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「使えないオバサンはクビにする」会社を引き継いだ途端に私を追い出した息子⇒お望み通り退職した結果

  • 2024.7.6

夫が会社を創立したときから一番そばで支えてきた私。堅実な夫は社員からも愛され、皆家族のようなものです。しかし先日、ショックなことに突然夫が他界。悲しみの中でも会社を守ろうと決意したのですが、昔から問題児だった道楽息子が本性を現したのです。

会社をどうする?

夫の生前は、社会人になってからも好き勝手をし、親が頼み込んで雇ってもらった企業でもクビ同然になるなど、問題ばかりだった息子。それでもゆくゆくは夫の後を継いでもらおうと考えていた私は、今後のことを息子に相談しました。すると彼は、「社長」というワードが出た途端、がぜんやる気に。

「俺は父さん以上の社長になってみせる! だから母さんは引退しろよ。どうせ父さんが亡くなったショックで仕事どころじゃないだろ? もう年だしさ」などと言うのです。

夫を亡くしたショックが大きいのは当然ですが、引退などありえません。

「何を言っているの、あんたが慣れるまでは私が社長代理を務めるわ。家族同様の従業員のためにも、会社をしっかりと守って、あんたに立派な経営者になってもらわないと」

すると息子は、なんと舌打ちをしたのです。「チッ、今すぐ社長になれないのかよ……」

「良い商品を作って利益を上げ続け、大勢の人の生活を預かるというのはそう簡単なことじゃないの。社長の仕事は私が教えるから、これまでみたいにならずに、本腰を入れて覚悟を決めてね」

激高した息子

それでも名目上、「次期社長」として会社に迎え入れた私は親としての甘さがあったのでしょうか……。それから数週間もすると、社内の環境が目に見えて悪化したのです。

というのも、古参の優秀な社員たちのことを高給取りだからと突然解雇しようとしたり、怪しげな新興会社を取引先に選んだりと、息子が勝手な行動を取ったのです。誰かが説得しようとしても、「俺は父さんとは違う。次の社長は俺なんだ、文句のあるやつは辞めろ」とわめく始末。

私はすぐ、「やめなさい。会社は自己顕示欲を満たす場所じゃない」と仲裁に入りました。すると息子は逆ギレ。「邪魔者は黙れ! せっかく手っ取り早く利益を上げようとしているのに」と外に出ていってしまったのです。すぐ帰社するよう諭したところ、その返信はとんでもない内容でした。

「使えないババァはクビにする」

「母親でも容赦しない」

「今日から俺が社長なんだから逆らえないぞw」

「そう、頑張ってね」

これには私も我慢の限界でした。息子は最初から、夫と私が盛り立てて来た会社を乗っ取って、好きなようにするつもりだったのです。私は、社員や親への感謝や愛情の気持ちがない息子のことを切り離す覚悟を決めました。

その後のてん末は?

息子のお望み通り、私が会社を辞職して数カ月後……。「助けてくれよ母さん……金を貸してくれ」と情けないメッセージが届きました。

そう。私は、息子の横柄な態度に困り果てていた社員たちを全員引き受けるべく、他の上層部のメンバーと話し合い、新会社を立ち上げていたのです。残ったのは息子ひとりというわけ。

「口だけの取引先にだまされて、利益どころか借金だらけで……このままじゃ俺、自己破産だ……」

「あんたは、お父さんが守り続けてきた会社の名前を汚したの。これまでさんざんチャンスをあげたのに、一向に改心もしなかった。私はそんなあんたをもう甘やかさない。ひとりでどうにかしなさい」

その後、窮地に陥った息子は、ようやく自分のしでかしたことと世のことわりを痛感したようで、真面目に頑張るように。私は、突き放すのも愛情だと思って遠くから見守ることにしています。

新会社のほうは、ついてきてくれた従業員たちのおかげで軌道に乗っています。また、夫のことを知る取引先も、次々と契約してくれたのです。私も亡き夫に恥じないように、これからも精一杯従業員と会社を守っていきたいと思います。

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亡くなった父の会社を守るどころか、横暴な態度で目先の利益を追求しようとした息子。挙句に母親を追い出した結果、目も当てられない状況になりましたね。これも自業自得、ここから学んで心を入れ替えてくれることを祈ります。

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著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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