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長野の郷土料理「やたら」の作り方と食べ方【横山タカ子さん直伝の漬物調味料】

  • 2024.7.4
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北信地域の伝統の味〈やたら〉。いろんな野菜の豊かな風味が楽しめる“夏野菜のふりかけ”を、長野県出身の料理研究家・横山タカ子さんに教えてもらいました。

さっとあえるだけなのに、古漬けと生野菜の風味がなじんで、驚きの一体感。ごはんに麺に、魚に豆腐に……。何にのせてもおいしくなるのがすごいところ!

一度食べたらリピート決定です!


〈やたら〉って?

〈やたら〉とは、おもに長野県の一部地域で親しまれている郷土食のこと。古漬けと生野菜で作られているのが特徴です。

畑でとれた夏野菜を古漬けと細かく刻んでごはんにのせたら、「やたらにおいしかった」ということから名付けられたんだとか。

「やたらに何でも入れる」とか、「やたら刻む」から名付けられたという説もあります。

『長野のやたら』のレシピ

材料(作りやすい分量)

なす……1個
きゅうり……1本
みょうが……1個
青じその葉……5枚
ピーマン……1個

〈味つけ用の古漬け〉
なすの古漬け……1個
きゅうりの古漬け……1/2本

一味唐辛子……適宜

作り方

(1)生の野菜はすべて8mm角、なるべく細かいみじん切りにしてボールに入れ、さっと水洗いして水けを絞る。古漬けも同じように細かいみじん切りにする。

(2)(1)と一味唐辛子をあえ、清潔な密閉容器に入れる。冷蔵で2日間保存可能。

POINT
漬物の量は目安で、好みの塩加減となるよう調整して。

何にでも合わせやすい〈やたら〉。とっておきのおいしい食べ方、ご紹介します~!

『やたらトマトそうめん』のレシピ

〈やたら〉とトマトジュースであえるだけ。夏野菜たっぷりの冷やしそうめん!

材料(1人分)

ゆでたそうめん……1束分
やたら(上記参照)……大さじ3
トマトジュース(有塩)……1カップ
ごま油……小さじ1
薄口しょうゆ……小さじ1

作り方

(1)ボールにトマトジュースとやたら、ごま油、薄口しょうゆを合わせる

(2)器にそうめんを盛りつけ、(1)を注いであえる。

『焼きあじのやたらあえ』のレシピ

焼き魚の食べ方に新たな一手。さばなど脂ののった青魚がとりわけ相性抜群です!

材料(2人分)

あじ……1尾
塩……適宜
やたら(上記参照)……大さじ3

作り方

(1)あじはぜいごと内臓を取って塩をふり、魚焼きグリルで焼いてほぐす。

(2)(1)とやたらをあえる。


野菜の食感と味わい深さがプラスされて、これはたまらん……!
アレンジの幅も広いので、ぜひいろいろ試してみてくださいね。

教えてくれたのは……横山タカ子さん

長野県在住の料理研究家。毎月一度、信州各地の農家を訪ねて発酵食や伝統料理を聞き書きし、現代の食べ方に合うようにアレンジして発信。信州の暮らしを次代に伝承する活動を続けている。最新刊は『わたしが元気なのはこれを食べているから 76歳、横山タカ子の食の知恵』(家の光協会)。

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