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HiHi Jets・猪狩蒼弥、映画初単独出演で感じたこと「自分のよしあしがグループに影響される」<先生の白い嘘>

  • 2024.7.4
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バラエティー番組など活躍の場を広げているHiHi Jetsの猪狩蒼弥が、体当たり演技を見せる映画「先生の白い嘘」(7月5日[金]全国公開)。映画初単独出演となる猪狩に演じることや作品について聞いた。

男女間の性の不条理をリアルに描いた衝撃作

自らの性に対する矛盾した感情や男女間に存在する性の格差をリアルに描いた鳥飼茜の原作コミックを実写化した映画「先生の白い嘘」。高校教師である原美鈴(奈緒)が担当するクラスの男子学生・新妻祐希を猪狩蒼弥が演じる。

「原作を読んだとき、性の不条理というテーマもありましたが、すごく複雑な思いを抱きました。ただ今回、新妻を演じる上で、その複雑と感じた気持ちがすごく重要だと知り、この作品に携わることへの責任感のようなものを感じました。触れづらい問題だからこそ、スルーしたりアンタッチャブルにして端に追いやってはいけない。僕自身、自分なりに誠心誠意向き合えたので、本作に出合えたことは意義があったと感じています」

新妻の気持ちに寄り添っていたら、自然と新妻になれていた

目立たないが人妻と不倫関係にあるとうわさされている新妻は、美鈴に性の悩みを打ち明ける。

「新妻は、不器用という言葉ではくくれない、どこか拙い人だと感じました。そこが人間らしくて愛すべきポイントでもあって。撮影は2年前だったこともあり、僕とあまり年が変わらなかったんですよ。なので共感できる部分は多かったです。何でこんなことをするの? という行動はあまりなく、僕ならここまではやらないけど…程度だったので、新妻の気持ちに寄り添っていたら、自然と新妻になれていたという感じです」

よりグループについて知ることができた気がします

繊細なテーマであるが、監督から「本作は、新妻にとっては先生と新妻のラブストーリー」と言われて、ふに落ちたという猪狩。

「一歩引いて見たら、新妻はひたむきに先生に恋をしている話だと気付かされました。そして改めて、自分の考えを相手に押し付けてはいけないし、相手のことを理解しようとする努力は必要だなと。この作品を見て、何か感じ取ってもらえるといいなと思います」

HiHi Jetsのメンバーとして活動している猪狩にとって、本作は映画初単独出演となる。

「グループのときとは気持ちが全然違いました。やっぱりメンバーって無条件で頼れる存在なので、それがない分、普段に比べより責任感を持ち、自立しなければいけないなと。作品に向き合う姿勢は自分に返ってくるし、自分に対する評価はそのままグループにも反映される。最終的に自分のよしあしがグループに影響されるって、何か不思議だと思いました。でもこれって他のメンバーは既に感じていたような気もして…。今回のことで、よりグループについて知ることができた気がしました」

常に素を見せたい

改めて「演じることが楽しいと気付いた」と語る猪狩。

「僕は基本、常に素を見せたいと思っているんですよ。それはアイドルとして活動しているときもバラエティー番組に出演しているときも同じで。ただ唯一、自分とまるっきり違う存在になれるのがお芝居。そこに新鮮味を感じていただけたらうれしいです。基本、求められたことをやりたいという気持ちが強いのですが、今度はスーツを着てみたいかな? 実は、僕はこれまで出演した作品、全て制服なんですよ。なのでカッコいいスーツ姿に憧れます(笑)」

人の奥底にある醜さと美しさが丁寧に描かれている本作。

「登場人物たちの心の移り変わりと、取り巻く環境にハラハラしていただきたいです。そして、鳥飼先生が描いたセリフやキャラクターに全てが詰まっているので、僕が演じた新妻から何かを受け取ってもらえたらうれしいです」

※『月刊ザテレビジョン』2024年8月号

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