かおりさんは夫・いちろうと娘・こはるの3人家族です。かおりさんの出産直後、いちろうは育休開始日を間違え、さらに後輩社員・みほの仕事を肩代わりして1カ月もの間ろくに帰宅もしませんでした。その後育休に入ったいちろうは育児をなめていたと反省しますが、育休中にも関わらず再びみほの仕事を引き受けます。そのことを知ったかおりさんはストレスで倒れてしまい、いちろうとはしばらく距離を置くため実家に帰りました。心を入れ替えたいちろうがみほと決着をつけていたころ、かおりさんは実家を満喫しながらひとりでも子育てしていく覚悟を決めなければ……と思っていました。一方で、いちろうを許せないのは自分の性格にも問題があるのではないかと考えます。実母には育った環境によるものと聞かされたかおりさんは、結婚前に離島にあるいちろうの実家へ挨拶に行ったときのことを振り返ります。
義両親と初対面
夫は島に到着するなり、近所の人に連れられて飲み会に参加しました。結局、夫の実家に向かったのは夕暮れどきで、私は漁師の義父を前に緊張が走ります。
一見怖そうな義父は、かおりさんを地元の新鮮な魚でもてなします。
最初は戸惑っていたかおりさんも、ひと口食べて笑顔になりました。
相変わらずのんびりしているいちろうを見て、義父も義母も何かあったら遠慮なくいちろうを殴ってくれとかおりさんに言います。
そして義父は、昔から甘やかされて育ったいちろうのことを「これからもよろしく頼む」と頭を下げるのでした。
見た目が怖かったいちろうのお父さんは、意外にも気さくな人でした。人は見かけによらないと言いますが、かおりさんも驚いた半面、安心したのではないでしょうか。
恋人の家族にあたたかく迎えてもらえると、素直にうれしいですよね。みなさんが、パートナーの両親に初めて会った際、一番印象的だったことはなんですか?
著者:マンガ家・イラストレーター くまお
ベビーカレンダー編集部