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「孤独だ」上司に怒られて周囲から腫れ物扱い。唯一心を開いていた先輩も…【作者インタビュー】

  • 2024.7.5
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SNSでメンタルをテーマに、イラストと言葉を発信するなおにゃんさん(@naonyan_naonyan)。合わない職場環境が原因で、過去にうつ病と適応障害を発症したことがある。当時は休職することは「逃げ」だと思い、情けなさや恥ずかしさを感じていたという。だが「休職中に弱い自分を変えたい」と一念発起。病気から、会社から、日本からも全力で逃げたなおにゃんさんが気づいたこととは?

そんな実体験を基に描いたコミックエッセイ『うつ逃げ~うつになったので全力で逃げてみた話~』が同じような悩みを持つ人からの共感を得ている。第3話では、なおにゃんさんが、繰り返される上司からの指摘によって自己嫌悪に陥ってしまう。そんななか唯一心を開くことのできた先輩から、ある報告を受ける。なおにゃんさんに当時の思いについて聞いた。

自分の経験と気持ちを表現したかった

――産休に入った先輩は、どのような存在でしたか。

上司にいろいろと言われたときに、いい意味で愚痴れるというか、話を聞いてくれる存在でした。部署のなかでほかに話せる人がいなかったので、先輩がいてくれてとてもありがたかったです。

――上司のことを家族や友人に相談することはありましたか。

家族には相談できませんでしたが、友達や同期に話すことはありました。ただ、彼らも自分の仕事で忙しいだろうと気を遣ってしまい、だんだん相談できなくなってしまいましたね。

――上司の言葉に「いちいち傷ついちゃう自分も悪いのかも」と思う場面がありました。

子どもの頃から「小さなことを気にしすぎる性格」だと、周りからも言われてきました。小学生のとき、担任の先生に「そんなに小さなことでいちいち傷ついていたら、これから生きていけないよ」と注意されたこともあるくらいです(笑)

――当時を思い出して漫画にすることは、とてもつらいことでは。

どうして自分はあんな状態になったのか?弱いから?弱いことはダメなのか?逃げることはダメなのか?逃げた先には何があるのか?こんなことを10年ずっと考えてきました。自分の経験と気持ちを表現したかったし、表現することで自分のなかにある思いを昇華したかったんです。つらさもありますが、漫画にして発信する場があって、ありがたいという気持ちの方が強いです。いろんな意見もあるかと思いますが、これからも自分の気持ちをまっすぐ描いていけたらと思います。

休職中の人や、休職を考えている人に向けて、自分の経験が少しでも役に立てばと描き始めた、なおにゃんさん。本作をまとめた書籍も発売中なので、気になる人はチェックしてみよう。

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