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HiHi Jets猪狩蒼弥、演技に対する不安も“座長”奈緒の言葉が支えに「本当に演技をまたやりたいです」

  • 2024.7.5
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HiHi Jets・猪狩蒼弥 ※ザテレビジョン撮影
HiHi Jets・猪狩蒼弥 ※ザテレビジョン撮影

【写真】奈緒に向かって撮了後に言えなかった言葉、そして感謝を伝える猪狩蒼弥

HiHi Jets・猪狩蒼弥が、7月5日に都内で行われた映画「先生の白い嘘」の公開初日舞台あいさつに登場。主演の奈緒、共演の三吉彩花、風間俊介、メガホンをとった三木康一郎監督と初日を迎えた感想を語る中で、演技に対して不安を覚えていた時に奈緒がかけてくれた温かい言葉を明かし、奈緒に今の思いを伝える場面があった。

鳥飼茜氏による同名漫画を実写化

同作は、鳥飼茜氏による同名漫画を三木監督の演出、安達奈緒子氏の脚本で実写映画化。一人の女性が抱える「自らの性に対する矛盾した感情」や男女間に存在する「性の格差」に向き合う姿を描くことで、人の根底にある醜さと美しさをリアルに映し出したヒューマンドラマだ。

今作が映画単独初出演となる猪狩が演じるのは、主人公の高校教師・原美鈴(奈緒)が担任するクラスの生徒・新妻祐希。強烈なトラウマを抱え、物語の鍵を握る重要な役どころだ。

これまでもドラマや舞台などに出演経験のある猪狩だが「今までのお芝居はどちらかと言うと上手に演じなきゃ、作品が良いふうに見えればいいな…と、エンターテインメントの要素がすごく強い中でドラマだったり、舞台だったりで演じてきたのですが、この作品に関しては僕が演じるところがゴールではない。作品をいろんな方が見てくださって、作品を通して新妻の叫びだったり、先生の叫びだったり、普段なかなか届かない声がいろんな方の所に届いて初めて、自分がこの作品に携わらせていただいたことの意義があるのかなと」と話し、「奈緒さんの強さに支えていただきながら僕も精いっぱい頑張って演じました」と、共演シーンも多かった“座長”に支えてもらったことを明かした。

今作は2年以上前に撮影されたということで、猪狩は「試写を見せていただいた段階で若干の懐かしさじゃないですけど、こんな形になるんだ!という感動と、シーン一つ一つを見たらその時の記憶が鮮明によみがえってきて、これが“演じる”ということ、“作品を作る”ということなのかと感じました。これからいろんな方が見てくださって、形になったものが残っていくというのがすごくうれしいです」と、あらためて公開初日を迎えた今の心境を吐露した。

奈緒 ※ザテレビジョン撮影
奈緒 ※ザテレビジョン撮影

主演の奈緒に感謝

また、主演の奈緒とは撮影期間に入る前に2人で話をする機会があったそうで「『僕はちょっと演技が分からないんですよ』という感じがあったんです。『どういうテンションで進んでいくのかとか、分からないところも多くて』という話をしまして。その時に奈緒さんが『この作品を撮り終わった時に、また猪狩君が演技をやりたいって思ってくれたら私の中ではそれが一番だよ』と言ってくださって。(撮了後)ちゃんと言えてなかったですけど、本当に演技をまたやりたいです」と奈緒を真っすぐに見ながら伝え、「撮影期間でいえば1カ月ちょっとなんですけど、その期間で積み上げたものが形になって、そこにいろんな人たちの気持ちとか、エンターテインメントなのかもしれないですけど、いろんな情熱とかが乗っかって。それがいろんな人の所に届いて、半永久的に残り続けるというのは、こんなに素晴らしいことはないなと思いました。難しいテーマではありましたけど、本当に楽しい撮影期間だったので、率直に僕はこの作品が公開されたということが心からうれしいです」と、真摯(しんし)に思いを打ち明けた。

それに対し、奈緒も涙を浮かべながら「ありがとう」と返すと、観客からも温かい拍手が送られた。

映画「先生の白い嘘」は全国公開中。本作には性被害や暴力に関する描写がございます。鑑賞される方によっては、フラッシュバックを引き起こすことやショックを受けられることも予想されますので、予めご留意ください。

◆取材・文・撮影=森井夏月

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