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【港区女子】あこがれる女性は減少中?SNSで批判相次ぎイメージダウン “パパ活女子”と混同も

  • 2024.7.5

「パパ活ってことでしょ?」との声も

港区女子のイメージ
港区女子のイメージ

テレビ番組やファッション誌などでも特集が組まれ注目された「港区女子」が急速に下火フェースを迎えているようです。ワードとしての勢いは全盛期の4分の1程度に。背景には、SNSで付いた「あまりにも悪過ぎるイメージ」があるようです。

美しく整った顔立ちと体型、隅々までケアされた肌や髪、ネイル。女性らしさを強調するタイトなファッションに、高級ブランドのバッグやアクサセリー。年齢は20代前半から半ばほど――。これが世間的に定着した「港区女子」のイメージです。

インスタグラムなどの「SNS映え」文化の台頭以降、若い女性たちの間で“キラキラした日常”への憧れが高まりましたが、港区女子はそんなキラキラ・ライフの国内最高峰(を目指す)女性たち。お金と時間を掛けて磨き上げた外見で、主に年上の男性たちとコネクションを作り、人脈や“ギャラ飲み”などによる収入を得ようと“努力”しています。

メディアは2010年代後半頃から徐々に彼女たちの生態を取り上げ始め、2023~2024年頃にその注目度はピークに達していました。

ワードごとの注目度の推移を測れる「Googleトレンド」によると、港区女子というワードは2018年半ばに指数20(最大値100)を超え、その後上がり調子を続けると2023年10月には55、そして2024年1月にはピークとなる100を記録します。

しかしその後は大きく下落し、同年6月には再び20台へと逆戻りを見せました。

批判相次ぎ“マイナスイメージ”に

かつてはX(旧ツイッター)で上位トレンドワード入りしていた港区女子は、2024年7月現在、1日当たりの投稿数は200件前後。かつての勢いを急速に失ったと言えそうです。

背景にあるのは、Xなどで港区女子に対する批判が相次ぎ、マイナスのイメージが付与されてしまったという一因です。

Xで港区女子と検索して表示されるのは、ネガティブな表現でその特徴をまとめた投稿など。

「歩いたら足折れそう」「どこかで量産されてそう」というのは、彼女たちがアップする画像が常に過度に加工処理されており、一般的な人間では考えられないような細い足やくびれたウエスト、個人を判別できないほど巨大な目やとがったあご、真っ白な肌をしている点を揶揄(やゆ)しているものとみられます。

また「男をATMとしか捉えていない」「自分が自分がばかり」というのも、彼女たち(の一部)の拝金主義的な振る舞いや言動をとらえて批判しているものと言えそうです。

さらに、港区女子と「パパ活女子」がニアイコールのイメージで結ばれたことも印象悪化を加速させたものとみられます。

パパ活、すなわち主に年の離れた男性と食事をしたり時には肉体的接触を持ったりすることで対価を受け取る活動を、全ての港区女子が行っているわけではありませんが、「一般的な勤労に従事するより男性の懐からの実入りを期待する」という収入設計に着目し、「パパ活ってつまり売春と脱税だよね?憧れるようなものなの?」といった批判が見られるようになりました。

かつて2017年、大手匿名掲示板に「『少年院』を『ぽんぽこランド』に改名したら少年犯罪減るんじゃね?」というスレッドが立てられ大きな話題を呼びましたが、このように“ダサい”あるいは行為の本質に即した呼び名を普及させることで、港区女子になりたがる女性を減らせるのでは、といった“対策案”も相当数のユーザーから提起されています。

本物の「港区女子」なんていなかった?

また、港区女子がトレンドになり始めた当初から「本当の富裕層は港区女子などと自称せず、SNSでも過度な発信をせずに実生活を楽しんでいる。派手につぶやいているのは“ワナビー”たちだけ」との指摘も散見されており、港区女子という呼称はマイナスイメージを払しょくできないまま終息していく可能性もあります。

とはいえ、インスタやTikTokなどのSNSには承認欲求を刺激するキラキラとした情報があふれており、若者たちは日常的にそれらのコンテンツに触れています。

そうした“キラキラ”の虚構性を厳に否定して示さない限り、また新たな呼び名が生まれるだけで、それに憧れを抱く若者はいなくならないかもしれません。

(LASISA編集部)

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