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母親手作りの料理で育ったわたし。今でもメニューは決められない

  • 2024.7.4
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わたしの家族は、あまり外食をするタイプではなかったため、昔からお母さんの手作りの料理ばかり食べていた。この幼少期の習慣は、大人になってからも自分自身の生活に、かなり大きく影響していると感じる。

職場の同期の中で、わたしだけが毎日お弁当を持ってきている。朝ごはんも事前に炊いておいた白ごはんを食べている。意識して、菓子パンやプロテインなどは取らないようにしている。夜ごはんも、ひとりで外食するのはもったいないと感じてしまうため、ほぼ自炊をしている。

確かに、実家暮らしの同期は、お昼ごはんを外食やコンビニなど、外で買ってきて食べたとしても、朝ごはんや夜ごはんを家族に作ってもらえるから、ずっと外食というわけではないそうだ。しかし、ひとり暮らしの同期が毎日お昼ごはんを外食で済ましているところを見ると、驚いてしまう。

その同期によると、朝ごはんもしっかりは食べず、夜ごはんも買ってきたもので、休日も外に出ない日はちゃんとは食べないらしい。他人のことなのに、勝手に体調やお財布の心配をしてしまう。

◎ ◎

外食をすることに関しては、賛否両論あると思う。幼少期からお母さんの手料理を食べて育ったため、外食は「体に良くなく、経済的にも良くない」ものという批判的な考えが、植え付けられている。

考えてみれば、親戚も外食に行かない人が多い。お節は毎年、両方の祖父母の家庭で材料から手作りをしている。よく友人から「お節は美味しくない」と聞くが、わたしはいつも、一から作ったら手間だが、どれを食べても美味しいと思っていた。

こういう家庭で育ったからこそ、SNSで誕生日に彼氏や家族に、フレンチやお寿司のコース料理に連れて行ってもらっている友人の投稿を見ると、羨ましいなと思ったことが、何度かある。

◎ ◎

また、カレーライスやお鍋、おでん、餃子など連日でなくても一度作ったら何度か食べることになる、これらのメニューは正直テンションは上がらなかった…….。当時を振り返ると、お母さんにせっかく作ってもらっているのに申し訳なかったと感じるが、むしろひとり暮らしをしていると、おでんや餃子などは、わざわざ自分で作ろうとは思わないため、今となってはかなり恋しいメニューである。

お母さんのおでんのだしは、何年も継ぎ足しされているこだわりのものだし、餃子は白菜やネギなど野菜たっぷりでニンニクではなくショウガなど、お母さんならではの作り方で作ってくれていた。

ひとり暮らしをするようになってから、料理に対する興味が湧いて、お母さんに「お母さんの得意料理は何?」と聞くと、おでんや餃子と答えた。やはり、お母さんの中でも思い入れのあるものらしい。これらを一時期、飽きてしまったのは、本当に申し訳ない。

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そんな、外食に慣れていないわたしは、急遽お昼ごはんをコンビニで調達しなければならないとき、驚くほど時間がかかってしまう。また、お店で食べるときも、メニュー選びにかなりの時間を要してしまい、我ながら情けないと感じる。

■白百合のプロフィール
自己肯定感高めだけれど繊細。進学校とコロナに奪われた青春を取り戻し中。趣味はカフェ開拓と読書。

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