1. トップ
  2. 恋愛
  3. 細田佳央太、山田孝之は「顔が見えない役でも…」『七夕の国』で感じた“すごさ”や撮影の裏話語る

細田佳央太、山田孝之は「顔が見えない役でも…」『七夕の国』で感じた“すごさ”や撮影の裏話語る

  • 2024.7.6
細田佳央太、山田孝之は「顔が見えない役でも…」『七夕の国』で感じた“すごさ”や撮影の裏話語る
(C)2024 岩明均/小学館/東映

『七夕の国』の配信直前特別試写イベントが開催

「寄生獣」「ヒストリエ」の岩明均による映像化不可能と言われた“怪作”をドラマシリーズ化した『七夕の国』。本作の配信直前特別試写イベントが、配信スタート前日となる7月3日に開催。主演の細田佳央太をはじめ、藤野涼子、上杉柊平、木竜麻生、金田哲、三上博史ら豪華キャスト陣と瀧悠輔監督が登壇した。

本作は、岩明均の作品の中でもカルト的人気を誇り、その壮大なスケールと刺激的な表現から映像化不可能と言われ続けていた同名漫画をドラマシリーズ化した超常ミステリー。『大豆田とわ子と三人の元夫』『クレイジークルーズ』(23年)の瀧悠輔がメガホンをとる。

イベントでは、劇中さながらのパンという破裂音とともに丸くえぐられたバックパネルの穴から一同が登壇。一足先に本作を鑑賞する観客を前に、主人公の南丸洋二(ナン丸)を演じた細田は、「短い時間ですが、みなさまの期待を煽れるようにたくさんお話が出来ればなと思います!」と挨拶。他のキャストたちも和気あいあいとした中で挨拶を終え、舞台挨拶が幕を開けた。

ついに配信を翌日に控えた本作。細田は「普段作品が世に出るときは、緊張や不安を少なからず感じるのですが、『七夕の国』はもう大丈夫だろうという安心感があります。人や物がエグられるという怪奇事件から始まるミステリー作品なのですが、明日からみなさんがストーリーに引き込まれていくのがとても楽しみです!」と、作品への想いとともに本作の魅力を語った。

瀧監督は「何10年も前に読んだ大好きな作品だったのでプレッシャーしかなかったです。ついに配信を迎える今もドキドキしています。原作が好きだということもありますが、岩明さんが描く独特な雰囲気は、映像化するにあたって抽出しなければいけないなと思っていたのでその点は注力しました」と自身もファンだという作品への愛とともに、「最高傑作です!」と完成した作品への強い自信もみせた。

謎が謎を呼ぶミステリーとしての魅力とともに、本作では登場するキャラクターの個性の強さも見どころだ。5年ぶりのドラマ出演という三上は、「現実とかけ離れたような、こういう作品が好きなんです。ちょっと不思議な役なので多くは語れないのですが」と自身が演じるキャラクターの持つ謎を匂わせるコメント。

藤野は「初めてCGやワイヤーアクションがある役を演じましたが、こんなに筋肉痛になるんだと思いました! 精神面も体力面も大変でしたが撮影はとても楽しかったですし、出来上がった映像を見るととても綺麗で、舞台となる丸神の里には日本ならではの良さが映し出されていました」と、新境地となった本作への想いと映像の美しさについて語った。

上杉は「ナン丸と同じ能力を持ちながら才能がないということに卑屈になり歪んでしまったキャラクターです。それゆえの寂しさや悲しみは隠しながら演じることを意識していました。ナン丸に力の使い方を教えるシーンはとても大変だったので必見です(笑)」と、役作りへのこだわりと共におすすめのシーンを語った。

ストーリーが進んでいくほどに深まる謎と、その見事な伏線回収が見るものに爽快感を覚えさせる本作だが、木竜は「原作のスケールの大きさや特殊な能力はもちろん魅力のひとつですが、丸神の里自体がもつ土着的な魅力は世界に通用するかと思います。そしてどことなく不穏な感じを味わえると思います」と、視聴者目線での作品の魅力を語った。

芸人でありながら数々の作品に俳優として活躍する金田は、「うさんくさい役ですがいつも通りですよ(笑)。はんにゃのネタで謎の社長を演じてたこともあってやりやすかったです」と、演じた詐欺師の意外な役作りについてコメントし、会場の笑いを誘った。

本作でひときわ異彩を放つのが、山田孝之演じる丸神頼之。CGと特殊メイクによりほぼ誰が演じていることが分からない造形で出演をした山田について瀧監督は、「なかなか顔が見えない役なので、キャスティングには難航しましたが山田さんに受けていただいてとても嬉しかったです。実際映像を見ていただければわかりますが、山田孝之さんにしかできない丸神頼之になっています」と自信をみせた。

それを受けて細田は山田との共演について、「顔が見えない役でもささいな感情の変化も感じましたし刺激を受けました」と先輩への敬意と撮影の裏話を明かした。

ここからスペシャルMCということで金田が司会を担当。4日後が7月7日、七夕の日であること、そして本作のタイトルにちなみ、「七夕の願いごとで特別な力を手に入れるとしたら、どんな力がほしいか?」というお題が出された。金田は劇中で怪しげなセミナーを運営していた八木原役になりきりスタート。

細田は「天気を操る」と、上杉は「髪を自在に…」と、三上は「自分を見通す能力」と、それぞれの願いの書かれた短冊風フリップをオープン。三上は「自分がどうしたいのか、何が欲しいのかとか知りたいんですけど、考えれば考えるほどわからないんですよ」と落ち着いた雰囲気とはギャップのあるエピソードを披露。上杉は「髪を自在に伸ばしたり短くしたりしたいです。三上さんや山田さんみたいに長くもしたいときもあれば気分で坊主にしたい!と思うこともあります(笑)」と、細田は「今の梅雨の時期は特にですが、撮影って天候に左右されますし思うようにいかないので人工的に晴男、雨男になりたいですね」と、それぞれ個性的な七夕の願いごとを語った。

イベント終盤には、頼之を演じる山田孝之からのボイスメッセージが到着。スクリーンに映し出された頼之の映像の後、会場後方から頼之からのサプライズプレゼントだという全てをエグる巨大な謎の球体が怪しげにふわふわと会場内を漂い出した。細田たちが「みんな触らないでね!」と注意する中、球体はステージ上へ。凶悪なプレゼントとともにフォトセッションを行うという、“超常ミステリー”作品ならではのサプライズが行われた。

最後に細田から「映像制作の第一線を走るディズニープラスのコンテンツで配信される『七夕の国』は、素敵なスタッフやキャストが集まり、これ以上ないであろうという作品に仕上がっています。明日から配信は始まりますので全身で超常ミステリーを感じていただきたいです」という熱い思いを伝えると、会場は温かい拍手に包まれ、熱狂の内にイベントは終了した。

Disney+スター オリジナルシリーズ『七夕の国』は、ディズニープラス「スター」にて独占配信中。

元記事で読む
の記事をもっとみる