップするため、肌の保湿やシミ・シワ対策のサポート、凝り解消など嬉しいことがたくさん。また、梅雨特有の冷えや、ダルさ、疲労感の解消にも効果的だと思います」

お風呂での瞑想は、自分に集中する時間

呼吸法や瞑想ならバスルームに限らずどこで行ってもよいのでは、と思ったら大間違い。小林さんによると、お風呂の中で実践することに意義がある。「お風呂に入る時は裸になりますよね。それは、バスルームが安全で無防備になれるとわかっているから。そんな風に安心していると、心を丸裸にしやすい、今の自分に集中しやすいというメリットがあるんです。また、お風呂独特の温度や湿度、少しトーンダウンした照明、お湯による浮力といった環境面も、副交感神経を優位にしやすいポイント。湯船に浸かるときの姿勢を工夫すれば、さらにリラックスできます。脳と体がリラックスできて初めて、自分の心と向き合って、心をリラックスさせることができます」

また、じっとしているというシチュエーションも、マインドフルネスに最適。 「他にやることがないから、つい頭の中でアレコレ考えてしまう。そもそも理性脳の機能が低下している夜なので、仕事のことや人間関係のことなど、無意識に考えてしまいますよね。そんな逆境の中で今の自分にフォーカスできるようになれば、気持ちが安定するなどマインドフルネスの効果をより得られるはず。だから私は、心の悩みを抱える人に、〝マインドフルネス入浴法〞をおすすめしているのです」


取材=風間裕美子 写真提供=iStock ※GLOW2024年7月号より

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