樋口日奈“穂波”「くだらないまねしてんじゃねぇよ」、クズ夫への悲痛な叫びに胸が痛む＜初恋不倫＞

【写真】結婚指輪を悲しそうに見つめる穂波(樋口日奈)

樋口日奈が主演を務めるDRAMA ADDICT「初恋不倫～この恋を初恋と呼んでいいですか～」(毎週水曜夜0:00-0:30ほか、BSテレ東ほか) の第1話が、7月3日に放送された。思いもよらなかった夫の不倫を知ってしまった主人公・穂波(樋口)。衝撃と動揺が伝わるハラハラする始まりとなった。(以下、ネタバレを含みます)

不倫や裏切りを繰り返す“大人のリアル不倫ラブドラマ”

同ドラマは、横馬場リョウによる同名電子コミックが原作。「夫婦という制度」と「初恋のような本能的な恋心」との間に悩み、葛藤しながら、不倫や裏切りを繰り返す“大人のリアル不倫ラブドラマ”だ。

樋口が演じる保育士の主人公・財前穂波を中心に、さまざまな登場人物の不倫模様が描かれ、不倫ドラマでありつつも、どこか身近に感じ、登場人物の誰かに自分を重ねて共感できる群像劇となっている。

出演はほかに、穂波の夫で初恋の人に似た職場の同僚と不倫に走ってしまう俊一に芳村宗治郎、俊一の不倫相手・神志那環奈(こうじなかんな)に北村優衣、穂波の友人で初恋相手と長く不倫している独身女性・香真莉愛(かおりまりあ)に八木アリサ、穂波の心を惑わす既婚の隣人・時松千尋に佐伯大地。

夫の裏切りを偶然知ってしまう穂波

友人の香から付き合っている相手に妻子がいることを打ち明けられ衝撃を受ける穂波。「軽蔑するでしょ」と言われ、心の中で「する」と思いつつ口に出さなかったのは、どこか“よそごと”だったからだ。

ところが、それが突然に身近なこととなった。ある日、アニメ、声優好きという同じ趣味を持つ夫・俊一から仕事終わりに中華料理を食べに行く約束を残業になったと断られた。帰宅して1人寂しくカップラーメンを準備し、好きな声優の生配信を見ることに。

すると、その声優が訪れた中華料理店で行列している客の中に、見知らぬ女性と手をつないでいる俊一の姿を発見した。

穂波の叫びが悲しく響く

見間違いだと思い込もうとする穂波。だが、翌朝、脱ぎ散らかされた俊一の洋服を片付けながら、テーブルの上に置かれた財布の中身を見てしまう。

結婚で永遠の愛を誓った夫の裏切りに動揺する穂波の姿がリアルだ。夫の持ち物をこっそり確認してしまい、仕事が手につかない状態に。自分と約束していた中華料理店に別の女性と行っていたという衝撃の大きさもはかりしれないのだ。

一方で、夫である俊一の姿もリアルだった。翌日夜に「浮気した？」と問われ、ごまかし、財布の中にあったホテルの領収書を突きつけられると「ただの遊びっていうか…。ほんとに何もないんだって」と必死に弁明。

そんな俊一に向かって、穂波は結婚指輪を投げつけながら「くだらないまねしてんじゃねぇよ」と言い放って家を飛び出した。

穂波はその後帰宅したが俊一とは話さないまま。俊一はというと、職場で不倫相手の環奈に穂波にバレたことを話そうとするが、キスを迫られてうやむやに。その夜、あらためて話すと、環奈に「じゃぁ、これからはもっと気を付けて会いましょうね」と言われ、驚きつつ「あと一度だけ」と体の関係を受け入れてしまった。

俊一の“クズ”ぶりが際立ち、穂波に同情する第1話となったが、そんな中に現れた時松の怪しい存在感にドキドキもして、展開にぐっと引き込まれた。

◆文＝ザテレビジョンドラマ部