群馬県・草津温泉で高原のリゾートステイを楽しめる【草津ナウリゾートホテル】。朝夕の食事は、フレンチのシェフや日本料理、中国料理の専属料理人たちが作る和洋中のビュッフェメニュー。群馬の食材や郷土料理もそろえます。さらに手作りにもこだわって、ソースやジャム、ドレッシングのほか、プリンのカラメルソースまで自家製というのも驚きです。
50種類の料理をそろえるビュッフェディナー
朝夕の食事は「メインダイニング樹林ガーデン」でいただきます。ディナービュッフェは朝採りの地元野菜を使った料理や、日替り握り鮨、人気メニューの上州牛の牛丼やホテル特製スパイスカレーなど約50が種並びます。
▲メインダイニング樹林ガーデン
取材した時期は、朝採れ春野菜とイタリアンフェアを開催中。季節によってテーマのメニューを変えるなど、リピーターにも好評です。
▲料理が並ぶビュッフェ台
創造性豊かで多彩な料理を食べられるのも、樹林ガーデンの持ち味です。「春野菜塩麹グラタン」は大きなブロッコリーや人参などの春野菜に、豆乳と塩麹を隠し味に使ったホワイトソースもコクがあってまろやかな味わいです。明太子のクリームパスタでは、春の訪れを告げる桜海老が彩りをプラス。生クリームを使ってコクを出し、桜海老の香ばしさが口の中にひろがりました。
▲春の料理、「春野菜塩麹グラタン」と日替わりパスタ「桜海老と明太子のクリームパスタ」
通年提供されるているホテルのシグネチャー料理「スペアリブ」は、醤油ベースのタレに3日ほど真空で漬け込み熟成。1度焼いてからもう一度タレに漬けるなど、手間を惜しまない一品です。よく味が染み込んでいて食べ応えがありました。日替わりのローストビーフは、群馬県のブランド牛 “上州牛” の柔らかい内モモ肉を使い、肉自体にストレスがかからないよう低温調理で作られます。オーダーごとに切り分けて提供されるのもうれしいです。
▲「ナウリゾート熟成スペアリブ」と「上州牛ローストビーフ(日替わり)」
こちらもホテルの名物料理のひとつ「丸ごとキャベツ」。キャベツを丸ごと浅漬けにした逸品です。売店でも販売されている人気商品で、キャベツの優しい味わいを楽しめます。夏から秋にかけてはブランドキャベツとしても名高い「嬬恋キャベツ」も使われます。
▲お土産に買うお客さんもいる「丸ごとキャベツ」
イタリア・ナポリの漁師の “まかない料理” が発祥と言われる「アクアパッツァ」は、鯛と蛤をニンニクで炒め、魚介の出汁と白ワインで煮込み、ネギやパセリで味に奥行きを加えます。春にだけ登場するメニューなので、もし出会ったら必食です。具材も多く魚介の旨味が口の中に広がります。
▲春のメニュー「春鯛と蛤のアクアパッツァ」
▲「鶏肉団子甘酢」や上州牛を使った日替りの「牛丼のトッピング」など、味付けのいい煮込み料理が並びます
ピザはあえてパン生地を使い端までふっくら。素材の味そのものを感じられるようにシンプルな味付けです。手作りのトマトソースやたっぷりのモッツアレラチーズに、朝採れのバジルをトッピング。熱々のまま頬張るのが美味しさの秘訣です。
▲味を堪能「自家製ソースピザ」
揚げたての天婦羅も注目です。この日は海老、うど、舞茸など4種類。特に、ホテルが特別に生産を依頼する根と芽が生えた “ひげにんにく” は、一般的なにんにくにくらべて実もふっくらしていて味もマイルド。近隣の吾妻地域で栽培された舞茸もいい味でした。
▲春の日替り天麩羅
吾妻郡の標高600mを超える山あいで水耕栽培された野菜は毎朝収穫され、ホテルのディナーに並びます。フリルレタスやセリ、クレソン、グリーンアスパラなどが並び、フレッシュでみずみずしく、歯ごたえ十分の新鮮さ。ホテル手作りのバルサミコドレッシングでいただきましたが、野菜の味を満喫しました。
▲吾妻の「朝採れ野菜のサラダ」
オレンジやメロン、群馬県産のスイカの他に、この日のイチゴは群馬で誕生した「やよいひめ」。甘味のある真っ赤な粒をいただきました。
▲群馬県産のフルーツも並びます
チョコレートファウンテンもあるので、好きなフルーツなどを使ってデザートを楽しめます。
▲デザートコーナーも種類豊富
▲多彩な料理を楽しめるビュッフェディナー
