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北欧&バルトで過ごす新しい夏旅のスタイル【今年の夏はクールケーションvol.1】

  • 2024.7.6

【ピルグース レジデンシー】エストニア最大の島に誕生したネイチャーリゾート

4割以上が森林に覆われ、手つかずの自然が残るサーレマー島の南西部にある。
4割以上が森林に覆われ、手つかずの自然が残るサーレマー島の南西部にある。

バルト海に面した3つの共和国の中で一番北に位置するエストニアは、日本と同じように四季はあるものの、夏でも平均気温が20℃前後で湿度も低く、とても過ごしやすい。エストニア最大の島で、最近観光客にも人気のサーレマー島に2021年にオープンしたのが「ピルグース レジデンシー」。16世紀に開かれた教会の所有地だった90ヘクタールの土地を、ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)ヴェルサーチェVERSACE)などを顧客に持つ映像制作会社の経営者だったマリア・タマンダーと「グラディエーター」や「ローガン」などの映画作品で知られるイギリスの撮影監督ジョン・マシソンが一大リゾートとして開発した。

デッキチェアに深く腰かけて、緑の広がる庭をながめて一日を過ごす贅沢。
デッキチェアに深く腰かけて、緑の広がる庭をながめて一日を過ごす贅沢。

敷地の中心に建つ母屋は19室の客室を持つホテルに、洗濯小屋だった建物は2ベッドルームとオープンキッチンを備えたランドリーコテージに改装。また全面ガラス張りのサンルームを備えたモダンなダブルルームも新設した。外観は素朴さを残しつつ、室内にはスタイリッシュな家具を備え、各棟に温泉やサウナを完備した。地元の食材をふんだんに使った料理は、レストランに加えて、牧場に群れる馬たちの姿を眺めながら、戸外のテーブルでも楽しむことが可能。どこまでも続く緑の風景と心地よい風に癒されるネイチャーリゾートだ。

島の食材をたっぷりと使ったシンプルでヘルシーな料理。
島の食材をたっぷりと使ったシンプルでヘルシーな料理。

ピルグース レジデンシー (Pilguse Residency)

Jõgela-Pussa, Jõgela, 93312 Saare maakond, Estonia

Tel./+37-2-454-5445

料金/1室1泊120ユーロ~ ※2024年6月現在

https://pilguse.com/

【ストーフィヨルド ホテル】フィヨルドの絶景を見下ろすログキャビン

ラフテフィッテと呼ばれるノルウェーの伝統的な丸太小屋スタイル。
ラフテフィッテと呼ばれるノルウェーの伝統的な丸太小屋スタイル。

スカンディナヴィア半島西岸を占めるノルウェーは、国全体が北海道より北に位置しながらも、大西洋を流れる暖流のために比較的温暖で、クールケーションには最適。南北に長く伸びる海岸線のほとんどは、100万年もの時間をかけて、氷河が大地を削って造ったフィヨルドで占められている。複雑に入り組んだ入り江や湾、切り立った絶壁が創り出す壮大な自然のパノラマだ。

洗練されたインテリアとバイキングの歴史を感じさせるアンティークやファブリック。
洗練されたインテリアとバイキングの歴史を感じさせるアンティークやファブリック。

そのフィヨルドの絶景が眼下に広がる「ストーフィヨルド ホテル」は、国内線のオーレスン・ヴィグラ空港から車で50分ほど、世界遺産のゲイランゲルフィヨルドから2時間ほどの場所にある。草に覆われた屋根が印象的で、まるでおとぎ話に出てきそうなキュートなログキャビン。館内はノルウェーの伝統と北欧のモダンなデザインが調和し、洗練と居心地の良さが共存する空間が広がっている。キッチンを仕切るエグゼクティブヘッドシェフのニルス・フラットマークは、2020年にドイツで行われた料理オリンピックのノルウェー代表メンバーで、チームは総合部門で見事に金メダルを獲得した。周囲の森の恵みと地元生産者の食材の魅力を最大限に引き出し、どこまでも滋味深く、体に優しい料理を提供する。

自家生産した蜂蜜に加え、アウクラ産の天然塩や地元焙煎所のコーヒーなど、ノルウェー愛が詰まった食材がテーブルに並ぶ。
自家生産した蜂蜜に加え、アウクラ産の天然塩や地元焙煎所のコーヒーなど、ノルウェー愛が詰まった食材がテーブルに並ぶ。

ストーフィヨルド ホテル (Storfjord Hotel)

Øvre Glomset 110, 6260 Skodje, Norway

Tel./+47-70-27-49-22

料金/1室1泊4,090ノルウェー・クローネ~ ※2024年6月現在

https://storfjordhotel.com/

【ザ リトリート アット ブルーラグーン アイスランド】世界最大の露天風呂に併設されたラグジュアリーホテル

国中に約130の火山があるアイスランド。周囲は黒い熔岩に覆われている。
国中に約130の火山があるアイスランド。周囲は黒い熔岩に覆われている。

アイスランドの「ブルーラグーン」は、広さ約9,000㎡の世界最大の露天風呂。火山活動が活発なエリアにあり、常に自然の驚異と恵みと共存してきたアイスランド人の知恵が生み出した人工的な温泉だ。青みがかった乳白色の湯は、もともと地熱を利用するために地下から組み上げられたもので、豊富なシリカやミネラルを含み、スキンケア効果も高い。真夏の8月でも平均最高気温が15度ほどの気候の中で、39度ほどに保たれた湯にゆったりと浸かることができる。

ホテルの前は、水源・熱源はブルーラグーンと同じで、よりプライベートな「リトリートラグーン」。
ホテルの前は、水源・熱源はブルーラグーンと同じで、よりプライベートな「リトリートラグーン」。

ブルーラグーンに併設する「ザ リトリート」は、2018年にオープンしたアイスランド初ともいえるラグジュアリースパリゾート。全60室の客室から、ごつごつとした黒い溶岩原と青白い湯をたたえるラグーンを望み、圧倒的な自然美を体感できる。1階の「ラグーン スイート」は、目の前にラグーンが広がり部屋から直接入ることもできる。室内は天然木材を多用した、クールでスタイリッシュな北欧デザイン、解放感あふれる天井までの大きな窓が風景との一体感を感じさせる。フローティングマットに寝そべって、湯に浮かびながら受ける水中マッサージやたっぷりのシリカを使って肌を生き返らせるトリートメントなど、自然の恵みをとことん享受できるスパをフルに活用するのがおすすめだ。

地下のスパにはサウナのほか、シリカ、アルジー(藻類)、ミネラルの3つのスクラブ&マッサージを体験できるコーナーも。
地下のスパにはサウナのほか、シリカ、アルジー(藻類)、ミネラルの3つのスクラブ&マッサージを体験できるコーナーも。

ザ リトリート アット ブルーラグーン アイスランド (The Retreat at Blue Lagoon Iceland)

Norðurljósavegur 11, 240 Grindavík, Iceland

Tel./+354-420-8700

料金/1室1泊260,000アイスランド・クローナ~ ※2024年6月現在https://www.bluelagoon.com/accommodation/retreat-hotel

Text: Yuka Kumano Editor: Sakura Karugane

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