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おすすめしません!子どもをさげる「まとめ言葉」実例5選と言い換えポイント

  • 2024.7.6
出典:あんふぁんWeb

子育てをしていれば子どもを叱る機会はごまんと訪れますが、気をつけたいのがその叱り方。なかでも、子どもの本質をマイナスイメージのある言葉でまとめてしまう、ネガティブな「まとめ言葉」には注意したいものです。

今回は、気をつけたいまとめ言葉の実例と改善方法をご紹介します。

「まとめ言葉」とは?

まとめ言葉の具体例を見る前に、まとめ言葉とはなにか、まとめ言葉を使われると子どもにどのような影響があるかを知っておきましょう。

まとめ言葉は、親など周囲の人が子どもの性格・性質をまとめて言葉にあらわしたものです。たとえば子どものミスを指摘し、最後に「ほんと、あなたっておっちょこちょいなんだから」と話のまとめをするときなどに使われます。

「あなたって○○だよね」といったように、自分の姿を言葉にまとめられると、その言葉は潜在意識下で本人のセルフイメージを固め、自分を縛りつけるようになります。「自分は○○だ」と信じ込むことで、言葉でまとめられたことが現実になっていくのです。

このとき、まとめ言葉がポジティブなものであれば、ポジティブなセルフイメージを持てるようになり、プラスに働くことが期待できます。ところが、ネガティブな言葉でまとめられてしまうと子どもは自分をネガティブな存在だと認識するようになり、まとめられた通りのネガティブな自分から抜け出すことができません。

ネガティブまとめ言葉については、60代、70代になっても「子どものときに言われた親のひとことが忘れられない」と言う方が実際にたくさんいます。思い出す度に言われた相手への不信感も拭えないものになっていき、将来にわたって深い亀裂になってしまうこともある気をつけたい言葉です。

使っていませんか?ネガティブまとめ言葉の実例5選と言い換えポイント

まずは、普段からまとめ言葉を使っていないかどうかをチェックしてみましょう。まとめ言葉がよく出るシーンは子どもを叱るときですが、叱っているつもりのないときでも無意識にわが子をまとめてしまうことがあるため要注意です。こんな言葉を使っていませんか?

悪い子だね

とてもシンプルですが、子どもが小さいうちからつい言ってしまいがちなひとことです。パパやママのものにいたずらをしたり、おもちゃを投げつけたり、ご飯を食べなかったり、子どもを「悪い子!」と叱りたくなるシーンはどこにでも潜んでいるといえるでしょう。しかし、はっきりと「悪い子だ」と言われた子どもは、自分自身で「自分は、悪い子だ!」と思い込むようになるとともに、親から悪い子だと思われているんだな…と悲しい気持ちを持ち続けることになります。

何か、子どもを「悪い子!」と言いたいシーンに出会ったときは、子ども自身ではなく、行動そのものを掘り下げてみてください。「おもちゃを投げるのはいけないこと」「ご飯は遊ばずに食べよう」など、本人を評価する言葉を使わずに指導しましょう。

くだらないことばっかり言うんだから

子どもが何か言ってきたとき、それが大人にとってとても「くだらないこと」と感じるケースは少なくありません。忙しいときに、どうでもいいことを言ってこないでほしい!というのは大人にとってありがちな感想です。ただ、子ども本人にとっては非常に重要なことだと感じている内容だったり、内容に深い意味はないけれど親とコミュニケーションを取りたいと感じていたりするケースもあります。

このようなときに「くだらない」と断じてしまうと、子どもは「自分の言うことは、くだらないんだな」と思ってしまうため、将来的に誰に話しかけても「くだらないと思われているのではないか」という恐怖がつきまとい、人に対して自分の意見を言えなくなる可能性もあるでしょう。

子どもの話をくだらないと感じても、子どもに「自分は尊重されている」と感じさせたい場合、できる限り時間を割いて聞いてあげたいものです。忙しくてなかなか話を聞けないときは、時間を置いてから「さっきの話の続き、何だった?」といったように聞いてみるのがおすすめです。

いつも失敗(ミス)するよね

子どもの失敗はほほえましいという見方もできますが、何度やっても失敗するようなことがあると、親もイライラしてしまいます。習い事や、大人から見て絶対に間違えないような問題で何度もミスをすると、つい「また失敗?」「いつも失敗じゃないの」と思ってしまうかもしれません。小学校低学年で計算ミスが頻発するようになると、「いつもミスしてるじゃん、気をつけて」などと言ってしまうことも増えますよね。

こういったことが続くと、本人も「自分はいつもミスをするタイプだ」と思ってしまうため、改善のポイントが見つけられなくなってしまいます。

失敗の多い子には、注意深くさせようと思って「また失敗した!」と指摘しがちですが、プラスの影響はないと思って良いでしょう。失敗ポイントよりも、できたポイントを言葉にしてあげると効果的です。「○○できたね」「集中できるようになってきたね!」など、注目するところを変えてみましょう。

あなたは頭が悪いんだから

こちらも、子どもを伸ばそうと思っている人がかけてしまいがちな言葉です。なかには「頭脳の良さは遺伝だ」と考えており、「自分の遺伝だから、わが子は頭が良くない」と思い込んでしまっている方もいます。そして、頑張って伸びてほしいという思いから「あなたは頭が悪いんだから、しっかりしなさいよ」と言ってしまうことも多いようです。

しかし、もちろん子どもにとっては「自分は頭が悪い」という呪縛になるだけで、より注意深くなったり、ミスが減ったりすることはありません。

もしわが子に「頭が悪い」という声掛けをしているようなら、すぐにやめましょう。そして子どもが何歳でも、さまざまなことを教えてもらい、親が感動して見せることが効果的です。昆虫や野菜の名前、色の使い方、足し算の答え。親がわからないフリをしていいのです。「これは何か教えて?」と子どもに聞いてみて、答えが出てきたら「そうなんだ!」「教えてくれてありがとう!」「おおー、すごいね」と遠慮無く感心してください。

役に立たないなあ(情けないなあ)

子どもへの要求がちょっと多いタイプにみられるのが「役に立たない」「情けない」という厳しいひとことです。怒りにまかせて「情けない!」と言ってしまうこともあれば、冗談交じりに「あんた本当に役立たずだね」などと言ってしまうこともあるかと思いますが、いずれにしても大人が思うより子どもの心に傷を残すことの多い言葉です。

このような言葉は、とにかく口にしないことしか対策がありません。自分が言われたらどう感じるかを考えつつ、余計なひとことを言わないように大人自身が気をつけることが大切です。

またこのように発言してしまう人は「子どもは本来、大人と同じように役立つはずの存在であり、なぜか、わが子はそうではない」と感じているのかもしれません。しかし生まれて数年の子どもは、お手伝いにしろ成績にしろ、大人のように活躍できたりはしないですよね。等身大のあるべき姿について思いをはせるのも良いかもしれません。

最後にネガティブな言葉でまとめないことが大切

ネガティブなまとめ言葉は、ごく自然に使われていることがたくさんあります。子どもを否定することで奮起させようとしているケースもありますし、何か望ましくないことをした子どもを反省させようというケースもあるでしょう。しかし大体においてネガティブにまとめられた子どもはやる気を失ってしまうため、逆効果に。ポジティブな効果を得たいのならば、ポジティブな言葉を使い、ポジティブなまとめをしていくことが大切です。

ネガティブまとめ言葉は、お説教の最後に付けてしまいがちな人が多いので、まずは自分の「お叱りタイムのまとめ方」に注目してみてくださいね。

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