ビュッフェ台の一画には、握りずしのライブキッチンを用意。数種類のネタの中から、職人に好きな握りをオーダーします。この日のネタは「まぐろ」、「いか」、「えび」、「ほたて」、「たまご」で、昆布だし醤油やたまり醤油など3種類の醤油もそろえます。
▲日替り握り鮨
群馬のご当地麺「おっきりこみ」も用意します。幅広い麺を煮込んだ鍋料理で、群馬県のブランドポーク “上州豚” や野菜、キノコなどもたっぷり。豚肉の旨味が出た醤油ベースの優しい味わいは、身も心も温かくなる一品です。
▲郷土料理「上州豚おっ切りこみ鍋」
手間ひまかけたカレーもぜひ味わっておきましょう。しかもビュッフェでは、夜と朝とで違うカレーを用意します。ディナーでは、ターメリックやクミン、ガラムマサラなど9種類のスパイスを使う「身体がよろこぶカレー」を提供。肉のコクと旨味を引き出し、スパイシーでホワイトペッパーの刺激的な辛味が突き抜けます。朝食は「薬膳カレー」を用意するので、味の違いを楽しんでみてください。
▲夜はスパイシーなカレーが登場
朝にぴったりの美味しいメニュー
朝食ビュッフェもスムージーや温野菜、中華粥といった目覚めにうれしメニューのほか、特製ケチャップでいただくオムレツや可愛らしいフレンチトーストなど、美味しいメニューが並びます。
▲朝食も「メインダイニング樹林ガーデン」で
毎日3種類用意するスムージーは全て試しておきましょう。小松菜やバナナ、ヨーグルトを使った「グリーンスムージー」や、赤いパプリカとオレンジジュースを混ぜた「レッドスムージ」、パイナップルジュースと豆乳などで作った「イエロースムージー」と、どれも栄養たっぷりです。
▲それぞれのポップには栄養素や身体への効果が記されて、ヘルシー気分が盛り上がります!
▲ソーセージやベーコン、ハッシュドポテトなど
▲五目ちまきや煮込み料理などが並ぶビュッフェ台
ジャガイモがゴロゴロ入った「肉じゃが」がインパクト。煮崩れしないようにジャガイモを揚げてから煮込まれます。そのため普通の肉じゃがとは食感も違い、味もよく染みています。蒸し野菜は地元の野菜が用意され、素材の風味が際立ちます。
▲ジャガイモごろごろの「肉じゃが」と地元の味「蒸し野菜」
こんにゃく芋の全国シェア90%以上を誇る群馬県。プルン!とした刺身こんにゃくでいただきます。
▲群馬県のホテル朝食の定番「さしみ蒟蒻」
サラダコーナーにも群馬県産の野菜サラダが並び、ポテトサラダも自家製です。さらに手作りのバルサミコソースでいただくのがおすすめです。
▲「サラダコーナー」
ミニ食パンを使った「フレンチトースト」が整列する様子も可愛らしかったです。食感を残すため、卵液にあまり浸し過ぎないのもこだわりポイントだとか。パウダーシュガーが降りかかり、いつもと違うフレンチトーストはちょっとした特別感でした。
▲ミニパンの「フレンチトースト」
クロワッサンなどが並ぶパンコーナー。果肉がたっぷり入ったホテルの手作りジャムや、草津名産の花豆で作った自家製の “花豆バター” はイチ押しです。
▲パンコーナー
窓際のテーブルでは、新緑や紅葉、冬の雪景色など、高原の四季を楽しめます。
▲庭を眺めながらのリゾート朝食
ライブキッチンで作られるオムレツは、チーズ、オニオン、しらす、ベーコンの4種類から具材を選び、全部入れも含め好きな味をオーダー可能。そのうえトマトソースもホテル特製。トマトやチャップ、チキンコンソメなどを使ったオリジナルで、コクと旨味を引き出した試す価値ありの美味しさです。
▲オムレツのソースが絶品
トロトロに煮込まれたお粥は優しい味わい。胡麻やクコの実などのトッピングも楽しめます。季節によってはベトナムのライスヌードル「フォー」を用意することもあります。
▲朝にうれしい「中華粥」
朝夕合わせて多彩な味を楽しめる【草津ナウリゾートホテル】のビュッフェメニュー。地元食材や手作りにこだわった料理が並び、朝夕ともに外来利用(予約がおすすめです)も可能。高原リゾートの豊かな食事を確かめに、旅に出てみてくださいね。<text&photo:湯川カオル子 予約・問:草津ナウリゾートホテル https://www.kusatsu-now.co.jp/>