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40代にしておくべきことは?今より幸せに、自分らしく生きるために【#40代のリアル】

  • 2024.7.4
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自分軸、育てていますか?

30代くらいまでは、他者の期待に応えたり、社会という枠組みの中で自分の役割を果たすことに重きを置いてきた方が多いのではないでしょうか?少なくとも私はそうでした。人間は社会的な生き物なので、もちろん、外側の世界とどう付き合うかを探ることはとても重要なことです。人間関係の中で学ぶこともたくさんあります。しかしながら、他者や社会の期待に応えることに一生懸命になっていたり、外側の世界と上手に付き合う方法ばかり探っていると、時として自分自身に軸を置きづらくなってしまうように思います。

他人軸と自分軸。この2つは、両方とも大切な軸です。どちらかが良い、悪い、といったものではありません。他人軸は他者との関係性をつくり、社会生活を送る上で必要不可欠な能力です。一方で、自分軸も同じく大切で、自分の幸せを追求したり、満足を得るためには必要な能力です。この両軸をバランスよく持つことで、他人や社会との関係を築きながらも、自分自身をしっかりと生きることができるのだと思います。

私がヨガクラスなどを通じて見ている限りでは、この「他人軸」をしっかりと持っている人は多いけれど、「自分軸」を育てることが苦手な人が多いように感じます。30代くらいまでは特に、他人軸を育てることに力を注ぎやすい。そしてその場合、ぼんやりとした疑問や不満みたいなものがムクムクしてくるようです。それは「自分の内側の声を聞けていない」「自分の本当の幸せや満足が分からない」といった、内側から発せられる声です。40代はおそらく、そんな内なる自分と仲良しになる、もっと自分自身を掘り下げることに最適な時期なのだと思うのです。

自分を知るとはどういうこと?

自分を知るということは、自己理解や自己認識を深めることです。そのためにはまず、自分自身に注意の矢印を向ける必要があります。そして、自分に起きていることを認識していくことが大切なのだと思います。

自分に起きていることを認識するためには、

・いま自分がどう感じているのか? →心の観察

・身体はどのように反応しているのか? →身体の観察

・思考はどのような状態か? →思考の観察

この3点をまず、日常生活の中で観察するようにしてみてください。これは内省といわれる作業ですが、観察した内容を書き留めたり、1日の終わりに目を閉じて改めて振り返ってみたりするのも良い方法です。また、ヨガの実践もとてもオススメです。ヨガは内観・内省をしていくもなので、ついつい外側に意識がいきやすいような人、他人に軸を置きやすい人の助けになるはずです。自己理解を深めるためには、定期的にこうした内省を行い、自分の内なる声に耳を傾けることが大切なのだと思います。

自分の内なる声が聞こえてきたら

内省をして自分の内なる声が聞こえてきたら、次のステップはその内なる声の分析です。観察の過程を繰り返していくと、思考の傾向や心の傾向、もしくはそれによって身体がどう反応するかを理解できるようになります。自分のパターンが見えてくるし、好き嫌いの傾向もはっきり見えてきます。思考と心の不一致に気がついたり、他人軸で選択をしている自分に気がつく、なんてこともあるでしょう。もしくは、見ないようにしている感情に気がついたり、隠された欲求に気がつくとともあるかも知れません。

私は個人的にこの分析の過程が大好きなのですが・・・それはなぜかと言うと、自分自身を深く知ることが出来るだけでなく、自分を大切にしている!という実感を得られるからです。それは自分で自分を幸せに導ける、という喜びでもあるのかも知れません。

誰しも、内なる声が聞こえてきたら、出来る限りその声に従いたくなるものです。状況的に許さない場合ももちろんあるけれど、内なる声が聞こえたなら、その声を大切にする頻度は確実に増えていきます。それが結果として、自分軸を育てることになるのだと思うし、自分らしさにも繋がるでしょう。

自分を深く知る、ということは、他人軸もしくは社会の中でどう生きるか?を模索してきた40代のような大人だからこそ、出来ることなのかも知れません。自分自身の認識や理解の深度は、この年代だから深くなるのだと思います。それは、精神的な成熟とも言えるでしょう。そう考えると、40代は自分軸を育てていくのに最適なとき。他人軸とのバランスを取りながら、自分の内なる声を聞いて、更に自分らしい人生をつくっていきたいものです。

井上敦子

15年間の会社員生活を経てヨガ講師に転身。不眠症をヨガで克服した経験を持つ。リラックスが苦手だった経験から、ヨガニードラを通じてリラックスの本質を伝えるクラスを展開。週に8本のヨガニードラのレギュラークラスを持つ他、指導者養成講座やコラム執筆等ヨガニードラの普及に努めている。

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