実家の店にママ友から電話「キャンセルして！」私「予約入ってないけど」ママ友が顔面蒼白！そのワケは

私は夫と5歳の娘と三人で暮らしの主婦です。ときどき、地元で人気のある実家の居酒屋を手伝いながら、穏やかな日々を過ごしていました。

しかし、近所に新しく建設されたタワマンに、ちょっと困った人が引っ越してきて……。

その困った人とは、大手企業に勤める夫を持つセレブママ・A子です。私立幼稚園に息子を通わせている彼女は、公立幼稚園に通う子どもたちとそのママたちを公園から追い出そうとしてくるのです。

私が「公園はみんなで遊ぶ場所ですよ」と伝えても、「私たちのほうがたくさん税金を払っているのよ！」と耳を貸しません。

ある日、私がママ友たちと公園で談笑していると、A子が近くを通りました。その時にどうやら私の実家が近所で居酒屋を営んでいるという話が聞こえてしまったようです。

彼女はニヤッと笑ってその場を去っていきました。不気味な態度に、何か迷惑なことをされるのではと思っていましたが……。

数日後、居酒屋の仕事が落ち着き休憩をしていると、A子と仲良のいい取り巻きのママから電話がありました。電話に出ると、電話口のA子が「ごめんなさぁ～い！あなたのご実家のお店を予約してたの、すっかり忘れてたわ！キャンセルしておいて！」と言いました。

しかし、うちの居酒屋には予約は入っていません。A子に店名を聞いてみると、近くにある似た店名の高級料理店と聞き間違えていたようです……。

A子は大慌て！どうやら高級料理店で豪華なコース料理を20名分も注文していたそう。

「わざとキャンセルして困らせてやろうと思ってたのに……！」と叫ぶ声が聞こえましたが、知ったことではありません。私はそっと電話を切りました。

その後聞いたところによると、A子とその取り巻きのママたちは、高級料理店に謝罪し、キャンセル料を支払う羽目になったのだそう。高額だったため隠すことができず、A子やママたちは夫からそれぞれ説教されたそう。

この出来事は近所に瞬く間に広まりました。A子たちはこれ以上評判が落ちるのを気にしたのか、私たちにもこれまでの行いを謝罪してくれました。そして、子どもたちは一緒に遊ぶようになり、あっという間に仲良くなっていきました。

人としての価値は、持ち物や地位によって決まるのではなく、内面にあらわれるものです。近所に住む者同士、これからは地域で助け合いながら暮らしていければと思っています。

著者：ライターベビーカレンダー編集部／ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部