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子どもだけのサマーキャンプに初参加!成功のカギは「子ども目線」の事前準備

  • 2024.7.6
出典:ぎゅってWeb

もうすぐ夏休み!旅行やキャンプなど楽しい予定はあるでしょうか。最近では、親元を離れてサマーキャンプに参加する子も増えているようですが、初めての参加は親子共々心配かもしれません。そんな時は「子ども目線」で、心身ともに準備をしてみましょう。

子どもだけで参加するお泊まりキャンプ、準備はどうする?

私の勤務先では、年長さんのお泊まり合宿が年に2回あります。すでに子どもキャンプに参加した経験のある子もいれば、初めて家族と離れる子もいます。

お泊まりの一番の目的は友達同士で思いきり楽しむことですが、自分で荷物を準備したり、その日の予定を確認・把握することなどが、結果として子どもの自主性を育てることになります。家族にとっても初めて子どもを旅に出す心配は尽きないものですが、旅を終えて帰ってきた姿に成長を感じるようです。

「なんだか自信がついたようで、またお泊まりに行きたいと行っています」「旅行から戻ってから、毎朝自分でお布団を整えています」「自分でできるから大丈夫、と言うようになりました」…などの後日談もよく聞かれます。

キャンプ成功のカギは「子ども目線」の事前準備

そんな大成功のキャンプにするためには、実は事前準備がとても大切です。それも「子ども目線」での準備です。

両親と離れてのお泊まりは、子どもにとって不安が大きいもの。その不安を解消して当日を楽しむためには、子ども自身が心身ともに準備できている必要があります。当然ですが、大人が万全の準備をして送り出したとしても、子どもが自分ごととしてとらえていなければ意味がないのです。

今回は、モンテッソーリ式「子ども目線」での準備のコツを紹介しますので、参考にしてみてください。なお、今回は子どもだけでのお泊まりを想定した内容ですが、家族旅行の場合でも同じように準備できます。

「子ども目線」の事前準備、3つのポイント

1.行き先についての下調べは欠かさない

事前準備も旅行の一部です。下調べといっても「お勉強」ではなく、楽しいことを想像してワクワクする時間。目的地はどこで、具体的にどんなことをするのか、子どもに話します。

場所の名前を伝えたり、あれば写真や動画を見せて具体的なイメージが湧くようにしましょう。初めは乗り気じゃなかったとしても、キャンプの内容を理解するにつれて、だんだんと不安よりも期待が勝っていきます。

<子どもへの伝え方例>

  • 「○○っていう場所でね、遊び場にいつもの公園よりもっと大きなブランコがあって、手や足を使って壁を登っていくクライミングウォールもあるんだよ」
  • 「みんなでテントを立てて、その中で寝るんだよ」
  • 「昆虫館っていうカブトムシやクワガタがたくさん見られるところに行くよ」

子どもにわかりやすい説明から会話を膨らませてみます。それから子どもの質問をよく聞いて、答えたり、一緒に考えたり、調べたりしてみます。写真があると、さらに会話が弾みやすいです。

2.スケジュールをざっくり頭に入れて、見通しを立てる

1日の流れがわかっていることは、子どもにとって大きな安心材料です。旅程や予定表を見ながら、1日の流れを子どもと一緒にイメージしてみます。子どもが想像しやすいように、具体的な行動をシュミレーションしてみます。

<シュミレーション例>
朝9時に集合場所についたら、先生に挨拶するよ。新幹線に乗ったらお昼過ぎに○○に着くから、お昼ごはんを新幹線の中で食べるよ。お弁当はなんだろうね?おにぎりかな?サンドイッチかな?…

長くなるようなら、1日目、2日目など数回に分けてやってみます。予定がわかっている、見通しが立っている状態になれば、子どもの気持ちも安定します。

3.荷物の作り方、詰め方

子どもが使い慣れているバッグやリュックを使います。中身は衣服やレインコート、水筒、帽子などなど…。いずれもなるべく普段から使い慣れているものがよいですが、新調する場合は子どもに使う練習をしてもらいます。

着替えの洋服はアイテム別に詰めるよりも、「1日目の夜に着るパジャマ一式」「2日目に着る服一式」「予備」を袋に分けて、見やすい場所に印をつけておきます。「1」「2」などパッと見てわかるように書いておきましょう。

予備の袋には子どもが必要な分だけを入れます(汗をかいた時用のTシャツ、トイレが心配なら替えのパンツなど)。着替える時に服を出して袋がカラになったら、脱いだ服をそのまま入れます。

濡れた服を入れたり、自然の中で拾ったものを持ち帰るなど、ビニール袋があれば何かと使えます。必要な分より何枚か多めに持っていきましょう。

必要なものがすべて揃っているか親子で一緒にチェックしたら、最後に子どもがバッグにしまいます。どこに何が入っているのかを子どもがきちんと理解できるよう、何度か出し入れする練習もしてみましょう。

ここまでできれば事前準備は完了です。子どもの気分もきっと用意ができていることでしょう。体調を整えて、前日はゆっくりと休んでおきましょうね。楽しい夏の旅になるよう、お祈りしています!

<ライター/堀田はるな>

モンテッソーリ原宿子供の家・モンテッソーリすみれが丘子供の家教員、保育士。アパレル業界、eコマース、金融など様々な業種でのマーケティング業務を経験後、教育の道へ転身。日本モンテッソーリ協会承認モンテッソーリ教員免許取得。著作「子どもの才能を伸ばす最高の方法 モンテッソーリ・メソッド」。

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