＜鬼滅の刃 柱稽古編＞最終回は30万超えポストの世界トレンド1位 「無限城編」で沸く横で“浅草ニードル”が注目の的に「浅草ガチャでURを引いていた無惨様」

【写真】炭治郎と無一郎、稽古の様子(テレビアニメ「鬼滅の刃 柱稽古編」第四話より)

テレビアニメ「鬼滅の刃 柱稽古編」(ABEMA・FOD・Hulu・Leminoほかで配信)の第八話「柱・結集」が6月30日に放送された。「柱稽古編」は今話で最終回に。さらに続く「無限城編」は劇場版三部作になることが明らかになると、ネットには歓喜の声が殺到。Xでは「#鬼滅の刃」が世界トレンド1位に上がり、放送終了から約1時間後には2位のワードをダブルスコアで突き放す30万超えのポストを記録した。(以下、ネタバレを含みます)

圧巻のビジュアル、カメラワークで見せた無限城の内部

産屋敷邸の爆発から柱集結。鬼舞辻無惨(CV.関俊彦)との対決から無限城への落下という怒涛の展開で幕を閉じた「柱稽古編」。その全てが圧倒的なビジュアルで届けられ、特に無限城の描写は圧巻だった。片鱗は第1話で見せられてはいたが、全貌のスケール感は桁違いだった。文字通りどこまでも続くかのような無限の構造と、それをあらゆる角度とカメラワークで見せていく作画とアニメーションの技術。

鬼の根城である無限城はこれからの戦いの舞台になり、そこへのファンの期待感はすでに「柱稽古編」の放送中から高まっていた。その期待に応え、テレビシリーズという制作時間の限られた中で、決して手を抜かずにこれほどの映像を届けてくれたufotable(制作スタジオ)、そしてアニメーターたちには感謝が絶えないといったところだ。

また、無限城自体もさることながら、落下していく隊士たちの様子も1人1人が細かく丁寧に描かれていた。竈門炭治郎(CV.花江夏樹)、柱たちをはじめとした主要キャラクターはもちろん、その中には村田さん(CV. 宮田幸季)のほか一般隊士も大勢おり、どうやら鳴女(CV.井上麻里奈)に捕捉されていた者は全員、無限城に引き込まれたらしい。

真面目に鍛錬を行っていた不死川玄弥(CV.岡本信彦)、どこから調達したのか好物の海老天ぷらを前にする嘴平伊之助(CV.松岡禎丞)、警ら中だった村田さんなど、それぞれの様子が描かれていた中、興味深いのは我妻善逸(CV.下野紘)だ。いつものように悲鳴を上げながら落下してくるのかと思いきや、皆が取り乱す中、唯一冷静に、覚悟を決めた表情で日輪刀を腰に差す。前話からの変化であるが、彼に一体があったのだろうか。これも「無限城編」で紐解かれていくに違いない。

鬼のままであったら脅威、規格外の“浅草ニードル”

全編見どころと言っていい最終回だったが、改めて浮き彫りになったのは無惨の異質な強さだろう。全身が吹き飛ばされてもすぐに再生し、頭を吹き飛ばされても復活する。上弦とも比較にならないほどの不死身ぶりであり、無惨を殺せるのは陽の光だけというのが明らかになる。それを予想していた産屋敷耀哉(CV.森川智之)の計画では夜明けまで無惨を拘束するというものだったが、無限城という異空間に逃げ込まれてしまったことで、それも水泡と帰してしまう。一方で、無惨は珠世(CV.坂本真綾)が開発した鬼を人間に戻す薬を吸収しており、それがどう効果を発揮するのか、ということにもなっている。

ちなみに、このとき無惨を拘束するために珠世が使ったトゲの血鬼術はネットでかなり話題になっている。珠世によれば、これは無惨が浅草で鬼にした男の血鬼術であるということだ。覚えている方は多いと思うが、「竈門炭治郎 立志編」でのこと。浅草で無惨が炭治郎に遭遇したとき、その場を逃れるために無惨は近くにいた男を鬼に変えている。珠世によって保護され、治療を受けていたが、どうやら珠世はこの男から血鬼術を取り出し、何らかの方法で使用できるようにしていたようだ。

無数の肉の種子から枝分かれするトゲを発生させ、その威力は無惨をも固定するほど。もし彼がそのまま鬼になっていたら、新たな上弦が生まれていた可能性すらあっただろう。平凡な浅草の旦那から生まれた血鬼術が作中トップクラスの技だったということで、視聴者にも驚きが走り、「無限城編」で沸く横で、思いもかけず「浅草の旦那」「浅草ニードル」がSNSを賑わすことに。「浅草の旦那の血鬼術が規格外すぎる」「浅草ニードルを発現した浅草の旦那すごい」「チートすぎる浅草ニードル。適当な浅草ガチャでUR引いていた無惨様」といったオモシロコメントが多数寄せられていた。

煉獄のボイス出演、興奮冷めやらぬ放送後の視聴者たち

本編終了後の「大正コソコソ噂話」では、声のみであるが煉獄杏寿郎(CV.日野聡)が再登場するという粋な計らいも話題に。第1話のアニメオリジナルからはじまり、「柱稽古編」は最後までサプライズを届けてくれた。ファンにとっては、見たかったものを見せてくれたという全八話だったのではないだろうか。

放送終了後、SNSにはその想いを綴るように、止まらぬファンのコメントが大量に投下。「過度なくらいの期待をしてしまうのに、いつでも期待以上のものを届けてくれる、、、脱帽、、、」「第一話から最終回まで感謝で震えっぱなし、本当にありがとう」「最後、煉獄さんの声が…(´；ω；`)ｳｯ…」「無限編をリアルタイムで観れる世代に生まれてほんとよかった」など、様々なコメントが投稿され、興奮冷めやらぬ状態となっていた。

※鬼舞辻無惨の「辻」は点一つのしんにょうが正しい表記。

※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記。

■文／鈴木康道